RIVER OF NIHIL(リヴァー・オブ・ニヒル)とは?次世代USプログレッシヴ・デスメタル革新者の正体

RIVER OF NIHIL(リヴァー・オブ・ニヒル)
RIVER OF NIHIL(リヴァー・オブ・ニヒル)

RIVER OF NIHIL(リヴァー・オブ・ニヒル)とは?バンド結成から現在までの歴史

RIVER OF NIHIL(リヴァー・オブ・ニヒル)は、2009年にアメリカ合衆国・ペンシルベニア州レディングで結成された、プログレッシヴ/テクニカル・デス・メタル・バンドです。USデスメタル・シーンの中でも、単なる過激さにとどまらない知的で構築的な音楽性を持つ存在として、高い評価を受けています。

2009年、バンドはブロディ・ウタリー(Brody Uttley)<Gt,Key,Programming>を中心に始動し、結成当初からテクニカルな演奏力と複雑な楽曲構成を軸に据えていました。バンド名に込められた「RIVERS OF HILIH(虚無の川)」という概念が示す通り、人間の存在や時間、自然の循環といった哲学的テーマを音楽で表現する姿勢は、初期から一貫しています。

2009年~2011年までに2枚のEPアルバムを制作後、2012年にMetal Brade Recordsと契約。HATE ETERNALMORBID ANGELのエリック・ルータンをプロデューサーに迎えて、2013年に発表されたデビュー・アルバム『The Conscious Seed of Light』は、ストレートで攻撃的なテクニカル・デスメタル作品でありながら、後の作品につながるコンセプト志向がすでに感じられる内容でした。この作品によって、USテクニカル・デスメタル新世代の注目株として広く知られるようになります。

続く2015年の2ndアルバム『Monarchy』では、よりグルーヴ感のあるリズムと洗練された構成力が加わり、音楽性は大きく進化しました。社会構造や権力をテーマにした歌詞と相まって、単なる技巧派バンドではないことを強く印象づけ、批評家からの評価も一段と高まりました。

2018年に発売された『Where Owls Know My Name』は、バンドの評価を決定づけた代表作です。本作ではサックスを大胆に導入し、デスメタルにジャズやアンビエント的要素を融合させるという革新的なアプローチを提示しました。四季をモチーフにしたコンセプトと感情表現豊かなサウンドは世界的に高く評価され、プログレッシヴ・デスメタル史に残る重要作品とされています。

2021年発表の『The Work』では、さらに内省的でメランコリックな側面が強まり、プログレメタルやオルタナティヴ・ミュージックに接近した作風が展開されました。従来のデスメタルファンの間では賛否を呼びましたが、バンドがジャンルの枠に収まらないバンドであることを明確に示す作品となりました。

前作発売後、メンバー交代を経て、2025年にはセルフタイトル作『River of Nihil』を発表します。このアルバムでは、初期の攻撃性と近年の叙情性がバランスよく融合され、バンドのこれまでの歩みを総括するような内容となっています。新体制におけるRIVER OF NIHILの方向性を示す重要な作品と言えるでしょう。

現在、RIVER OF NIHILはUSプログレッシヴ/テクニカル・デスメタルを代表する存在として確固たる地位を築いています。暴力性だけに依存しない表現力、哲学的テーマ、そして高い演奏技術を融合させたその音楽性は、多くの後続バンドに影響を与えてきました。プログレッシヴ・デスメタルというジャンルを語る上で、RIVER OF NIHILは欠かすことのできない最重要バンドのひとつです。

 

RIVERS OF NIHILのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ

【現メンバー】
■アダム・ビッグス(Adam Biggs) – Bass(2009~)、Vocal(2022~)
■ブロディ・アトリー(Brody Uttley) – Guitar(2009~)、Keyboard/Programming(2017~)
■ジャレッド・クライン(Jared Klein) – Drums(2017~)
■アンディ・トーマス(Andy Thomas) – Guitar(2023~)

【過去メンバー】
■ロン・ネルソン(Ron Nelson) – Drums(2009~2014)
■ジョン・クンツ(Jon Kunz) – Guitar(2009~2014)
■ジェイク・ディーフェンバッハ(Jake Dieffenbach) – Vocal(2009~2022)
■アラン・バラマット(Alan Balamut) – Drums(2014~2016)
■ジョン・トポール(Jon Topore) – Guitar(2014~2022)
■ディラン・ポッツ(Dylan Potts) – Drums(2016~2017)

 

アルバム紹介:RIVER OF NIHILが“革新者”と呼ばれる理由

Rivers Of Nihil(2025)

Rivers Of Nihil - Rivers Of Nihil(2025)

  1. The Sub-Orbital Blues
  2. Dustman
  3. Criminals
  4. Despair Church
  5. Water & Time
  6. House Of Light
  7. Evidence
  8. American Death
  9. The Logical End
  10. Rivers Of Nihil

 

The Work(2021)

Rivers Of Nihil - The Work(2021)

  1. The Tower(Theme From “The Work”)
  2. Dreaming Black Clockwork
  3. Wait
  4. Focus
  5. Clean
  6. The Void From Which No Sound Escapes
  7. More?
  8. Tower 2
  9. Episode
  10. Maybe One Day
  11. Terrestria Ⅳ:Work

 

Where Owls Know My Name(2018)

Rivers Of Nihil - Where Owls Know My Name(2018)

  1. Cancer / Moonspeak
  2. The Silent Life
  3. A Home
  4. Old Nothing
  5. Subtle Change(Including The Forest Of Transition And Dissatisfaction Dance)
  6. Terrestria Ⅲ:Winter
  7. Hollow
  8. Death Is Real
  9. Where Owls Know My Name
  10. Capricorn / Agoratopia

 

Monarchy(2015)

Rivers Of Nihil - Monarchy(2015)

  1. Heirless
  2. Perpetual Growth Machine
  3. Reign Of Dreams
  4. Sand Baptism
  5. Ancestral, I
  6. Dehydrate
  7. Monarchy
  8. Terresria Ⅱ:Thrive
  9. Circles In The Sky
  10. Suntold

 

The Conscious Seed Of Light(2013)

Rivers Of Nihil - The Conscious Seed Of Light(2013)

  1. Terresria Ⅰ:Thaw
  2. Rain Eater
  3. Birth Of The Omnisavior
  4. Soil & Seed
  5. Central Anthemeum
  6. Mechanical Trees
  7. Place Of Serpents
  8. Human Adaptation
  9. A Fertile Altar
  10. Airless

 

 

 

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