DEPRESSIVE AGE（ディプレッシヴ・エイジ）とは？ベルリン発テクニカル・スラッシュの異端を解説！

DEPRESSIVE AGEとは？｜ドイツ発の前衛スラッシュ・バンドの概要
1. DEPRESSIVE AGEの新旧バンドメンバー構成
DEPRESSIVE AGEのアルバムごとの変遷とサウンドの進化
First Depression（1992）

DEPRESSIVE AGEとは？｜ドイツ発の前衛スラッシュ・バンドの概要

DEPRESSIVE AGE（ディプレッシヴ・エイジ）は、1984年にドイツ・ベルリンで結成されたテクニカル・スラッシュ・メタルバンドです。もともとは「BLACKOUT」という名前で活動していましたが、1990年に「DEPRESSIVE AGE」に改名しました。彼らの音楽は、従来のスラッシュメタルの枠を超え、メロディックかつプログレッシブな要素を取り入れた独自のスタイルで知られています。

1992年、彼らはデビューアルバム『First Depression』をリリースし、スラッシュ・メタルの重厚さに独特の哀愁漂うメロディと、複雑な楽曲構成を取り入れた音楽性で高い評価を受けました。続く1993年の2ndアルバム『Lying in Wait』でもテクニカルなアプローチを強化し、よりプログレッシブなサウンドへと発展。これにより、メタルシーンにおける地位を確立しました。

1995年には3rdアルバム『Symbols for the Blue Times』をリリースし、音楽的にはさらに多様な要素を取り入れるようになります。しかし、彼らの暗く哲学的な歌詞と複雑なサウンドは、一般的なスラッシュ・メタル・バンドとは一線を画していました。その後、1996年の『Electric Scum』でさらに実験的な音楽性に進化しましたが、この頃からバンド内での方向性の違いや、シーン内での支持層の変化などが影響し、徐々に活動が停滞していきました。

1999年以降、DEPRESSIVE AGEは実質的な活動休止状態に入り、メンバーは他のプロジェクトに参加するなど個別に活動を続けました。そのユニークな音楽性と思想的な歌詞でカルト的な人気を持ち、現在もテクニカル・スラッシュ・メタルのシーンで評価されています。

DEPRESSIVE AGEの新旧バンドメンバー構成

【現メンバー】
ヨッヘン・クレンプ（Jochen Klemp） – Guitar（1988～2001、2022～）
ヤン・ルビツキ（Jan Lubitzki） – Vocal（1988～2001、2003～2004、2014、2022～）/Guitar（2003～2004）
マリオ・プラウゼ（Mario Prause） – Bass（2022～）
マーカス・マース（Marcus Marth） – Guitar（2022～）
ブルータス（Brutus） – Vocal[additional]（2022～）
レネ・ヤウエルニク（Rene Jauernik） – Drums（2023～）

【過去メンバー】
ティム・シャレンベルク（Tim Schallenberg） – Bass（1988～1998）
ノルベルト・ドレッシャー（Norbert Drescher） – Drums（1988～2001）
インゴ・グリゴライト（Ingo Grigoleit） – Guitar（1992～1995）
マイルズ・ストーン（Miles Stone） – Bass（2003～2004）
ニールス・エーベルレ（Niels Eberle） – Drums（2003～2004）