WITHIN TEMPTATION(ウィズイン・テンプテーション)とは?オランダが生んだシンフォニック・メタルの女王

WITHIN TEMPTATION(ウィズイン・テンプテーション)

WITHIN TEMPTATION(ウィズイン・テンプテーション)とは?バンド結成から現在までの歴史

WITHIN TEMPTATION(ウィズイン・テンプテーション)は、オランダを代表するシンフォニック・メタル・バンドで、オランダ南部のワディンクスフェーンで結成されました。ゴシック・メタルからスタートした彼らは、アルバムごとにシンフォニック・メタル、オルタナティヴ・メタル、モダン・メタルなどの要素を取り込みながら進化を続け、現在では女性ボーカル・メタルを代表する存在となっています。

WITHIN TEMPTATIONは1996年、ヘヴィ・メタル・バンド、THE CIRCLEに在籍していたロバート・ウェスターホルト(Robert Westerholt)<Gt>とそのバンドにゲスト参加した経験があったシャロン・デン・アデル(Sharon den Adel)<Vo>を中心に結成されました。当時のヨーロッパではゴシック・メタルが注目を集めており、バンドもその流れの中で重厚なギターリフと幻想的な女性ボーカルを組み合わせたサウンドを志向します。デモ作品がオランダ国内で評判を呼び、オランダのDSFA Recordsとレコード契約を獲得。

1997年、デビューアルバム『Enter』を発売。この作品はゴシック・メタルの影響が強く、重厚なギターサウンドと男性デスボーカルを組み合わせた暗く神秘的な作風が特徴です。後のシンフォニック路線とはやや異なりますが、すでに壮麗なキーボードや幻想的な雰囲気が感じられます。アルバムはヨーロッパのゴシック・メタル・ファンの間で高く評価され、バンドはフェス出演やツアーを通して徐々に知名度を高めていきました。

2000年に発売された2ndアルバム『Mother Earth』は、バンドのキャリアを大きく変えた作品です。前作のゴシック路線から、オーケストラや民族音楽的な要素を取り入れた壮大なシンフォニック・メタルへと大きく方向転換しました。タイトル曲「Mother Earth」や「Ice Queen」などの楽曲はヨーロッパでヒットし、特にオランダではチャート上位に3が月以上ランクイン、オランダ、ドイツ、ベルギーでプラチナディスクを獲得し、デビューアルバムを上回る評価を受けます。このアルバムの成功により、WITHIN TEMPTATIONはヨーロッパを代表するシンフォニック・メタル・バンドとして一躍注目される存在となりました。

2004年の3rdアルバム『The Silent Force』は、オーケストラを全面的に導入した壮麗なサウンドが特徴です。「Stand My Ground」や「Angels」などの楽曲は世界的なヒットとなり、バンドはヨーロッパだけでなくアメリカや日本でも人気を拡大しました。この時期には大規模なワールドツアーも行われ、ライブバンドとしての評価も確立します。

2007年のアルバム『The Heart of Everything』では、よりヘヴィでドラマチックなサウンドへと進化します。「What Have You Done」や「Frozen」などの楽曲はシングルヒットとなり、アルバムは世界各国のチャートにランクインしました。バンドは大規模なツアーを成功させ、シンフォニック・メタル界のトップバンドとしての地位を確立します。

バンド初のコンセプト・アルバムとして2011年に発売された『The Unforgiving』は、コンセプト作品として制作されたアルバムです。コミック作品と連動したストーリー性の強い作品であり、音楽的にはハードロックやポップ要素を取り入れたモダンなサウンドが特徴です。「Faster」や「Shot in the Dark」などの楽曲はライブでも人気を集めました。

2014年のアルバム『Hydra』では、元NIGHTWISHのターヤ・トゥルネンや元KILLSWITCH ENGANEのハワード・ジョーンズなどゲストボーカルを迎えた多彩な作品となりました。ヘヴィメタル、オルタナティヴ、ポップなどさまざまな要素を取り入れた楽曲が収録されており、バンドの音楽的幅広さを示しています。アルバムは世界各国のチャートで上位に入り、バンドは再び大規模なワールドツアーを行いました。

2019年の『Resist』では、エレクトロニック要素やモダン・メタルの影響が強くなりました。壮大なオーケストラと電子音を組み合わせた近未来的なサウンドが特徴で、バンドは新しい方向性を示し、若い世代のメタルファンにも支持を広げました。

2023年のアルバム『Bleed Out』は、政治や社会問題をテーマにした作品として話題になりました。重厚なメタルサウンドとドラマチックなメロディが融合した楽曲が多く、バンドの成熟した表現力が感じられます。

シャロン・デン・アデルの力強い歌声が、世界中のファンから支持を集めているWITHIN TEMPTATIONは、1990年代後半から現在まで第一線で活動を続けており、ヨーロッパのメタルシーンを代表する存在として世界的な成功を収めています。壮麗なサウンドと感情豊かなボーカルによって、今後もシンフォニック・メタルの重要バンドとして歴史に名を刻み続けるでしょう。

 

WITHIN TEMPTATIONのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ

【現メンバー】
■イェローン・ファン・フェーン(Jaroen van Veen) – Bass(1996~)
■ロバート・ウェスターホルト(Robert Westerholt) – Guitar(1996~)
■シャロン・デン・アデル(Sharon den Adel) – Vocal(1996~)
■ルード・ヨリー(Ruud Jolie) – Guitar(2001~)
■マイク・コーレン(Mike Coolen) – Drums(2011~)
■ステファン・ヘレブラット(Stefan Helleblad) – Guitar(2011~)
■ヴィクラム・シャンカー(Vikram Shankar) – Keyboard(2025~)

【過去メンバー】
■デニーズ・レーフラン(Dennis Leeflang) – Drums(1996)
■イヴァル・デ・グラーフ(Ivar de Graaf) – Drums(1996~1998、1999~2001)
■ミヒール・パッペンホーフェ(Michiel Papenhove) – Guitar(1996~2001)
■マルテン・ウェスターホルト(Martijn Westerholt) – Keyboard(1996~2001)
■マリウス・ファン・ピーレン(Marius van Pyreen) – Drums(1998)
■シロ・パルマ(Ciro Palma) – Drums(1998~1999)
■イェレ・バッカー(Jelle Bakker) – Guitar(2001)
■マルテン・スピーレンブルフ(Martijn Spierenburg) – Keyboard(2001~2024)
■ステファン・ファン・ハストレット(Stephen van haestregt) – Drums(2002~2010)

 

アルバム紹介:ゴシックメタルからモダンメタルへ進化したオランダの巨星

Bleed Out(2023)

Within Temptation - Bleed Out(2023)

  1. We Go to War
  2. Bleed Out
  3. Wireless
  4. Worth Dying For
  5. Ritual
  6. Cyanide Love
  7. The Purge
  8. Don’t Pray for Me
  9. Shed My Skin
  10. Unbroken
  11. Entertain You

 

Resist(2019)

Within Temptation - Resist(2019)

  1. The Reckoning
  2. Endless War
  3. Raise Your Banner
  4. Supernova
  5. Holy Ground
  6. In Vain
  7. Firelight
  8. Mad World
  9. Mercy Mirror
  10. Trophy Hunter

 

Hydra(2014)

Within Temptation - Hydra(2014)

  1. Let Us Burn
  2. Dangerous
  3. And We Run
  4. Paradise (What About Us?)
  5. Edge of the World
  6. Silver Moonlight
  7. Covered by Roses
  8. Dog Days
  9. Tell Me Why
  10. Whole World Is Watching

 

The Q-Music Sessions(2013)

Within Temptation - The Q-Music Sessions(2013)

  1. Grenade (Bruno Mars cover)
  2. Titanium (David Guetta cover)
  3. Let Her Go (Passenger cover)
  4. Summertime Sadness (Lana Del Rey cover)
  5. Radioactive (Imagine Dragons cover)
  6. Crazy (Gnarls Barkley cover)
  7. Dirty Dancer (Enrique Iglesias cover)
  8. Don’t You Worry Child (Swedish House Mafia cover)
  9. Behind Blue Eyes (The Who cover)
  10. The Power of Love (Frankie Goes to Hollywood cover)
  11. Apologize (One Republic cover)

 

The Unforgiving(2011)

Within Temptation - The Unforgiving(2011)

  1. Why Not Me
  2. Shot in the Dark
  3. In the Middle of the Night
  4. Faster
  5. Fire and Ice
  6. Iron
  7. Where Is the Edge
  8. Sinéad
  9. Lost
  10. Murder
  11. A Demon’s Fate
  12. Stairway to the Skies
  13. I Don’t Wanna

 

The Heart Of Everything(2007)

Within Temptation - The Heart Of Everything(2007)

  1. The Howling
  2. What Have You Done
  3. Frozen
  4. Our Solemn Hour
  5. The Heart of Everything
  6. Hand of Sorrow
  7. The Cross
  8. Final Destination
  9. All I Need
  10. The Truth Beneath the Rose
  11. Forgiven
  12. What Have You Done (Rock Mix)
  13. Deceiver of Fools
  14. See Who I Am

 

The Silent Force(2004)

Within Temptation - The Silent Force(2004)

  1. Intro
  2. See Who I Am
  3. Jillian (I’d Give My Heart)
  4. Stand My Ground
  5. Pale
  6. Forsaken
  7. Angels
  8. Memories
  9. Aquarius
  10. It’s the Fear
  11. Somewhere

 

Mother Earth(2000)

Within Temptation - Mother Earth(2000)

  1. Mother Earth
  2. Ice Queen
  3. Our Farewell
  4. Caged
  5. The Promise
  6. Never-ending Story
  7. Deceiver of Fools
  8. Intro
  9. Dark Wings
  10. In Perfect Harmony

 

Enter(1997)

Within Temptation - Enter(1997)

  1. Restless
  2. Enter
  3. Pearls of Light
  4. Deep Within
  5. Gatekeeper
  6. Grace
  7. Blooded
  8. Candles

 

 

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