ART NATIONとは?バンドの基本情報を紹介
ART NATION(アート・ネイション)は、スウェーデン・ヨーテボリ出身のメロディック・ハード・ロック・バンドです。2014年に元DIAMOND DAWN, CROWNEのアレクサンダー・ストランデル(Alexander Strandell)<Vo>を中心に結成されました。北欧らしい叙情的なメロディとモダンなロックサウンドを融合させたスタイルで、結成当初から注目を集めました。
バンドは、2015年にデビューアルバム『Revolution』をリリースします。この作品は、パワフルでキャッチーな楽曲と高い演奏力で高評価を得て、彼らの名を一躍シーンに知らしめることとなり、2015年から2017年まで3年連続でスウェーデン最大の音楽賞である「Gaffa-priset」にノミネートされました。デビュー後は、メロディック・ロック界の大手フェスティバルにも出演し、ライブバンドとしての実力も証明していきます。
2017年には、2ndアルバム『Liberation』を発表します。このアルバムでは、より洗練されたサウンドと、エモーショナルな楽曲構成が特徴となり、ART NATIONの音楽的幅の広さを示しました。特に北欧圏だけでなく、ヨーロッパ各国にもファン層を拡大するきっかけとなりました。
2019年には3rdアルバム『Transition』をリリースします。この作品では、バンド名にふさわしい「変革(トランジション)」をテーマに掲げ、より現代的なサウンドアプローチを取り入れるなど、進化を遂げた姿を見せました。時代に合わせた柔軟なスタイルチェンジにより、従来のメロディック・ロックファンのみならず、幅広いリスナーにもアピールすることに成功しました。
そして2023年、4thアルバム『Inception』をリリースします。原点回帰とも言えるメロディアスな作風と、力強い演奏が融合した本作は、ART NATIONの新たな代表作として高く評価されています。このアルバムでは、バンドの初期衝動を大切にしつつも、成熟した表現力が際立っており、今後のさらなる飛躍を予感させる内容となっています。
現在もART NATIONは精力的に活動を続けており、ヨーロッパを中心にツアーを展開しています。北欧メロディック・ロックシーンをリードする存在として、今後ますます注目されるバンドであると言えるでしょう。
アルバム紹介|アルバムごとの音楽性の変遷と進化
Inception(2023)
- Brutal & Beautiful
- Last Of The Burned
- 1001
- Fifgt Fire With Fire
- Echo
- Break Up
- Light The Fire
- The Legend Reborn
- Somewhere I Know I Belong
- Superman
- Powerless
美旋律が再び舞い戻る!『Inception』が描く北欧メロディック・ロックの理想形。
2023年に発売された4thアルバムは、キャッチーなメロディ、重厚なギターリフ、そしてアレクサンダー・ストランデルの情熱的なヴォーカルが光るバンドの原点回帰と新たな挑戦が融合した作品です。2022年にクリストファー・ボルグ<Gt>が復帰し、これまでの集大成であり、次なる章の幕開けとなりました。収録曲はどれも完成度が高く、北欧ロック特有の叙情性とモダンなアレンジが絶妙に絡み合っています。特にリード曲「Brutal & Beautiful」は、バンドの新境地を感じさせる一曲。『Inception』は、ART NATIONの音楽的成熟を証明しつつ、未来への可能性を感じさせるアルバムです。
Transition(2019)
- Fallen Worlds
- Tick Tock
- Firefly
- Infected
- The Cure
- Not Alone
- Who We Are
- Blaze The Trail
- Cracks In The Sky
- Open
変革は音で語れ―『Transition』が刻むART NATIONの進化論!
メンバー交代を経て、“変化”をテーマに掲げた挑戦的な3rdアルバム。これまでの叙情的で華麗なメロディック・ハード・ロックに、よりダークでモダンな要素が加わり、バンドの音楽性は一段と深みを増しています。アレクサンダー・ストランデルのエモーショナルなヴォーカルは健在で、楽曲に込められた感情を鋭く、そして力強く伝えてくれます。リード曲「Ghost Town」では、社会的テーマにも踏み込みながら、バンドの新たな表現領域を切り開いています。『Transition』はART NATIONが単なるメロディック・ロックバンドに留まらないことを証明した作品であり、今後の方向性を占う重要な一枚です。
Liberation(2017)
- Ghost Town
- Maniac
- The Real Me
- Kiss Up & Kick Down
- When Stars Align
- One Nation
- A Thousand Charades
- Take Me Home
- I’m Alive
- Paralyzed
- What Do You Want
北欧メロディック・ロックの希望――『Liberation』が導く新たな時代。
バンドの飛躍を象徴する2ndアルバム。デビュー作で築いた美しいメロディと力強いサウンドはそのままに、より洗練されたアレンジと大胆な表現力が加わり、音楽性の幅が広がっています。アレクサンダー・ストランデルの情熱的なヴォーカルは、まさに“解放”の名にふさわしい高揚感を放ち、全編にわたってリスナーの心を揺さぶります。リード曲「Ghost Town」や「The Real Me」などは、ライブ映えするアンセムとしても人気。『Liberation』は、ART NATIONが単なる新鋭ではなく、北欧メロディック・ロック界の本格派であることを証明する作品です。
Revolution(2015)
- Need You To Understand
- 3000 Beats
- I Want Out
- Number One
- Don’t Wait For Salvation
- All The Way
- Start A Fire
- Moving On
- Here I Am
- Look To The Sky
- Wage War Against The World
- All In
情熱と叙情が交差する旋律――ART NATIONが鳴らしたメロディック・ロックの革命。
若き才能が放つ鮮烈なデビューアルバム。哀愁漂うメロディと力強いサウンドが融合し、北欧らしい叙情性とモダンなエネルギーを兼ね備えた作品となっています。フロントマン、アレクサンダー・ストランデルの表現力豊かなヴォーカルが光り、リード曲「Need You to Understand」や「Start a Fire」はライブでも高い人気を誇ります。完成度の高さとキャッチーな楽曲構成により、デビューながらも国際的に注目を集めることに成功しました。『Revolution』は、ART NATIONがメロディック・ロックの新たな希望であることを示す、まさに革命的な作品です。
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