JINJER(ジンジャー)とは?バンドの結成から現在までの歴史
JINJER(ジンジャー)は、2008年にウクライナ・ドネツクで結成されたメタルコア・バンドです。初期のラインナップでEPを発売し、当初はローカルシーンで活動していましたが、2010年に現在のフロントマンであるタチアナ・シュマイリュク(Tatiana Shmayluk)<Vo>が加入したことで、音楽性が大きく進化しました。
2012年に発売されたEP『Inhale, Don’t Breathe』は、まだ自主制作ながらもバンドの才能を強く感じさせる作品でした。メロディアスかつヘヴィなメタルコアサウンドに、タチアナのクリーンボーカルとグロウルが絶妙に融合し、ウクライナ国内外のリスナーから好評価を得ました。バンドは自費で精力的にツアーを行い、2014年に、デビューアルバム『Cloud Factory』を自主制作で発売。その後、Napalm Recordsと契約し再発売されました。この作品ではグルーヴ・メタルやプログレッシヴな要素が取り入れられ、JINJERのサウンドがより重厚かつユニークになっています。収録曲の「Cloud Factory」「Outlander」などは、バンドの代表曲として今もライブで演奏されています。
JINJERが世界的に知られるきっかけとなったのが、2016年の2ndアルバム『King of Everything』です。中でも収録曲「Pisces」はYouTubeのライブセッション動画で、数千万再生を記録。メタルシーンに衝撃を与えました。このアルバムでは、テクニカルで予測不能な展開を見せる楽曲が多く、従来のメタルコアの枠を超えた作品として高く評価されています。
2019年に発売された3rdアルバム『Macro』は、ヘヴィネスとメロディ、スピリチュアルなテーマ性が融合した作品です。このアルバムからLAMB OF GODのマックス・モートンがプロデュースし、同年に発売されたEP『Micro』と共に「マイクロ(内面)」と「マクロ(外界)」という対比的テーマを持つ、コンセプト性の高い連作として位置づけられています。
2021年には4thアルバム『Wallflowers』を発売しました。この作品では、以前よりもダークで内省的なトーンが印象的で、パンデミックや戦争を取り巻く不安定な社会情勢が影響しているとも言われています。「Vortex」や「Mediator」など、叙情と攻撃性を両立させた楽曲が高く評価され、JINJERは世界的メタルバンドとしての地位を確固たるものにしました。
2025年に発売された5thアルバム『Duél』は、バンドの音楽的成熟を示す重要な作品として、世界中のメタルファンから注目されました。ウクライナと東ヨーロッパの歴史、人間の内面での葛藤、そしてロシアによる侵攻後のバンドの経験が影響を与えています。特にタチアナ・シュマイリュク自身の経験や感情が歌詞に反映され、激しさと繊細さが同居する作品です。
JINJERは、戦時下にあってもブレないメッセージ性と、挑戦し続ける音楽性が、世界中のファンから熱烈に支持されています。メタルコアにとどまらないジャンルの融合、女性ボーカルの限界を超える表現力、そして政治や社会的メッセージを内包したアート性によって、今や世界中で注目を集める存在となっています。
JINJERのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【現メンバー】
■タチアナ・”タティ”・シュマイルク(Tatiana “Tati” Shmayluk) – Vocal(2009~)
■ロマン・イブラムハリロフ(Roman Ibramkhalilov) – Guitar(2009~)
■ユージン・アブドゥハノフ(Engene Abdukhanov) – Bass(2011~)
■ヴラディスラフ・“ヴラディ”・ウラセヴィチ(Vladislav “Vladi” Ulesevich) – Drums(2016~)
【過去メンバー】
■マクシム・ファトゥラエフ(Maksym Fatullaiev) – Vocal(2008~2009)
■ヴィャチュスラフ・オクリメンコ(Vyachesav Okhrimenko) – Drums(2008~2011)
■ロスティスラフ・ロボホフ(Rostyslav Lobachov) – Guitar(2008~2010)
■オレクサンドル・コジイチュク(Oleksandr Koziychuk) – Drums(2011~2013)
■オレクシー・スヴィナール(Oleksiv Svynar) – Bass(2008~2011)
■イェヴヘン・マントゥリン(Yevhen Mantulin) – Drums(2013~2014)
■ドミトリー・オクセン(Dimitriy Oksen) – Guitar(2008~2015)
■ドミトリー・キム(Dmitriy Kim) – Drums(2014~2016)
アルバム紹介:JINJERはメタルコアを超えるグローバル・アクト
Duél(2025)

- Tantrum
- Hedonist
- Rogue
- Tumbleweed
- Greed Serpent
- Kafka
- Dark Bile
- Fast Draw
- Someone’s Daughter
- A Tongue So Sly
- Duél
Wallflowers(2021)

- Call Me A Symbol
- Colossus
- Vortex
- Disclosure!
- Copycat
- Pearls And Swine
- Sleep Of The Righteous
- Wallflower
- Dead Hands Feel No Pain
- As I Boil Ice
- Mediator
Macro(2019)

- On The Top
- Pit Of Consciousness
- Judgement(& Panishment)
- Retrospection
- Pausing Death
- Noah
- Home Back
- The Prophecy
- Lainnerep
King Of Everything(2016)

- Prologue
- Captain Clock
- Words Of Wisdom
- Just Another
- I Speak Astronomy
- Sit Stay Roll Over
- Under The Dome
- Dip A Sail
- Pisces
- Beggar’s Dance
Cloud Factory(2014)

- Outlander
- A Plus Or A Minus
- No Hoard Of Value
- Cloud Factory
- Who Is Gonna Be The One
- When Two Empires Collide
- Желаю Значит Получу
- Bad Water

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