EMMURE（エミュア）とは？デスコア×ニューメタル要素を融合したヘヴィネスの極致

EMMURE（エミュア）とは？バンドの結成から現在までの歴史
1. EMMUREのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
アルバム紹介：EMMURE（エミュア）が奏でる唯一無二の“モダン・ヘヴィネス”

EMMURE（エミュア）とは？バンドの結成から現在までの歴史

EMMURE（エミュア）は、2003年にアメリカ・コネチカット州で結成されたメタル／デスコア／ニュー・メタル・バンドです。結成初期はローカルシーンで活動していましたが、後に拠点をニューヨークへ移したことをきっかけに、より攻撃的で個性的なモダン・ヘヴィネスを確立しました。彼らの特徴は、超低音のブレイクダウン、ニュー・メタル由来のグルーヴ、暗く冷たい世界観をまとった独自のサウンドにあります。

EMMUREは、当時10代だったフランキー・パルメリ（Frankie Palmeri）<Vo>を中心に結成され、当時はメタルコアとハードコアの影響を強く受けていました。バンドは、2005年までに数本のデモを発表し、アンダーグラウンドのシーンで注目を集めます。その後、バンドは活動の幅を広げるためにニューヨークへ移住し、大都市のライブシーンで本格的に知名度を獲得していきました。

2006年に発売したEPアルバム『The Complete Guide To Needlework』が話題となり、Victory Recordsと契約し、2007年、デビューアルバム『Goodbye to the Gallows』発売。この作品は、EMMUREの核となる要素を形成した重要作として知られています。

続く2ndアルバム『The Respect Issue』（2008）、3rdアルバム『Felony』（2009）で人気は爆発し、デスコアとニュー・メタルのハイブリッドという独自路線を確立しました。特に『Felony』は挑発的かつヘヴィなサウンドが高く評価され、世界的なデスコアブームの中で存在感を強めています。

2012年の『Slave to the Game』、2014年の『Eternal Enemies』は、より近未来的で冷たい質感のメタルサウンドを展開した作品です。ヘヴィネスだけでなく、電子音や不協和音的なギター表現も積極的に取り入れ、モダン・メタルとしての方向性を明確化しました。

2015年には、フランキー・パルメリを除く全メンバーが脱退する大きな転換期を迎えます。バンド崩壊寸前の状況でしたが、EMMUREを継続する意思を表明し、新たなメンバーを迎えて再出発しました。

Victory RecordsからSharpTone Recordsに移籍し、新体制で制作された『Look at Yourself』（2017）は、過去作品の攻撃性を取り戻しつつ、よりタイトで整合性のあるサウンドへ進化したアルバムとして高く評価され、新生EMMUREは、ライブ活動や海外フェスへの出演を通じて復活を印象づけました。

2020年には『Hindsight』を発売し、さらに進化した“モダン・デスコア”の到達点として話題になり、2021年以降バンドはライブ活動を中心に継続しており、SNSでの発信で何かと賛否両論を呼ぶバンドではありますが、ファンの注目を集めています。

2003年の結成から現在まで、EMMUREは数々の試練を乗り越えながら、
デスコア×ニュー・メタルの融合という独自の音楽性を確立したバンドです。
攻撃的で重厚、かつ現代的なヘヴィネスは、2025年の現在も進化を続けており、デスコア／モダンメタルを語る上で欠かせない存在となっています。

EMMUREのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ

【現メンバー】
■フランキー・パルメリ（Frankie Palmeri） – Vocal（2003～）
■ジョシュア・トラヴィス（Joshua Travis） – Guitar（2016～）
■フィル・ロケット（Phil Lockett） – Bass（2016～）
■ジョシュ・ミラー（Josh Miller） – Bass（2016～）

【過去メンバー】
■ジョシュ・アマーマン（Josh Ammermann） – Guitar（2003）
■ダン・シュタインドラー（Dan Steindler） – Bass（2003～2004）
■ベン・ライオネッティ（Ben Lionetti） – Guitar（2003～2009）
■ジョー・ライオネッティ（Joe Lionetti） – Drums（2003～2009）
■ジェシー・ケティヴ（Jesse Ketive） – Guitar（2003～2015）
■マーク・デイヴィス（Mark Davis） – Bass（2004～2015）
■マイク・モルホーランド（Mike Mulholland） – Guitar（2009～2015）
■マイク・カービィ（Mike Kaabe） – Drums（2009～2011）
■マーク・カスティーロ（Mark Castillo） – Drums（2012～2014）
■アダム・ピアース（Adam Pierce） – Drums（2014～2015）
■ジョシュ・“ベイビー・J”・ミラー（Josh “Baby J” Miller） – Drums（2016～2021）
■ニコラス・バイアット（Nicholas Pyatt） – Bass（2018～2019）