バンド紹介

SPIRITUAL BEGGARS（スピリチュアル・ベガーズ）は、1993年に元CARCASS、ARCH ENEMYのマイケル・アモット（Michael Amott）<Gt> を中心にスウェーデンで結成されたストーナー・メタル／ハード・ロック・バンドです。

バンドは、1994年にデビューアルバム『Spiritual Beggars』をリリースし、続く『Another Way to Shine』（1996年）や『Mantra III』（1998年）でストーナーロックシーンでの知名度を高めました。ヘヴィなリフとブルージーなメロディ、そしてオールドスクールなサウンドが特徴であり、BLACK SABBATHやDEEP PURPLEの影響を感じさせる音楽性を確立しました。

1998年の『Mantra III』の後、バンドはよりメロディックでハードロック志向を強めた作品『Ad Astra』（2000年）をリリース。特に「Angel of Betrayal」などの楽曲は、ヘヴィなグルーヴとキャッチーなメロディの融合を見せ、バンドの代表作となりましたが、2001年に初代ヴォーカリストのスパイスが脱退。

代わって、GRAND MAGUSの JB・クリストファーソン（JB Christofferssin） <Vo>が加入し、2002年に『On Fire』をリリース。このアルバムでは、よりクラシックなハードロック寄りのスタイルが強調され、70年代のDEEP PURPLEやRAINBOWを彷彿とさせるサウンドに進化しました。

2009年には、7thアルバム『Return To Zero』を制作開始前にJBが脱退。FIREWINDやTIME REQUIEMで活動していたアポロ・パパサナシオ（Apollo Papathanasio）<Vo>、が加入し、アルバムが制作されました。さらに2013年には『Earth Blues』、2016年には『Sunrise to Sundown』を発表し、変わらぬストーナー・ロック/ハードロック・スタイルを貫いています。

近年は目立った活動は少ないものの、メンバーそれぞれが別のバンドで活動しながら、SPIRITUAL BEGGARSは不定期ながら活動を続けており、スウェーデンのメタルシーンにおける異色の存在として、オールドスクールなハードロックの魂を現代に蘇らせ、今後の動向にも注目が集まっています。