SLIPKNOT(スリップノット)とは?バンドの結成から現在までの歴史
SLIPKNOT(スリップノット)は、アメリカ合衆国・アイオワ州デモインで結成された、オルタナティヴ・メタル、ラップ・メタル、ニュー・メタルを軸に、エクストリーム・メタルの凶暴性を融合させた、現代メタル史を代表するバンドです。9人編成という大所帯、仮面と番号によって個を消した異様なビジュアル、そして圧倒的な音圧と感情を剥き出しにした表現によって、SLIPKNOTは結成当初から唯一無二の存在感を放ってきました。
バンドは1995年、ショーン・・クラハン(Shawn Crahan)<Percussion>とポール・グレイ(Paul Gray)<Ba>を中心にTHE PALE ONESというバンド名でスタートしました。音楽シーンの中心から外れたアイオワ州という土地で育まれた彼らのサウンドには、怒り、孤独、社会への違和感といった感情が色濃く反映されています。初期はメンバーの入れ替わりを繰り返しながらも、過激なライヴパフォーマンスを武器に地元で支持を集め、やがて「仮面を被る」というコンセプトを確立、SLIPKNOTに改名し、1996年に自主制作アルバム『Mate. Feed. Kill. Repeat』も期待以上の話題とはならず、1998年に大手レーベルにデモ音源を送ったところ、目に止まり、同年にRoadrunner Recordsと契約しました。
1999年に発売されたセルフタイトル作『Slipknot』は、SLIPKNOTを一気に世界へと押し上げた衝撃的なデビュー・アルバムです。ラップ由来のリズム、スクラッチやサンプリング、そしてデスヴォイスが混然一体となったサウンドは、当時のニュー・メタル・シーンの中でも突出した凶暴性を誇っていました。続く2001年の2ndアルバム『Iowa』では、さらにダークで過激な方向性を突き詰め、精神的にも音楽的にも極限状態にあったバンドの姿が刻み込まれています。この作品によって、SLIPKNOTは「最凶のニュー・メタル・バンド」という評価を決定的なものにしました。
2004年の『Vol. 3: (The Subliminal Verses)』では、激しさを保ちながらもメロディ性や構築美を取り入れ、表現の幅が大きくなり、2008年の『All Hope Is Gone』では、モダン・メタルとしての完成度を高め、商業的にも成功を収めました。その後、2010年にポール・グレイが急逝するという大きな悲劇を経験しますが、2011年から2012年までは世界のフェスに参加し、バンド主宰の「Knotfest」を開催するなどバンドは歩みを止めることなく活動を続けますが、2013年にジョーイ・ジョーディソン(Joey Jordison)<Dr>が脱退。活動が危ぶまれますが、2014年に『.5: The Gray Chapter』を発表。このアルバムには喪失と再生というテーマが色濃く反映されており、バンドの精神的な転換点となりました。
2019年の『We Are Not Your Kind』では、実験性と暴力性を高い次元で融合させ、ベテランでありながら挑戦を続ける姿勢を示し、2022年の『The End, So Far』では、より内省的で多面的なアプローチが取られ、SLIPKNOTの成熟と進化が強く印象づけられました。
SLIPKNOTは、単なるニュー・メタル・バンドではなく、音楽、思想、表現を一体化させたカルチャーそのものです。1995年の結成から現在に至るまで、彼らは常に「最凶」であり続け、メタル史において唯一無二の存在として君臨し続けています。
SLIPKNOTのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【現メンバー】
■シド・ウィルソン(Sid Wilson)[#0] – Turntable/Keynoard(1998~)
■ジェイムズ・ルート(James Root)[#4]- Guitar(1999~)
■ショーン・・クラハン(Shawn Crahan)[#6]- Percussion(1995~)
■ミック・トムソン(Mick Thomson)[#7]- Guitar(1996~)
■コリィ・テイラー(Corey Taylor)[#8]- Vocal(1997~)
■アレッサンドロ・ベンチュレラ(Alessandro Venturela)- Bass/Keyboard(2015~)
■マイケル・パフ(Michael Pfaff) – Percussion/Keyboard(2022~)
■エロイ・カサグランデ(Eroy Casagrande) – Drums(2024~)
【過去メンバー】
■ポール・グレイ(Paul Gray)[#2]- Bass(1995~2010)
■ジョーイ・ジョーディソン(Joey Jordison)[#1]- Drums(1995~2013)
■クリス・フェーン(Chris Fehn)[#3]- Percussion(1998~2019)
■クレイグ・ジョーンズ(Craig Jones)[#5]- Sampler(1996~2023)
■ブランドン・ダーナー(Brandon Darner)[#3]- Percussion(1998)
■ジェイ・ワインバーグ(Jay Wineberg) – Drums(2014~2023)
■ドニ―・スティール(Donnie Steele) – Guitar/Bass(1995~1996、2011~2014)
■アンダーズ・コルセフニ(Anders Colsefni)- Vocal/Percussion(1995~1997)
■ジョシュ・ブレイナード(Josh Brainard)[#4]- Guitar(1995~1998)
■グレッグ・ウェルツ(Greg Welts)[#3]- Percussion(1997~1998)
アルバム紹介:SLIPKNOT(スリップノット)がメタル史に与えた影響
The End, So Far(2022)

- Adderall
- The Dying Song(Time To Sing)
- The Chapeltown Rag
- Yen
- Hive Mind
- Warranty
- Medicine For The Dead
- Acidic
- Heirloom
- H377
- De Sade
- Finale
We Are Not Your Kind(2019)

- Insert Coin
- Unsainted
- Birth Of The Cruel
- Death Because Of Death
- Nero Forte
- Critical Darling
- A Liar’s Funeral
- Red Flag
- What’s Next
- Spiders
- Prphan
- My Pain
- Not Long For This World
- Solway Firth
.5: The Grey Chapter(2014)

- XIX
- Sarcastrophe
- AOV
- The Devil In I
- Killpop
- Skeptic
- Lech
- Goodbye
- Nomadic
- The One That Kills The Least
- Custer
- Be Prepared For Hell
- The Negative One
- If Rain Is What You Want
All Hope Is Gone(2008)

- .execute.
- Gematria(The Killing Name)
- Sulfur
- Psychosocial
- Dead Memories
- Vendetta
- Butcher’s Hook
- Gehenna
- This Cold Black
- Wherein Lies Continue
- Snuff
- All Hope Is Gone
Vol.3:(The Subliminal Verses)(2004)

- Prelude 3.0
- The Blister Exists
- Three Nil
- Duality
- Opium Of The People
- Circle
- Welcome
- Vermillion
- Pulse Of The Maggots
- Before I Forget
- Vermillion Pt. 2
- The Nameless
- The Virus Of Lie
- Danger – Keep Away
Iowa(2001)

- (515)
- People = Shit
- Disasterpiece
- My Plague
- Everything Ends
- The Heretic Anthem
- Gently
- Left Behind
- The Shape
- I Am Hated
- Skin Ticket
- New Abortion
- Metabolic
- Iowa
Slipknot(1999)

- 742617000027
- (sic)
- Eyeless
- Wait And Bleed
- Surfacing
- Spit It Out
- Tattered & Torn
- Frail Limb Nursery
- Purity
- Liberate
- Prosthetics
- No Life
- Diluted
- Only One
- Scissors

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