IN LEGENDとは?他のメタルバンドと異なる音楽スタイルの特徴と歴史
ドイツ発の異端的メタル・バンドとして注目を集めるIN LEGEND(イン・レジェンド)は、2010年にドイツ・ベルリンで結成されました。中心人物は、アカペラ・メタル・バンド、VAN CANTOのドラマーとしても知られるバスティアン・エミッグ(Bastian Emig)<Vo,Piano>です。
IN LEGENDは、従来のエレキギターを用いたヘヴィメタルとは一線を画し、「ピアノを主軸に据えたメタル」という独創的なスタイルで知られています。バンド名には、「伝説の中で自らの物語を刻む存在になりたい」という意味が込められており、その音楽性はまさに唯一無二の領域を切り開いています。
最大の特徴は、ギターを一切使用せず、グランドピアノを前面に押し出したアレンジです。クラシック音楽の荘厳さと、ヘヴィメタルの力強さを融合させたサウンドは、「ピアノ・メタル」という新たなジャンルを提唱するものとなっています。
バスティアン・エミッグ(Bastian Emig)<Vo,Piano>の多才さは、作曲・編曲・ボーカル・ピアノ演奏にまで及び、クラシカルな旋律とメタルの重厚なリズムが絶妙に組み合わされた楽曲は、リスナーに新たな音楽体験を提供します。
2011年にデビューアルバム『Ballads ‘n’ Bullets』をリリースし、ヨーロッパを中心に高い評価を受けました。力強くも繊細なサウンドと、エモーショナルなボーカルが話題となり、従来のメタルファンはもちろん、クラシックやゴシック・ロックを好む層にもアプローチしています。
続く2015年には、2ndアルバム『Stones at Goliath』を発表。宗教・歴史・個人的葛藤をテーマとしたリリックと、さらに洗練されたアレンジが印象的な作品となっています。
IN LEGENDは、近年もライブ活動や配信を通じてファンとの交流を続けており、ヨーロッパを中心にコアな人気を維持しています。コロナ禍を経てライブ活動は一時的に制限されたものの、バンドはデジタル配信やSNSを活用し、音源の再発表や限定コンテンツの公開など、ファンとの関係を深めています。今後はさらなる音楽的進化や、国際的な展開も期待されており、「ピアノ×メタル」という独自の道を追求し続ける姿勢に注目が集まっています。
IN LEGENDは、「ピアノを主役にしたメタル」という独創的なスタイルで、メタル界に新たな風を吹き込んだバンドです。クラシックの美しさとメタルの激しさを見事に融合させたその音楽は、ジャンルの垣根を越えた魅力を放っており、今後の活躍に、世界中の音楽ファンが期待を寄せています。
IN LEGENDのメンバー一覧
【現メンバー】
バスティアン・エミッグ(Bastian Emig) – Vocal/Piano
ダニエル・ガルマリーニ(Daniel Galmarini) – Piano
ダニエル・シュミドル(Daniel Schmidle) – Piano
ポール・ペルジェウスキ(Paul Perlejewski) – Bass
マルコス・フェミネラ(Marcos Feminella) – Drums
【過去メンバー】
ダニエル・ウィック(Daniel Wocke) – Bass
デニス・オットー(Dennis Otto) – Drums
IN LEGENDのアルバム紹介:ピアノで描くヘヴィメタルの未来像
Stones At Goliath(2015)
- Envoys Of Peace
- Threatened
- Lonely
- King Of Apathy
- Empire Of Concrete
- Monuments For Eternity
- To New Horizons
- The Voodoo Girl
- Choices In Coma
- Empty Place
- Alienation
- A 1000 Paper Cranes
- On The Morrow
- Another Me
Ballads ‘N’ Bullets(2011)
- Heaven Inside
- Pandemonium
- Elekbo
- At Her Side
- Vortex
- Life Is Up To You
- The Healer(Inclusive Remedy)
- Yue(Instrumental)
- Soul Apart
- Stardust feat.Inga Scharf(VAN CANTO)
- A Hanging Matter
- Prestinate
- Heya
- Universe
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