CANNIBAL CORPSEの歴史と進化―アメリカ発デス・メタル界の象徴を解説

CANNIBAL CORPSEとは？デス・メタルの帝王を解説！
1. バンドメンバー
アルバム紹介：CANNIBAL CORPSEがデスメタル界に与えた影響
1. Chaos Horrific（2023）
2. Violence Unimagined（2021）
Red Before Black（2017）
A Skeletal Domain（2014）
Torture（2012）
Evisceration Plague（2009）
Kill（2006）
The Wretched Spawn（2004）
Gore Obsessed（2002）
Bloodthirst（1999）
Gallery Of Suicide（1998）
Vile（1996）
The Bleeding（1994）
Tomb Of The Mutilated（1992）
Butchered At Birth（1991）
Eaten Back To Life（1990）

CANNIBAL CORPSEとは？デス・メタルの帝王を解説！

CANNIBAL CORPSE（カンニバル・コープス）は、1988年にアメリカ・ニューヨーク州バッファローで結成されたデス・メタル・バンドです。過激な歌詞と残虐なジャケットアートで知られ、世界中のメタルシーンに強烈なインパクトを与え続けてきました。バンド名の通り、死や暴力、カニバリズムといったテーマを扱いながらも、その音楽性は極めて高い演奏力と構成美によって評価されています。

CANNIBAL CORPSEは、元TIRANT SINや元BEYOND DEATHのメンバーにより結成されました。1990年にリリースされたデビューアルバム『Eaten Back to Life』でその名を轟かせ、以降も『Butchered at Birth』（1991）、『Tomb of the Mutilated』（1992）といった名作を次々と発表。グロテスクなビジュアルと過激な歌詞で物議を醸しながらも、デスメタルの第一人者としての地位を確立しました。

1995年、現SIX FEET UNDERのクリス・バーンズ（Chris Barnes）<Vo>が脱退し、元MONSTROSITYのジョージ・“コープスグラインダー”・フィッシャー（George “Corpsegrinder” Fisher）<Vo>が加入。以降のアルバム『Vile』（1996）以降は、よりテクニカルでスピード感あるスタイルへとシフトしました。この時期には『Gallery of Suicide』（1998）、『Gore Obsessed』（2002）などの作品が生まれ、演奏面でも高い評価を受けるようになります。

2006年以降は『Kill』（2006）、『Evisceration Plague』（2009）、『Torture』（2012）などの高品質なアルバムを安定してリリース。過激さを保ちつつ、より洗練された音作りへと進化し、ライブバンドとしての評価も一層高まりました。この時期の作品はBillboardチャートにもランクインし、商業的成功も収めています。

2020年には、HATE ETERNAL、元MORBID ANGELのエリック・ルータンが正式メンバーとして加入し、制作体制がさらに強化されました。2021年の『Violence Unimagined』、2023年の『Chaos Horrific』では、これまで以上にブラストビート、凶悪なリフ、緻密な構成を融合させた強烈な作品をリリースしています。

CANNIBAL CORPSEは、30年以上にわたってデス・メタルの最前線で活動を続けている稀有な存在です。過激な表現と確かな演奏力を兼ね備えた彼らの音楽は、ジャンルの枠を超えて多くのファンに影響を与えてきました。現在もなお進化を続けており、世界中のメタルファンから圧倒的な支持を受けています。

バンドメンバー

【現メンバー】
ジョージ・”コープスグラインダー”・フィッシャー（George “Corpsegrinder” Fisher） – Vocal（1995～）
アレックス・ウェブスター（Alex Webster） – Bass（1988～）
ポール・マズルケビッチ（Paul Mazurkiewicz） – Drums（1988～）
ロブ・バーレット（Rob Barrett） -Guitar（1993～1997、2005～）
エリック・ルータン（Erik Rutan） – Guitar（2020～）

【過去メンバー】
ジャック・オーウェン（Jack Owen） – Guitar（1988～2004）
ボブ・ルセイ（Bob Rusay） – Guitar（1988～1993）
クリス・バーンズ（Chris Barnes） – Vocal（1988～1995）
パット・オブライエン（Pat O’Brien） – Guitar（1997～2020）