バンド紹介
SLY(スライ)は、日本のヘヴィメタルおよびスピードメタル・バンドで、1994年に結成されました。バンドの特徴としては、圧倒的なテクニックを持つギターリフや、キャッチーでありながらヘヴィな楽曲構成、さらにパワフルなヴォーカルが挙げられます。彼らは結成当初から日本のメタルシーンにおいて高い注目を集め、特にそのメンバーの実力の高さが大きな話題となりました。
SLYは、1994年に解散したEARTHSHAKERの石原慎一郎(Shinichiro Ishihara)<Gt>がソロアルバムを制作しようと計画した時、LOUDNESSの二井原実(Minoru Niihara)<Vo>を誘いバンドを結成しようとしたところから始まりました。そこに当時LOUDNESSを脱退した樋口宗孝(Munetaka Higuchi)<Dr>とANTHEMの柴田直人(Naoto Shibata)も加入し曲作りを行うも脱退。後任に元BLIZARDの寺沢功一(Koichi Terasawa)<Ba>が加わり、日本のヘヴィメタルシーンを代表する「オールスター・バンド」として誕生しました。
1991年にデビューアルバム『SLY』をリリース。この作品は、SLYならではの疾走感あふれるサウンドと、各メンバーの卓越した演奏力が融合したもので、ファンや音楽評論家から高い評価を受けました。その後も1990年代を通じて精力的に活動を続け、ライブやアルバム制作を行いました。SLYの音楽は、クラシックなヘヴィメタルの影響を受けつつも、スピード感やメロディに重きを置いたスタイルが特徴で、国内外で根強いファンを獲得しました。
1990年代後半に入ると、音楽業界全体の変化や各メンバーの活動方針の違いなどもあり、SLYは活動を休止します。その後、メンバーそれぞれが個別に音楽活動を続ける中で、樋口宗孝はLOUDNESSへの再合流を果たし、再びそのキャリアを築いていきました。
2008年に樋口宗孝が惜しくもこの世を去ったことで、SLYの再結成を望むファンの声は叶うことなく、バンドとしての活動は実質的に終了しました。しかし、彼らが残した音楽やライブ映像は、今なお多くのファンに愛され続けています。
SLYは日本のヘヴィメタルシーンにおいて重要な位置を占めており、特にそのメロディアスでありながらも力強い楽曲は、多くの後進のアーティストに影響を与えました。また、メンバーそれぞれの活動を通じて、日本のメタルシーン全体の発展にも寄与したといえます。
彼らの音楽は、過去の名作として現在でも再評価されており、特に日本のメタルファンの間では「知る人ぞ知る名バンド」として語り継がれています。
アルバムレビュー(最新アルバム順)
Vulcan Wind(1998)
- Green Revolution
- Vulcan Wind
- It’s You Or Me, Babe
- Can’t I Be Forgiven
- The Sun In Your Heart
- Snake Oil
- Hypocratic Oaf
- The Loss
- Nameless Streets
- Fly By Night
Key(1996)
- Mankind’s Children
- Mass Media
- Sleeping Dogs
- Key
- Eternally
- Ghost Of The Past
- My Horizon
- New Reality
- Magic Blood
- Running
Dreams Of Dust(1995)
- Arm And Hammer
- Dreams Of Dust
- Shut Up And Buy
- The System
- Loner
- Different Tears
- Light And Stone
- Mad With Power
- Rented Window
- Gun Play
- Lost In The Day To Day
- Walled Communication
Sly(1994)
- Cry Of War
- Kingdom Come
- I Spend My Life Just Loving You
- Silent Thunder
- Sly
- Superstitious
- Sister
- Wandering
- Ready To Go
- Red Hot
- The Power Station
- Deep Trouble Blues
- Take My Breath Away
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