SOULFLY（ソウルフライ）とは？元SEPULTURAのマックス・カヴァレラが率いる伝説バンドを解説！

SOULFLY（ソウルフライ）とは？グルーヴ/スラッシュメタル/民族音楽の融合とバンドの歴史
1. SOULFLYのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
アルバム紹介：SOULFLYが描いた新たなメタルの道

SOULFLY（ソウルフライ）とは？グルーヴ/スラッシュメタル/民族音楽の融合とバンドの歴史

SOULFLY（ソウルフライ）は、1997年にアメリカ・アリゾナ州フェニックスで結成されたスラッシュ／グルーヴ／ニュー・メタル・バンドです。バンドの中心人物は、かつてSEPULTURAのフロントマンとして世界的な名声を得たマックス・カヴァレラ（Max Cavalera）<Vo,Gt>です。SEPULTURAを脱退後、自らの精神性や政治的メッセージをより自由に表現する場としてSOULFLYを立ち上げました。

1996年にSEPULTURAを脱退したマックス・カヴァレラが、1997年彼が尊敬するブラジル出身のシンガー、チコ・サイエンスの追悼コンサートでプレイしないかと誘われたことをきっかけにメンバーを集め、新バンドSOULFLYを結成します。バンド名「SOULFLY」は、「魂が飛翔する」ことを意味し、精神性・音楽性ともに“自由”を象徴しています。

1998年にリリースされたデビューアルバム『Soulfly』は、グルーヴメタルをベースにヒップホップやレゲエ、民族音楽などを取り入れた斬新なサウンドで注目を集めました。ビルボードチャートではトップ100入りを果たし、デビュー作ながら高評価を得ました。

2ndアルバム『Primitive』（2000）、3rdアルバム『3』（2002）、4thアルバム『Prophecy』（2004）は、ビルボードチャートに入り、トライバルなビートと重厚なリフを組み合わせた“ワールドメタル”とも称される音楽性を確立。2000年代に入ってからは、世界各地でツアーを行い、高い評価を得ました。

SOULFLYは、結成以降、多くのメンバー交代を経験しています。中心人物マックス・カヴァレラは常にバンドの核であり、変わらぬ精神的リーダーとして君臨しています。2012年には、マックス・カヴァレラの実の息子であるザイオン・カヴァレラ（Zyon Cavalera）<Dr>がドラマーとして加入し、親子共演が実現。2015年にはもう一人の息子、イゴール・カヴァレラ・ジュニアがツアーに参加するなど、親子の絆と音楽的シンクロニシティは、多くのファンに感動を与えています。

2005年以降の作品では、初期のSEPULTURA時代にみられたスラッシュ・メタルの原点回帰にこだわり、よりヘヴィでアグレッシブなスラッシュ・グルーヴ路線が強調されています。

2025年在籍するメンバーはマックス・カヴァレラとザイオン・カヴァレラの親子のみになりましたが、SOULFLYは解散しておらず、活動を継続中です。ツアーサポートメンバーを迎え、精力的にツアーやフェスに参加しており、グローバルなファンベースを拡大し続けています。

また、マックス・カヴァレラはCAVALERA CONSPIRACY、KILLER BE KILLED、GO AHEAD AND DIEなどの別プロジェクトでも活躍し、多方面での音楽的才能を発揮しています。

SOULFLYは、ジャンルを超越した音楽性と精神性を武器に、20年以上にわたりメタルシーンの第一線で活躍してきました。SEPULTURAからの脱却、個人の表現の場としてのバンド設立、親子共演、そして新たなアルバムへの期待など、常に話題性と革新性を保ち続けています。今後もSOULFLYは、メタル界において唯一無二の存在として語り継がれていくことでしょう。

SOULFLYのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ

【現メンバー】
マックス・カヴァレラ（Max Cavalera） – Vocal/Guitar/Berimbau/Sitar（1997～）
ザイオン・カヴァレラ（Zyon Cavalera） – Drums/Percussion（2013～）

【過去メンバー】
セロ・ディアス（Cello Dias） – Bass/Vocal（1997～2003）、Percussion（2000）
ロイ・マヨルガ（Roy Mayorga） – Drums/Percussion（1997～1999、2001～2003）
ジャクソン・バンデイラ（Jackson Bandeira） – Guitar（1997～1998）
ローガン・メイダー（Logan Mader） – Guitar（1998～1999）
マイク・ドーリング（Mike Doling） – Guitar（1999～2003）、Percussion（2002）
ジョー・ヌネズ（Joe Nuñez） – Drums/Percussion（2000～2001、2003～2011）
ボビー・バーンズ（Bobby Burns） – Bass/Vocal（2003～2010）
マーク・リゾ（Marc Rizzo） – Guitar（2003～2021）
トニー・カンポス（Tony Campos） – Bass/Vocal（2011～2015）
デイヴィッド・キンケイド（David Kinkade） – Drums/Percussion（2011～2012）
マイク・レオン（Mike Leon） – Bass/Vocal（2015～2025）