DEATH(デス)は、アメリカ合衆国フロリダ州アルタモンテスプリングスでチャック・シュルディナー(Chuck Schuldiner)<Vo,Gt>を中心に結成されたデス/プログレッシヴ・デス・メタル・バンドです。デス・メタルという音楽ジャンルの誕生と発展に大きく貢献したバンドであり、チャック・シュルディナーは「デスメタルの父」とも称されています。
DEATH(デス)とは?バンドの基本情報
| バンド名 | DEATH(デス) |
|---|---|
| 出身地 | アメリカ合衆国フロリダ州アルタモンテスプリングス(United States, Altamonte Springs, Florida) |
| ジャンル | デスメタル/プログレッシヴデスメタル |
| 結成年 | 1984年 |
| レーベル | Nuclear Blast Records/Roadrunner Records/Relativity Records/Combat Records |
| https://www.instagram.com/deathofficial | |
| https://www.facebook.com/DeathOfficial | |
| Bandcamp | https://death.bandcamp.com/ |
| X(旧:Twitter) | https://x.com/DeathOfficial |
DEATH(デス)とは?サウンドと特徴を解説
DEATH(デス)の最大の魅力は、チャック・シュルディナー(Chuck Schuldiner)<Vo,Gt>の攻撃的なギターリフを中心に、ブルータルなデス・メタルと高度な演奏技術を融合させた革新的なサウンドです。初期の凶暴で荒々しい音楽性から、後期には複雑な楽曲構成と叙情的なメロディを取り入れたプログレッシヴ・デス・メタルへと進化しました。
・高速ブラストビートと複雑な変拍子を駆使したテクニカルなドラミング
・初期の低音デスヴォイスから後期の鋭い高音域へと変化したヴォーカル
・メロディアスなギターソロとプログレッシヴな楽曲構成
・ホラーや残虐描写から人間心理・社会問題・哲学へと発展した歌詞
初期は、荒々しくブルータルなデス・メタルでシーンに衝撃を与えました。1991年以降は、ジャズ・フュージョンやプログレッシヴ・メタルの要素を取り入れ、より技巧的で複雑なサウンドへと進化しています。特に『Symbolic』『The Sound of Perseverance』では、激しいデス・メタルの攻撃性を維持しながら、叙情的なギターメロディと緻密な楽曲展開を実現しました。初期のブルータル・デス・メタルから後期のテクニカル/プログレッシヴ・デス・メタルまで、ジャンルの進化を体現した音楽性こそが、DEATHが現在も高く評価される理由です。
DEATH(デス)のバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【最終メンバー】
■チャック・シュルディナー(Chuck Schuldiner) – Guitar/Vocal(1984~2001)
■スコット・クレンデニン(Scott Clendenin) – Bass(1997~2001)
■リチャード・クリスティ(Richard Christy) – Drums(1997~2001)
■シャノン・ハム(Shannon Hamm) – Guitar(1997~2001)
【過去メンバー】
■キャム・リー(Kam Lee) – Drums/Vocal[additional](1984~1985)
■リック・ロズ(Rick Rozz) – Guitar(1984~1985、1987~1989)
■エリック・ミード(Erik Meade) – Bass(1985)
■スコット・カールソン(Scott Carlson) – Bass/Vocal(1985)
■エリック・ブレクト(Eric Brecht) – Drums(1985)
■マット・オリヴィオ(Matt Olivio) – Guitar(1985)
■スティーヴ・ディジョルジオ(Steve DiGiorgio) – Bass(1986,1991、1992~1994、1997~1998)
■クリス・レイファート(Chris Reifert) – Drums(1986~1987)
■テリー・バトラー(Terry Butler) – Bass(1987~1990)
■ビル・アンドリュース(Bill Andrews) – Drums(1987~1990)
■ジョン・ハンド(John Hand) – Guitar(1987)
■マーク・カーター(Mark Carter) – Guitar(1989)
■ジェイムズ・マーフィー(James Murphy) – Guitar(1989~1990)
■ショーン・レイナート(Sean Reinert) – Drums(1990~1992)
■ポール・マスヴィダル(Paul Masvidal) – Guitar(1990~1992)
■スコット・カリノ(Scott Carino) – Bass(1991~1992)
■ジーン・ホグラン(Gene Hoglan) – Drums(1993~1996)
■ケリー・コンロン(Kelly Conlon) – Bass(1994~1995)
■ボビー・コールブル(Bobby Koelble) – Guitar(1994~1996)
DEATH(デス):バンド結成から現在までの歴史
アメリカ合衆国フロリダ州アルタモンテスプリングスでチャック・シュルディナー<Vo,Gt>を中心に、前身バンドMANTASを結成。
20本以上のデモを制作。
デモ『Mutilation』をきっかけにCombat Recordsと契約。
デビューアルバム『Scream Bloody Gore』を発売。
2ndアルバム『Leprosy』を発売。
3rdアルバム『Spiritual Healing』を発売。
4thアルバム『Human』を発売。初のMV「Lack Of Comprehension」が話題となる。
5thアルバム『Individual Thought Patterns』を発売。
6thアルバム『Symbolic』を発売。ツアー後解散し、別バンドCONTROL DENIEDとして活動を開始。
Nucleart Blast Recordsと契約。DEATHとして、あと1枚アルバムを制作することを発表。
7thアルバム『The Sound Of Perseverance』を発売。
チャック・シュルディナーが脳腫瘍と診断され、活動休止。
闘病生活の末、チャック・シュルディナーが死去。
スティーヴ・ディジョルジオ<Ba>、ジーン・ホグラン<Dr>を中心にDEATH TO ALLというバンド名で、「Individual Thought Patterns」30周年を記念したツアーを行う。
テリー・バトラー<Ba>、リック・ロズ<Gt>を中心にLEFT TO DIEというバンド名で定期的にライヴツアーを行う。
LEFT TO DIEは、DEATHの初期デモ時代の曲を収録したアルバムを発売。DEATHのDNAが受け継がれています。
DEATH(デス)のアルバム紹介:チャック・シュルディナーが切り拓いたデスメタルの新境地
※リンクされた曲名をクリックすると、バンド、レーベル公式ページの動画を観ることができます♪
The Sound Of Perseverance(1998)

- Scavenger Of Human Sorrow
- Bite The Pain
- Sprit Crusher
- Story To Tell
- Flesh And The Power It Holds
- Voice Of The Soul
- To Forgive Is To Suffer
- A Moment Of Clarity
- Painkiller(Judas Priest Cover)
プログレッシヴな楽曲構成と高度な演奏技術をさらに発展させた、DEATH最後のスタジオ作品となった7thアルバム。本作では、シャノン・ハム(Shannon Hamm)<Gt>、スコット・クレンデニン(Scott Clendenin)<Ba>、リチャード・クリスティ(Richard Christy)<Dr>が参加。複雑なリズム展開、緻密なギターアレンジ、メロディアスなソロなど、後期DEATHの特徴が集約。DEATHが長年追求してきた音楽的進化の到達点となり、プログレッシヴ・デス・メタルを代表する作品のひとつとして語り継がれています。
Symbolic(1995)

- Symbolic
- Zero Tolerance
- Empty Words
- Sacred Serenity
- 1,000 Eyes
- Without Judgement
- Crystal Mountain
- Misanthrope
- Parennial Quest
メロディアスなギター、複雑な楽曲展開、叙情的な表現を融合した6thアルバム。本作では、ボビー・コールブル(Bobby Koelble)<Gt>、ケリー・コンロン(Kelly Conlon)<Ba>、ジーン・ホグラン(Gene Hoglan)<Dr>が参加。タイトル曲「Symbolic」をはじめ、「Crystal Mountain」「Zero Tolerance」「Empty Words」など、緻密な構成と印象的なギターメロディを兼ね備えた楽曲が収録されています。テクニカル・デス・メタルとプログレッシヴ・メタルの融合を象徴する作品として、現在も高い評価を受けている名盤です。
Individual Thought Patterns(1993)

- Overactive Imagination
- In Human Form
- Jealousy
- Trapped In A Corner
- Nothing Is Everything
- Mentally Blind
- Individual Thought Patterns
- Destiny
- Oyt Of Touch
- The Philosopher
KING DIAMONDのアンディ・ラ・ロック(Andy LaRocque)<Gt>、DARK ANGELのジーン・ホグラン(Gene Hoglan)<Dr>、SADUSのスティーヴ・ディジョルジオ(Steve DiGiorgio)<Ba>が参加した5thアルバム。複雑に絡み合うギターリフ、変則的なリズム、テクニカルなベースラインなど、各楽器の高度な演奏技術が際立ち、代表曲「The Philosopher」は、印象的なギターフレーズと哲学的な歌詞を組み合わせたDEATHの代表曲として知られています。高度な演奏技術と複雑なアレンジを追求し、テクニカル・デス・メタルの可能性を広げた作品です。
Human(1991)

- Flattening Of Emotions
- Suicide Machine
- Together As One
- Secret Face
- Lack Of Comprehension
- See Through Dreams
- Cosmic Sea
- Vacant Planets
複雑なリズム、精密な演奏、プログレッシヴな楽曲構成を取り入れ、DEATHの音楽的転換点となった4thアルバム。CYNICのポール・マスヴィダル(Paul Masvidal)<Gt>とショーン・ライナート(Sean Reinert)<Dr>、SADUSのスティーヴ・ディジョルジオ(Steve DiGiorgio)<Ba>が参加。従来のブルータルなデス・メタルを基盤としながら、変拍子や複雑なリズムチェンジ、流麗なギターソロなどを積極的に導入。DEATHがテクニカル/プログレッシヴ・デス・メタルへ進化するうえで重要な作品です。
Spiritual Healing(1990)

- Living Monstrosity
- Altering The Future
- Defensive Personalities
- Within The Mind
- Spiritual Healing
- Low Life
- Genetic Reconstruction
- Killing Spree
社会問題を題材にした歌詞と、より複雑なギターアレンジを取り入れた転換期となる3rdアルバム。ジェームズ・マーフィー(James Murphy)<Gt>が参加し、テクニカルなギタープレイが音楽性に新たな広がりをもたらしました。初期作品で目立っていたホラーや残虐描写から、社会問題、人間心理、生命倫理などを扱う歌詞へと変化したことも大きな特徴。単なる過激なデス・メタル・バンドから、音楽的な深みを追求する存在へと進化した作品です。
Leprosy(1988)

- Leprosy
- Born Dead
- Forgotten Past
- Left To DIe
- Pull The Plug
- Open Casket
- Primitive Ways
- Choke On It
リック・ロズ(Rick Rozz)<Gt>が復帰し、ビル・アンドリュース(Bill Andrews)<Dr>、テリー・バトラー(Terry Butler)<Ba>らが参加した体制となった2ndアルバム。「Pull the Plug」「Leprosy」「Open Casket」などの楽曲は、初期DEATHを代表する名曲として知られています。初期の凶暴性を維持しながら、重厚なギターリフと楽曲構成の完成度を高めた作品です。
Scream Bloody Gore(1987)

- Infernal Death
- Zombie Ritual
- Denial Of Life
- Sacrificial
- Mutilation
- Regurgitated Guts
- Baptized In Blood
- Torn To Pieces
- Evil Dead
- Scream Bloody Gore
チャック・シュルディナーがドラム以外を担当し、クリス・レイファート(Chris Reifert)<Dr>と共に制作したデビューアルバム。代表曲「Zombie Ritual」「Evil Dead」「Baptized in Blood」などでは、切れ味鋭いギターリフと残虐な歌詞が融合し、DEATHの初期スタイルを象徴。凶暴なギターリフ、疾走するドラム、グロテスクな世界観を特徴とする初期デス・メタルの代表作です。
DEATH(デス)とは?バンドを知るための3つのFAQ
Q1. DEATH(デス)はどのようなバンドですか?
A. DEATH(デス)は、1983年にアメリカ・フロリダ州アルタモンテスプリングスでチャック・シュルディナー(Chuck Schuldiner)を中心に結成されたデス・メタル・バンドです。
デス・メタルの先駆者として知られ、初期のブルータルなサウンドから、後期には高度な演奏技術と複雑な楽曲構成を取り入れたテクニカル/プログレッシヴ・デス・メタルへと進化しました。
Q2. DEATH(デス)の代表的なアルバムや名曲は何ですか?
A. DEATHの代表的なアルバムには、『Scream Bloody Gore』(1987年)、『Human』(1991年)、『Symbolic』(1995年)、『The Sound of Perseverance』(1998年)などがあります。
代表曲は「Pull the Plug」「Lack of Comprehension」「The Philosopher」「Crystal Mountain」「Spirit Crusher」などです。初めてDEATHを聴く方には、攻撃性とメロディ、技巧性のバランスに優れた『Symbolic』がおすすめです。
Q3. DEATH(デス)は現在も活動していますか?
A. DEATHは、中心人物のチャック・シュルディナーが2001年12月13日に脳腫瘍のため34歳で亡くなったことで、事実上活動を終了しました。
2026年現在、オリジナルバンドとしての活動は再開されていません。しかし、元メンバーらによるトリビュート・プロジェクト「DEATH TO ALL」「LEFT TODIE」が、DEATHの楽曲をライブで演奏しており、その音楽的遺産は現在も受け継がれています。



コメント