DREAM THEATER（ドリーム・シアター）とは？プログレ・メタルの金字塔を解説！

DREAM THEATER（ドリーム・シアター）とは？歴史と進化の歩み

DREAM THEATER（ドリーム・シアター）は、1985年にアメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンで結成されたプログレッシヴ・メタル/ロック・バンドです。超絶技巧と複雑な楽曲構成、そして壮大なコンセプトアルバムで世界的に知られ、プログレ・メタルの金字塔として高い評価を受けています。

バークリー音楽大院に在籍していたジョン・ペトルーシ（John Petrucci）<Gt>、ジョン・マイアング（John Myung）<Ba>、マイク・ポートノイ（Mike Portnoy）<Dr>とバンド仲間だったケヴィン・ムーア（Kevin Moore）<Key>が参加し4人編成のバンドとしてスタートしました。1986年にヴォーカルを迎え、当初はMAJESTYという名前で活動していましたが、デビュー直前に同名のジャズバンドが存在していたことから、1988年に現在のバンド名DREAM THEATERへと改名し、1989年に『When Dream And Day Unite』でデビューしました。

1991年にジェイムズ・ラブリエ（James LaBrie）<Vo>が加入し、1992年にリリースされた2ndアルバム『Images and Words』は、バンドのキャリアを決定づけた作品であり、シングル曲「Pull Me Under」がMTVやラジオで大きな反響を呼び、世界的ブレイクを果たしました。その後も『Awake』（1994）、『Metropolis Pt. 2: Scenes from a Memory』（1999）といった名盤を発表し、テクニカルでドラマティックな音楽性を確立しました。

2000年代以降もドリーム・シアターは進化を続け、『Train of Thought』（2003）、『Octavarium』（2005）、『Systematic Chaos』（2007）など多彩なアルバムを発表し続けました。2010年には創設メンバーであるマイク・ポートノイが脱退するという大きな転機を迎えましたが、後任にANNIHILATOR、EXTREAME、STEVE VAIに在籍していたマイク・マンジーニ（Mike Mangini）<Dr>を迎え、新たなラインナップで活動を継続しました。マンジーニ加入後のアルバム『A Dramatic Turn of Events』（2011）や『Dream Theater』（2013）も高い評価を獲得し、彼らの安定した人気を証明しました。

2020年代に入ってもその勢いは衰えることなく、2021年には『A View from the Top of the World』をリリース。さらに2023年にはオリジナル・ドラマーであるマイク・ポートノイが復帰し、ファンの間で大きな話題を呼びました。結成40周年を迎えた2025年に『Parasomnia』を発売。DREAM THEATERはツアーを行い、プログレッシヴ・メタルの最前線に立ち続けています。

DREAM THEATERの魅力は、メンバーそれぞれの高度な演奏技術と、複雑なリズムや変拍子を駆使しながらもドラマティックでメロディアスな楽曲を作り上げる点にあります。その革新的なサウンドは、メタルファンのみならず幅広い音楽リスナーに影響を与え、数多くの後進バンドに多大なインスピレーションを与えてきました。1985年の結成以来、プログレッシヴ・メタルというジャンルを牽引し続ける伝説的バンドであり、2025年現在もなお進化を止めない存在です。

DREAM THEATERのバンドメンバーとラインナップの変遷

【現メンバー】
ジョン・マイアング（John Myung） – Bass（1988～）
マイク・ポートノイ（Mike Portnoy） – Drums/Vocal（1988～2010、2023～）
ジョン・ペトルーシ（John Petrucci） – Guitar/Vocal（1988～）
ジェイムズ・ラブリエ（James LaBrie） – Vocal（1991～）
ジョーダン・ルーデス（Jordan Rudess） – Keyboard（1999～）

【過去メンバー】
ケヴィン・ムーア（Kevin Moore） – Keyboard（1988～1994）
チャーリー・ドミニシ（Cahrlie Dominici） – Vocal（1988～1989）
デレク・シェリニアン（Derek Sherinian） – Keyboard/Vocal（1994～1999）
マイク・マンジーニ（Mike Mangini） – Drums（2011～2023）