MERCYFUL FATE(マーシフル・フェイト)とは?結成から現在までの歴史
MERCYFUL FATE(マーシフル・フェイト)は、デンマーク出身のヘヴィ・メタル・バンドで、1981年に結成されました。バンドの音楽は、オカルト的な歌詞と劇的な楽曲展開を特徴とし、のちのブラック・メタルやパワー・メタル、スラッシュ・メタルにも大きな影響を与えました。キング・ダイアモンド(King Diamond)<Vo>の特徴的なファルセット・ヴォイスと、ツインギターの荘厳なリフが、バンドの個性的なサウンドを生み出しました。
MERCYFUL FATEは、BLACK ROSEというバンドにいたキング・ダイアモンド(King Diamond)<Vo>とBRATSというバンドにいたハンク・シャーマン(Hank Shermann)<Gt>を中心に、1981年に結成されました。彼らは、IRON MAIDENやJUDAS PRIESTの影響を受けながらも、独自のダークな世界観を持った楽曲を作り上げていきました。
1982年にEP『Mercyful Fate』をリリースし、その後、1983年にはデビュー・アルバム『Melissa』を発表しました。このアルバムは、悪魔的なイメージを前面に押し出した内容で、特に「Evil」や「Curse of the Pharaohs」といった楽曲が高い評価を受けました。
翌年の1984年には、2ndアルバム『Don’t Break the Oath』をリリース。このアルバムには、代表曲「A Dangerous Meeting」や「Come to the Sabbath」などが収録され、後のブラック・メタル・シーンに大きな影響を与えました。荘厳なギターリフ、キング・ダイアモンドのファルセット、神秘的な歌詞が見事に融合した作品でした。
しかし、バンド内の音楽的な方向性の違いが次第に大きくなり、1985年にバンドは解散しました。キング・ダイアモンドはその後、自身のソロ・バンドKING DIAMONDを結成しました。
1993年、マーシフル・フェイトはオリジナルメンバーの大部分が再集結し、『In the Shadows』をリリース。このアルバムには、METALLICAのラーズ・ウルリッヒ(Lars Ulrich)<Dr>がゲスト参加し、バンドの影響力を再認識させるものとなりました。
その後も、『Time』(1994年)、『Into the Unknown』(1996年)、『Dead Again』(1998年)、『9』(1999年)と、精力的にアルバムを発表。特に『9』は、バンドの初期のヘヴィなスタイルを彷彿とさせる作品で、多くのファンから好評を得ましたが、キング・ダイアモンドが自身のバンドKING DIAMONDに専念することを決め、MERCYFUL FATEは活動を休止しました。
2019年、キング・ダイアモンドはMERCYFUL FATEの再結成を発表。2020年からライブ活動を再開する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響でツアーが延期され、2022年になって本格的な活動を再開しました。
MERCYFUL FATEは、デンマークを代表するヘヴィ・メタル・バンドであり、オカルト的なテーマと劇的な楽曲展開を特徴としています。彼らの音楽は、メタルの歴史の中で特異な存在であり、今後の動向にも注目が集まっています。
MERCYFUL FATEの現メンバー&過去メンバー一覧
【現メンバー】
キング・ダイアモンド(King Diamond) – Vocal(1981~1985、1993~1999、2008、2011、2019~)
ハンク・シャーマン(Hank Shermann) – Guitar(1981~1985、1993~1999、2008、2011、2019~)
ビャーネ・T・ホルム(Bjarne T. Holm) – Drums(1994~1999、2008、2019~)
マイク・ウィード(Mike Wead) – Guitar(1996~1999、2019~)
ベッキー・ボールドウィン(Becky Baldwin) – Bass(2024~)
【過去メンバー】
ティミ・”グラバー”・ハンセン(Timi “Grabber” Hansen) – Bass(1981~1985、1993~1994、2008、2011、2019)
マイケル・アンダーセン(Michael Andersen) – Bass(1981)
オールド・ニック(Old Nick) – Drums(1981)
オーレ・フラウジング(Ole Frusing) – Drums(1981)
キム・ラッズ(Kim Ruzz) – Drums(1981~1985)
ヤン・ムセン(Jan Musen) – Drums(1981)
ベニー・ピーターセン(Benny Petersen) – Guitar(1981~1982)
カルステン・ファン・デル・ヴォルジング(Carsten Van Der Volsing) – Guitar(1981)
マイケル・デンナー(Michael Denner) – Guitar(1981、1982~1985、1993~1996、2008、2011)
モルテン・ニールセン(Morten Nielsen) – Drums(1993)
スノーウィ・ショウ(Snowy Shaw) – Drums(1993~1994)
シャリー・ダンジェロ(Sharlee D’Angelo) – Bass(1994~1999)
ジョーイ・ヴェラ(Joey Vera) – Bass(2019~2024)
アルバム紹介:MERCYFUL FATEが築いた伝説
9(1999)
- Last Rites
- Church Of Saint Anne
- Sold My Soul
- House On The Hill
- Burn In Hell
- The Grave
- Insane
- Kiss The Demon
- Buried Alive
- 9
Dead Again(1998)
- Torture(1629)
- The Night
- Since Forever
- The Lady Who Cries
- Banshee
- Mandrake
- Sucking Your Blood
- Dead Again
- Fear
- Crossroads
Into The Unknown(1996)
- Lucifer
- The Uninvited Guest
- The Ghost Of Change
- Listen To The Bell
- Fifteen Men(And A Bottle Of Rum)
- Into The Unknown
- Under The Spell
- Deadtime
- Holy Water
- Kutulu(The Mad Arab, Part Ⅱ)
Time(1994)
- Nightmare Be Thy Name
- Angel Of Light
- Witches’ Dance
- The Mad Arab
- My Demon
- Time
- The Preacher
- Lady In Black
- Mirror
- The Afterlife
- Castillo Del Mortes
In The Shadows(1993)
- Egypt
- The Bell Witch
- The Old Oak
- Shadows
- A Grusome Time
- Thirteen Invitations
- Room Of Golden Air
- Legend Of The Headless Rider
- Is That You, Melissa ?
- Return Of The Vampire… 1993
Don’t Break The Oath(1984)
- A Dangerous Meeting
- Nightmare
- Desecration Of Souls
- Night Of The Unborn
- The Oath
- Gypsy
- Welcome Princess Of Hell
- To One Far Away
- Come To The Sabbath
Melissa(1983)
- Evil
- Curse Of The Pharaohs
- Into The Coven
- At The Sound Of The Demon Bell
- Black Funeral
- Satan’s Fall
- Melissa
外部リンク
・MERCYFUL FATE Official Website
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