バンド紹介

IMPELLITTERI（インペリテリ）は、アメリカ出身のギタリスト、クリス・インペリテリ（Chris Impellitteri）<Gt> によって1987年に結成されたヘヴィ・メタル/ネオクラシカル・メタルバンドです。クリスは、イングヴェイ・マルムスティーン（Yngwie Malmsteen）のような超絶技巧の速弾きを特徴とするギタリストであり、バンド名も自身の姓を冠しています。

1987年にデビューEP『Impellitteri』をリリース。この作品では、ロブ・ロック（Rob Rock）<Vo>を迎え、ネオクラシカルなギターワークとパワフルなメタルサウンドが融合したスタイルを確立しました。このEPは高評価を得て、後のキャリアの礎を築くことになります。

1988年、デビューアルバム『Stand in Line』をリリース。このアルバムでは、元RAINBOWのグラハム・ボネット（Graham Bonnet）<Vo> を迎え、クリスの超絶技巧ギターとボネットのパワフルな歌声が融合した作品となりました。このアルバムは、商業的にも成功を収め、日本を中心に人気を博す。タイトル曲「Stand in Line」は、バンドの代表曲の一つとなります。

しかし、グラハム・ボネットはこのアルバムの後に脱退し、ロブ・ロックが復帰。1992年には2ndアルバム『Grin and Bear It』をリリースし、よりメロディアスでパワフルなヘヴィ・メタル路線を進み、1994年、3rdアルバム『Answer to the Master』をリリースし、日本での人気をさらに確立。この頃から、IMPELLITTERIは特に日本で高い評価を受けるようになり、アルバムは日本のオリコンチャートにランクインしました。

1996年の『Screaming Symphony』、1997年の『Eye of the Hurricane』など、次々とアルバムをリリースし、テクニカルなギタープレイとパワフルなヴォーカルが特徴のメタルサウンドを維持し続け、2000年代に入り、一時グラハム・ボネットが復帰した『System X』（2002年）をリリース。

その後、アメリカでブームとなったメタルコアの影響を受けたアルバム『Pedal to the Metal』（2004年）は賛否両論を巻き起こす作品となり、方向性を模索しますが、ロブ・ロックが復帰し、2009年にはネオクラシカルメタル＋メタルコアを融合させた方向性を打ち出しますが、2015年にはアルバム『Venom』を発表。この作品では、さらにヘヴィでアグレッシブなサウンドを追求し、IMPELLITTERIの音楽性の進化を示しました。

2018年には『The Nature of the Beast』をリリース。この作品では、ネオクラシカルメタルに完全復帰し、2024年、ドラマーにSLAYERのポール・ボスタフ（Paul Bostaph）<Dr>を迎え入れ、最新作『War Machine』をリリースし、話題となりました。

IMPELLITTERIは、ギターの超絶技巧とメロディアスな楽曲を武器に、長年にわたりネオクラシカルメタル界で独自の地位を築いてきた。特に日本では絶大な支持を受けており、今なお活動を続けるヘヴィ・メタルバンドの1つです。