HEATHEN(ヒーゼン)とは?ベイエリア・スラッシュの隠れた名バンドの真髄と歴史

HEATHEN(ヒーゼン)
HEATHEN(ヒーゼン)

HEATHEN(ヒーゼン)とは?バンド結成から現在までの歩み

HEATHEN(ヒーゼン)は、1984年にアメリカ合衆国・サンフランシスコで結成されたテクニカル・スピード/スラッシュ・メタル・バンドです。サンフランシスコ産スラッシュ・メタル「ベイエリア・スラッシュ」の中でも、スピードとメロディを兼ね備えたパワーメタル寄りのスタイルで、EXODUSTESTAMENTとは異なる独自のポジションを確立してきました。その卓越した完成度から“隠れた名バンド”として語られることも多く、世界中のスラッシュメタル・ファンから高い評価を受けています。

1984年、リー・アルタス(Lee Altus)<Gt>とカール・サッコ(Carl Sacco)<Dr>を中心に結成されたHEATHENは、初期デモの段階から高い演奏力が注目され、地元のメタルファンの間で一気に存在感を高めました。1987年、デビューアルバム『Breaking the Silence』を発売。スラッシュ・メタル特有の攻撃性に、パワー・メタル寄りのメロディが融合し、当時としては革新的な作品として高く評価されました。

続く1991年の2ndアルバム『Victims of Deception』では、前作のメロディックなスラッシュ・メタルから、複雑でプログレッシブな曲や、10分近い大作に挑戦した作品です。各方面から評判を得ますが、アルバム発売の翌年に加入したばかりのメンバーが事故で死去したことで、活動が思うようにいかず1993年に活動を停止しました。

2001年、TESTAMENTのチャック・ビリー、DEATHのチャック・シュルディナーを支援するためのチャリティ・ライヴのためメンバーが再び集まり再結成し、HEATHENは本格的に復活へ向かいます。ライブ活動と共に新しいアルバムの曲作りを開始。一方でリー・アルタス(Lee Altus)<Gt>はEXODUSに籍を置きつつ、活動が流動的でありながら長い沈黙を破り2010年に3rdアルバム『The Evolution of Chaos』を発売。この作品は、重厚なリフとスラッシュ本来のスピード感、そして彼らの代名詞である叙情的なギターメロディが融合した渾身のアルバムです。世界中のスラッシュメタルファンがその復活を歓迎し、HEATHENは一気に再評価の流れをつかみました。

2020年、10年ぶりの4thアルバム『Empire of the Blind』を発売。現代的な重さとクリアなプロダクションが特徴で、過去作の伝統を受け継ぎながらも、よりモダンでパワフルなスラッシュ・メタルへ進化しました。

2020年代に入ってもライブ活動を継続し、現在もHEATHENは、「攻撃性と美旋律を融合させた独自のスラッシュメタル」を看板に、現役で活動するベイエリアの生き証人として、多くのファンに支持されています。

 

HEATHENのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ

【現メンバー】
■リー・アルタス(Lee Altus) – Guitar(1984~1993、2001~)
■デイヴィッド・R・ホワイト(David R. White) – Vocal(1985~1988、1989~1993、2001~)
■クラーゲン・ラム(Kragen Lim) – Guitar(2007~)
■ジェイソン・ミルザ(Jason Mirza) – Bass(2019~)
■ジェイソン・ビットナー(Jason Bittner) – Drums(2025~)

【過去メンバー】
■カール・サッコ(Carl Sacco) – Drums(1984~1988)
■エリック・ウォン(Eric Wong) – Bass(1985~1986)
■ダグ・ピアシー(Doug Piercy) – Guitar(1985~1992)
■ジム・サンギネッティ(Jim Sanguinetti) – Guitar(1985)
■サム・クレス(Sam Kress) – Vocal(1985)
■マイク・ジャストレムスキー(Mike Jastremski) – Bass(1986~1988、2001~2004)
■ダレン・ミンター(Darren Minter) – Drums(1988~1993、2001~2007、2008~2013)
■ポール・バーロフ(Paul Baloff) – Vocal(1988)
■ヴァーン・マクエルロイ(Vern McElroy) – Bass(1989)
■マニー・ブラボ(Manny Bravo) – Bass(1989)
■ジェイソン・ヴィーブルックス(Jason Viebrooks) – Bass(1991~1992、2001~2004)
■ランディ・レイリー(Randy Laird) – Bass(1991)
■アイラ・ブラック(Ire Black) – Guitar(1992~1993、2001~2004)
■タエン・ラスムッセン(Thaen Rasmussen) – Guitar(1993)
■ジョン・トーレス(Jon Torres) – Bass(2004~2011)
■テリー・ローダーデール(Terry Lauderdale) – Guitar(2005~2007)
■マーク・ヘルナンデス(Mark Hernandez) – Drums(2007~2008)
■ジム・デマリア(Jim DeMaria) – Drums(2020~2024)

 

アルバム紹介:HEATHENが示す美旋律×テクニカルの融合

Empire Of The Blind(2020)

Heathen - Empire Of The Blind(2020)

  1. This Rotting Sphere
  2. The Blight
  3. Empire Of The Blind
  4. Dead And Gone
  5. Sun In My Hand
  6. Blood To Be Let
  7. In Black
  8. Shrine Of Apathy
  9. Devour
  10. A Fine Red Mist
  11. The Gods Divide
  12. Monument To Ruin

 

The Evolution Of Chaos(2010)

Heathen - The Evolution Of Chaos(2010)

  1. Intro
  2. Dying Season
  3. Control By Chaos
  4. No Stone Untumed
  5. Arrows Of Agony
  6. Fade Away
  7. A Heroe’s Welcome
  8. Undone
  9. Bloodkult
  10. Red Tears Of Disgrace
  11. Silent Nothingness

 

Victims Of Deception(1991)

Heathen - Victims Of Deception(1991)

  1. Hypnotized
  2. Opiate Of The Masses
  3. Heathen’s Song
  4. Kill The King(RAINBOW cover)
  5. Fear Of The Unknown
  6. Prisoners Of Fate
  7. Morbid Curiosity
  8. Guitarmony
  9. Mercy Is No Virtue

 

Breaking The Silence(1987)

Heathen - Breaking The Silence(1987)

  1. Death By Hanging
  2. Goblin’s Blade
  3. Open The Grave
  4. Pray For Death
  5. Set Me Free(THE SWEET cover)
  6. Breaking The Silence
  7. World’s End
  8. Save The Skull

 

 

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