バンド紹介

HAVOK（ハヴォック）は、2004年にアメリカ・コロラド州デンバーで結成されたスラッシュ・メタル・バンドです。バンドの中心人物であるデヴィッド・サンチェス（David Sanchez）<Vo,Gt>によって立ち上げられ、初期の頃はMETALLICA、 SLAYER、MEGADETHといったクラシックなスラッシュ・メタル・バンドの影響を受けたサウンドを展開していた。

結成後、ローカルシーンでの活動を続けながら、2007年に『Pwn ‘Em All』というEPをリリース。当時のリバイバル・スラッシュ・ムーブメントの波に乗って注目を集めました。

2009年、HAVOKはCentury Media Recordsと契約し、同年にデビューアルバム『Burn』をリリース。このアルバムは、クラシックなスラッシュ・メタルの要素を持ちつつも、モダンなプロダクションとテクニカルな演奏を融合させた作風が特徴であり、スラッシュ・リバイバルのシーンで高い評価を受けました。

2011年には2ndアルバム『Time Is Up』をリリース。このアルバムは、前作以上にアグレッシブで、スピード感とテクニカルなリフワークが際立つ作品となった。特に「D.O.A」や「Fatal Intervention」といった楽曲は、HAVOKの代表曲として認知されています。

2013年、3rdアルバム『Unnatural Selection』は、よりミッドテンポの曲が増え、政治的・社会的なテーマがより前面に押し出されるようになった。スラッシュ・メタルに加えて、グルーヴ・メタルやプログレッシブな要素も取り入れられ、バンドの音楽性が進化していきました。

2017年には4thアルバム『Conformicide』を発表。前作以上に政治的なメッセージが強く込められ、バンドはアメリカの政治状況やメディアへの批判を音楽で表現するようになった。また、本作では複雑なベースラインや変拍子を多用するプログレッシブな要素が強くなり、従来のスラッシュ・メタルよりもテクニカルな楽曲が目立つようになりました。

2020年にリリースされた5thアルバム『V』では、従来のスラッシュ・メタルの攻撃的なスタイルに加え、さらに幅広い音楽的アプローチが試みられた。デス・メタルやプログレッシブ・メタルの要素を取り入れつつ、社会的・政治的なメッセージを強調するリリックが特徴的である。

HAVOKは現在も精力的に活動を続けており、リバイバル・スラッシュ・シーンの中で最も成功を収めたバンドの一つとして認知されている。デヴィッド・サンチェスを中心に、ライブ活動や新曲制作を行いながら、今後のアルバムリリースにも期待が集まっています。

HAVOKは、スラッシュ・リバイバル・ムーブメントの中で頭角を現し、クラシックなスラッシュのスピードとアグレッションを持ちつつ、テクニカルな演奏や政治的メッセージを取り入れることで、独自のスタイルを確立した。現在もシーンの最前線で活動を続けるバンドであり、今後の動向にも注目が集まっています。