FULL OF HELLとは？グラインドコア×ノイズ×デスメタルの極限を突き詰めた異端バンドを解説！

FULL OF HELLの基本情報｜ジャンルの枠を超える音楽性
1. FULL OF HELLのメンバー構成：バンドの結束とDIY精神
アルバム紹介：FULL OF HELLの音楽性×グラインドコア×ノイズ×デスメタルの融合

FULL OF HELLの基本情報｜ジャンルの枠を超える音楽性

FULL OF HELL（フル・オブ・ヘル）は、パワーヴァイオレンス／グラインドコア／デス・メタル／ノイズ・バンドで、2009年にアメリカのメリーランド州オーシャンシティで結成されました。バンド名はスウェーデンのデス・メタル・バンド、ENTOMBEDのアルバム『WOLVERINE BLUES』の曲から付けられました。音楽的にはグラインドコアを基盤に、ノイズやインダストリアル、さらにはデス・メタル要素を巧みに融合させたエクストリーム・ミュージックの最前線を突き進むバンドとして知られています。

結成当初からDIY精神を大切にしており、カセットやスプリット作品などのリリースを通じて地下シーンでの注目を集めていきました。バンドの中心人物は、ディラン・ウォーカー（Dylan Walker）<Vo,Electronics,Noise>で、彼の過激かつ圧倒的なヴォーカルスタイルはFULL OF HELLの音楽性を象徴する存在となっています。

バンドは2011年にデビューアルバム『Roots Of Earth Are Consuming My Home』、2013年に2ndアルバム『Rudiments Of Mutilation』を発売。2014年に日本のノイズアーティスト、MERZBOWとコラボレーション・アルバム『Full of Hell & Merzbow』をリリースし、世界的にその名を広めました。続いてスラッジ・ノイズ・ユニット、THE BODYとのコラボアルバムをを発売し、ジャンルの垣根を越えたサウンドを深化させています。

2017年のアルバム『Trumpeting Ecstasy』では、Relapse Recordsからの初リリースとなり、より洗練されたプロダクションとともにバンドの表現力が一段と進化したことを示しました。以降も『Weeping Choir』（2019年）、『Garden of Burning Apparitions』（2021年）、『Coagulated Bliss』（2024年）と高い評価を得る作品を発表し続け、エクストリーム・ミュージック界の中核を担う存在として確固たる地位を築いています。

現在もFULL OF HELLは、世界中のメタルフェスやツアーに精力的に参加しつつ、新しい音楽的挑戦を続けています。その過激かつ芸術性の高いサウンドは、多くのフォロワーを生み出し、グラインドコアの未来を切り拓く存在として高く評価されています。彼らは、破壊力と知性を兼ね備えた、まさに現代エクストリーム・ミュージックの象徴的バンドです。

FULL OF HELLのメンバー構成：バンドの結束とDIY精神

【現メンバー】
デイヴ・ブランド（Dave Bland） – Drums（2009～）
スペンサー・ハザード（Spancer Hazard） – Guitar/Noise（2009～）
ディラン・ウォーカー（Dylan Walker） – Vocal/Electronics/Noise（2009～）
サム・ディグリスティン（Sam DiGristine） – Bass/Vocal（2015～）
ゲイブ・ソロモン（Gabe Solomon） – Guitar（2023～）

【過去メンバー】
ブランドン・ブラウン（Brandon Brown） – Bass/Vocal（2009～2015）
スカイラー・ホフマン（Skylar Hoffman） – Bass（2010～2011）