バンド紹介

NUNSLAUGHTER（ナンスローター）は、アメリカ・オハイオ州クリーブランドで結成されたデス・メタル・バンドです。バンドの中心人物であり、長年にわたり唯一のオリジナル・メンバーとして活動してきたのが、ドン・オブ・ザ・デッド（Don of the Dead）<Vo>です。

NUNSLAUGHTERは、初期デス・メタルの荒削りなサウンドとブラックメタル的な攻撃性、そしてパンクのような短く勢いのある楽曲構成が特徴です。リリースされる音源のほとんどがEPやスプリットであることから、「世界で最も多くのスプリット作品を出しているバンド」としても知られています。バンドは自主制作やアンダーグラウンド・レーベルを通じて精力的に活動を続けており、地下メタル・シーンにおいて絶大な支持を得ています。

1990年代にはフルアルバムのリリースはほとんどなく、主にデモやEPでの活動が中心でしたが、2000年に満を持してデビューフルアルバム『Hells Unholy Fire』を発表しました。この作品は彼らの名を広く知らしめ、以降も『Goat』（2003年）、『Hex』（2007年）、『Angelic Dread』（2014年）などをリリースし、いずれも熱狂的なファンに支持されています。

ライブ活動もアグレッシブで、ヨーロッパや南米、アジアでもツアーを行っており、国際的なカルト的存在となっています。音楽的にはデス・メタルに忠実な姿勢を貫きつつ、シンプルでプリミティヴな楽曲スタイルを保ち続けています。

2020年代に入っても活動は衰えず、2021年には約7年ぶりとなる4thアルバム『Red is the Color of Ripping Death』をリリースし、その健在ぶりをアピールしました。NUNSLAUGHTERは、商業的成功よりも信念とアンダーグラウンド精神を貫くスタイルで、今なお多くのデス・メタル・ファンに支持される存在です。