WITHERING SURFACE(ウィザリング・サーフェイス)とは?デンマーク・メロデスとしてのバンドの歴史
WITHERING SURFACE(ウィザリング・サーフェイス)は、1994年にデンマーク・ネストヴェズで結成されたメロディック・デス・メタル・バンドです。北欧特有の冷たく叙情的なメロディと、スラッシュ・メタルの攻撃性を組み合わせたスタイルを特徴としており、メロディック・デスというジャンルが確立された初期からヨーロッパで注目を集めてきました。デンマークのメタルシーンにおいて、同国を代表するメロデス・バンドとして重要な位置を占めています。
結成から数年間、バンドはデモ作品を通じて知名度を上げ、スウェーデン勢に匹敵する叙情性を備えながらも、より硬質で冷たいリフを特徴とするスタイルを確立しました。1997年に発売されたデビューアルバム『The Nude Ballet』は当初、HYPOCRISYのピーター・テクレンがプロデュースをする予定でしたがスケジュールが合わず、フレドリック・ノルドストロームが迎えられ、デンマーク発の本格派メロディック・デス・メタルとして国内外から高い評価を受けます。翌1998年には2ndアルバム『Walking on Phantom Ice』を発表し、氷のように鋭い旋律と独自の美しさが際立つ作品として、シーン内で確固たる存在感を示しました。
2000年代に入ると、メロディック・デスの土台に、よりスラッシュ・メタル寄りの攻撃性を取り入れ始めます。2001年発表の3rdアルバム『The Dying Race』では、重厚な刻みリフが楽曲の中心となり、これまで以上にパワフルで硬派なサウンドへと進化しました。さらに2003年の4thアルバム『Force the Pace』では、その名の通りスピードと殺気に満ちた楽曲構成が際立ち、冷徹なメロディと鋭利な疾走感を両立させた作品として高く評価されます。この頃、WITHERING SURFACEは「デンマーク・メロデスの象徴」として確固たる地位を築いていきました。
しかし、ジャンルの変化やメンバーの入れ替わりなどが重なり、2005年に解散します。メロデスが世界的にモダン化し、メタルコアなどの新ジャンルが台頭していく中で、WITHERING SURFACEの作品は時代に埋もれがちになりました。その一方で、活動休止後も過去作品の評価は静かに高まり、メロデス再評価の潮流とともに、コアなファンの間で「隠れた名盤」として語り継がれる存在となっていきます。
解散当初は再結成の可能性を否定していましたが、メンバー各々の活動を経て長い沈黙を破り、2019年に再結成を発表。再始動後に発表された5thアルバム『Meet Your Maker』は、鋭利なメロディにモダンなリフワークを融合させ、復活後の方向性を明確に示す作品となりました。その後新たなラインナップが発表され、2024年に6thアルバム『Exit Plan』を発売。原点回帰ともいえる古き良き伝統的な“メロデス”路線仕上がっています。
WITHERING SURFACEは、叙情メロデスの源流を継ぐバンドとして、デンマークのメタルシーンだけでなく、世界的に再びその価値が見直されています。埋もれた名盤を多く抱えながら復活したことで、唯一無二の音楽性を持つ重要な存在へと立ち戻り、メロデスファンにとって今こそ聴くべきバンドとなっています。
WITHERING SURFACEのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【現メンバー】
■ヤコブ・グンデル(Jacob Gundel) – Drums(1994~1998、2019~2024、2025~)
■アラン・ヴェデブリンク(Allan Tvedebrink) – Guitar(1994~2004、2019~)
■ミカエル・H・アンダーセン(Michael H. Andersen) – Vocal(1994~2004、2019~)
■イェスパー・クヴィスト(Jesper Kvist) -Bass(2019~)
■マルコ・アンジョーニ(Marco Angioni) – Guitar(2024~)
【過去メンバー】
■カスパー・ボイエ・ラーセン(Kaspar Boye Larsen) – Bass(1994~2004)
■ジミー・クリステンセン(Jimmy Christensen) – Guitar(1995~1996)
■ハインツ・シュルツ(Heintz Shultz) – Guitar(1996~1997)
■モルテン・ライベリ(Morten Ryberg) – Guitar(1997~1998)
■ニコライ・ボルグ(Nikolaj Borg) – Drums(1998~2003、2003~2004)
■ニールス・ユルゲンセン(Niels Jørgenson) – Drums(1998)
■マルセル・レク・リスガード(Marcel Lech Lysgaard) – Guitar(1998~2000、2019~2024)
■ヤコブ・ロゴルト(Jacob Krogholt) – Guitar(2000~2004)
■モルテン・ライベッカー(Morten Lybecker) – Guitar(2001~2003、2019~2024)
■トールス・ルン – ソレンセン(Troels Lund-Sørensen) – Drums(2024~2025)
アルバム紹介:WITHERING SURFACEは“再評価すべきデンマーク・メロデス・バンド”
Exit Plan(2024)

- [Enter]
- Exit Plan
- Where Dreamers Die
- Not The Destination
- The Oracle
- I Finally Lost(All Faith In Humanity)
- Denial Denial Denial
- Finish What You Started
- You Hurt This Child
- Mindreader
Meet Your Maker(2020)

- Meet Your Maker
- Raised Right
- Alone
- Room 417
- In A City Without Soul
- Leaves In The Stream
- I’ll Soon Be Gone
- Mourning Left
- The Apprentice
Force The Pace(2004)

- Gears
- Exit Sculpture
- This View
- Force The Pace
- Hold The Line
- Machinery
- Inhale The Hyper Pulse
- State Of Emergency
- Anything Goes
- Urban Glasses
Walking On Phantom Ice(2001)

- Walking On Phantom Ice
- Joyless Journey
- Night Of Shame
- Breed What You Kill
- Separation
- Suite 304
- Feed The Wolves
- The Everflow
- Sundive
The Nude Ballet(1998)

- Wither
- Ode For You
- Breathing Purple
- Will She Defy
- Black as I
- Whorebride
- Last One
- Nude & Humble
- Dancing With Fairies
- Her Valley And Sea
- The Ballet
Scarlet Silhouettes(1997)

- Scarlet Silhouettes
- Beautybeast
- A Lily White Sign
- … And She Blossomed
- Majestic Mistress
- Farewell
- Behind The Other Side
- Pitful Emblems
- Your Shadow, My Shelter


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