BE THE WOLFとは？ヨーロッパを席巻する新世代ハードロックバンドを解説！

BE THE WOLF（ビー・ザ・ウルフ）とは？イタリア発ロック/メタルバンドの全貌
1. BE THE WOLFのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
アルバム紹介：BE THE WOLFが生み出すロックとメタルの融合サウンド

BE THE WOLF（ビー・ザ・ウルフ）とは？イタリア発ロック/メタルバンドの全貌

BE THE WOLF（ビー・ザ・ウルフ）は、2011年にイタリア・トリノで結成されたハードロック・バンドです。中心人物は、フェデリコ・モンデッリ（Federico Mondelli）<Vo,Gt>で、彼は後にパワーメタル・バンドFROZEN CROWNやシンフォニック・メタルのVOLTURIANなどでも活躍する多才なアーティストです。結成当初からBE THE WOLFは、ハードロックの伝統に現代的なエネルギーを加えた独自のサウンドを目指して活動をスタートしました。

2015年、BE THE WOLFはデビューアルバム『Imago』をリリースしました。この作品は、キャッチーなメロディと力強いギターリフが融合したサウンドで高く評価され、ヨーロッパや日本でも注目を集めました。続く2016年の2ndアルバム『Rouge』では、さらにポップでメロディアスな要素を取り入れ、ハードロックとモダンロックを結びつけるスタイルを確立しました。

2018年に発表された『Empress』は、バンドの表現力を一段と広げたアルバムです。従来のハードロックの枠を超え、より洗練されたサウンドと多彩な楽曲構成が話題を呼びました。2020年には『Torino』が発売され、精力的にツアーやライブを行い、特に日本市場で人気を高めました。日本盤リリースや国内公演も行われ、日本のメタルファンやロックファンに強い印象を残しました。

ハードロックをベースにしながらも、メロディックでキャッチーな要素を強調しているのがBE THE WOLFの特徴です。力強いギターワークとダイナミックなリズム、そしてフェデリコのエモーショナルなボーカルがバンドの核を担っています。結成以来、メンバーの入れ替わりを経ながらも、バンドの個性を失うことなく成長を続けてきました。

2020年代に入ると、フェデリコ・モンデッリがFROZEN CROWNやVOLTURIANなど複数のプロジェクトに注力するようになり、バンドの活動は徐々に停滞しました。公式に解散が発表されたわけではありませんが、実質的にバンドとしての活動は終息に向かい、現在では新作の発表やライブ活動は行われていません。そのため、ファンの間では「事実上の解散」として受け止められています。

BE THE WOLFは、2011年の結成から数枚のアルバムを通じて、イタリア発のモダンなハードロックを世界に示した重要な存在です。キャッチーでありながら力強いサウンドは、多くのファンに支持され、日本でも根強い人気を誇ります。活動は終了しましたが、彼らの残した音源とステージは今もなお輝きを放ち続けています。