バンド紹介
OCEANS OF SLUMBER(オーシャンズ・オブ・スランバー) は、2011年にアメリカ・テキサス州ヒューストンで結成されたプログレッシヴ・メタル/ロック・バンドです。彼らは初期から、プログレッシヴ・メタルのテクニカルな要素に、ドゥーム、デス、ブラックメタルの暗鬱な雰囲気を取り入れた独自のサウンドを展開していました。
2013年には、セルフリリースによるデビューアルバム 『Aetherial』 を発表。このアルバムでは、メロディックでありながらも激しく、またプログレッシヴなアプローチが際立っており、バンドの音楽的方向性を示す作品となりました。
2015年、バンドの転機となる出来事が起こる。それまでのヴォーカリストに代わり、カミー・ギルバートが加入。彼女のソウルフルかつエモーショナルな歌声は、バンドのサウンドを大きく変化させることとなりました。同年、Century Media Recordsと契約し、2016年には2ndアルバム 『Winter』 をリリース。この作品は、プログレッシヴな楽曲構成に加え、カミーの繊細で表現力豊かなヴォーカルが際立ち、多くのリスナーに強い印象を与えました。アルバムには、カヴァー曲として 「Nights in White Satin」(The Moody Blues) が収録されており、彼らの音楽性の幅広さが分かります。
2018年には3rdアルバム 『The Banished Heart』 をリリース。このアルバムは、よりダークでパーソナルなテーマを扱い、ドゥームメタルやゴシックメタルの影響を強く感じさせる作品です。特にカミーの内面的な苦悩や心情を反映した歌詞が印象的で、バンドの音楽性がさらに深化していることが明らかとなりました。
2020年にはセルフタイトルの4thアルバム 『Oceans of Slumber』 をリリース。本作は、よりオーガニックなサウンドを志向しつつも、ヘヴィなリフや緻密な楽曲展開を特徴とする作品であり、プログレッシヴ・メタル、ゴシック、ドゥーム、デス、さらにはアメリカ南部のブルースの要素までも取り入れた独創的なアルバムなりました。
そして、2022年には5thアルバム 『Starlight and Ash』 をリリース。このアルバムでは、バンドのサウンドがよりアンビエントでシネマティックな方向へ進化し、カントリーやブルース、オルタナティブ・ロックの要素も感じられる作品で、特に、「The Waters Rising」や「Red Forest Roads」などの楽曲は、ダークでありながらも美しいメロディと深みのある音作りが際立っています。
OCEANS OF SLUMBERは、単なるプログレッシヴ・メタルバンドではなく、多様なジャンルを取り入れながら独自のスタイルを確立しているバンドとして高く評価されている。カミー・ギルバートの力強くも哀愁を帯びたヴォーカル、ドブ・ルイスのドラミングを軸とした緻密なサウンドデザイン、そしてダークでありながらもエモーショナルな楽曲構成が特徴です。
また、ライブパフォーマンスにおいても高い評価を得ており、プログレッシヴメタルやゴシックメタルのファンだけでなく、オルタナティブロックやアヴァンギャルドな音楽を好むリスナーにも支持されています。
アルバムレビュー(最新アルバム順)
Where Gods Fear To Speak(2024)
- Where Gods Fear To Speak
- Run From The Light
- Don’t Come Back From Hell Empty Handed
- Wish
- Poen Of Ecstasy
- The Given Dream
- I Will Break The Pride Of Your Will
- Prayer
- The Impermanence Of Fate
- Wicked Game(CHRIS ISAAK cover)
Starlight And Ash(2022)
- The Waters Rising
- Hearts Of Stone
- The Lighthouse
- Red Forest Roads
- The Hanging Tree
- Salvation
- Star Altar
- The Spring Of ’21
- Just A Day
- House Of The Rising Sun
- The Shipbuilder’s Son
Oceans Of Slumber(2020)
- The Soundtrack To My Last Day
- Pray For Fire
- A Return To The Earth Below
- Imperfect Divinty
- The Adorned Fathomless Creation
- To The Sea(A Tolling Of The Bells)
- The Colors Of Grace
- I Mourn These Yellowed Leaves
- September(Momentaria)
- Total Failure Apparatus
- The Red Flower
- Wolf Moon(TYPE O NEGATIVE cover)
The Banished Heart(2018)
- The Decay Of Disregard
- Fleeting Vigilance
- At Dawn
- The Banished Heart
- The Watcher
- Etiolation
- A Path To Broken Stars
- Howl Of The Rougarou
- Her In The Distance
- No Color, No Light
- Wayfaring Stranger
Winter(2016)
- Winter
- Devout
- Nights In White Satin(THE MOODY BLUES cover)
- Lullaby
- Laid To Rest
- Suffer The Last Bridge
- Good Life
- Sunlight
- Turpentine
- Apologue
- How Tall The Trees
- …This Road
- Grace
Aetherial(2013)
- God In Skin
- Coffins Like Kites
- Memoriam
- Ramedy
- Only A Corpse
- Aetherial
- Primordial
- Blackest Cloud
- Great Divide
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