バンド紹介
IOTUNN(イオトゥン)は、デンマーク出身のプログレッシヴ・パワー・メタル・バンドで、北欧神話に登場する巨人(Jotunn)を意味するバンド名を持ち、その名の通り、壮大で神秘的な音楽世界を構築しているバンドです。
IOTUNNは2015年にデンマークのコペンハーゲンで結成されました。結成当初から、プログレッシヴ・メタルの構成美とパワー・メタルの叙情性、そしてデス/ブラックメタルに通じる極限の表現力を融合させた独自のスタイルを志向していました。
2016年には自主制作でEP『The Wizard Falls』をリリースし、地元デンマークを中心に注目を集め始めます。このEPでは、初期のヘヴィメタルやドゥーム的要素が強く、現在のサウンドとはやや異なる印象を与えます。
初期のラインナップには変動がありましたが、2018年に元Hamferð、BARREN EARTHのJon Aldará(ヨン・アルダラ)<Vo>が加入したことで、バンドの方向性は大きく進化します。彼の荘厳で劇的なクリーンボイスとグロウルは、IOTUNNの宇宙的・叙情的なサウンドと完璧に融合しました。
2021年、IOTUNNはデビュー・フルアルバム『Access All Worlds』をMetal Blade Recordsからリリースします。この作品は、バンドの音楽性が完全に開花した内容となっており、壮大な宇宙叙事詩のような構成、テクニカルなリフ、ダイナミックな展開、そして哲学的な歌詞が特徴です。アルバムは世界中のメタルメディアから高い評価を受け、IOTUNNは一気に国際的な注目を浴びることになります。
IOTUNNは『Access All Worlds』のリリース後も精力的に活動しており、2024年には2ndアルバム『Kinship』を発表しました。彼らは従来のメタルの枠にとどまらず、宇宙的なテーマやプログレッシヴな構造を武器に、新たなサウンドの地平を切り開こうとしています。
IOTUNNは、デンマーク発ながらも国境を越えて評価されるバンドとして、これからのメタルシーンにおいて非常に重要な存在となる可能性を秘めています。プログレッシヴな構築美、深遠なテーマ、そして圧倒的なスケール感を備えた彼らの音楽は、多くのリスナーにとって唯一無二の体験を提供してくれます。
アルバムレビュー(最新アルバム順)
Kinship(2024)
- Kinship Elegiac
- Mistland
- Twilight
- I Feel The Night
- The Coming End
- Iridescent Way
- Earth To Sky
- The Anguished Ethereal
Access All Worlds(2021)
- Voyage Of The Garhaney I
- Access All Worlds
- Laihen’s Golden Pits
- Waves Below
- The Tower Of Cosmic Nihility
- The Weaver System
- Safe Across The Endless Night
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