バンド紹介
GATECREEPER(ゲートクリーパー)は、アメリカ・アリゾナ州ツーソンを拠点とするデス・メタル・バンドで、2013年に結成されました。彼らの音楽は、オールドスクール・デス・メタルのサウンドを強く反映しながらも、現代的なアプローチとヘヴィでスローなドゥーム的要素を融合させた独特のスタイルで知られています。
GATECREEPERは、チェイス・H・メイソン(Chase H. Mason)<Vo>を中心に結成され、初期の段階で地元アリゾナ州のメタルシーンで注目を集めました。2014年には自主制作のセルフタイトルEP『Gatecreeper』をリリースし、このEPは、スウェーデンのデス・メタルバンド(特にENTOMBEDやDISMEMBER)の影響を感じさせる、ヘヴィでグルーヴ感のあるサウンドで評価を得ました。
2016年、Relapse Recordsと契約を結び、デビューアルバム『Sonoran Depravation』をリリースしました。このアルバムは、荒涼とした砂漠のようなアリゾナの景観を思わせる、過酷で重厚な音楽性を特徴としています。プロデューサーにはライアン・ブラム(Ryan Bram)が参加し、ミックスとマスタリングはTOXIC HOLOICAUSTのジョエル・グラインド(Joel Grind)が担当しました。アルバムは批評家やリスナーから高い評価を受け、アンダーグラウンドのメタルシーンでの地位を確立しました。
『Sonoran Depravation』の成功を受け、アメリカ国内外で精力的にツアーを行いました。この時期には、IRON REAGANやFULL OF HELLなど、他のヘヴィミュージックバンドとのスプリット作品をリリースし、多様なファン層を獲得しました。スプリット作品では、より荒々しくエネルギッシュなサウンドを披露し、ライブパフォーマンスでもその迫力を発揮しました。
2019年には、2ndアルバム『Deserted』をリリースしました。このアルバムでは、さらにダイナミックで成熟したサウンドを展開し、デス・メタル特有のブラストビートとメロディアスな要素のバランスが際立っています。「Puncture Wounds」や「Boiled Over」などの楽曲は、ファンの間で特に人気を博しました。
2021年には、EP『An Unexpected Reality』を発表。この作品は2つのパートに分かれており、前半は短く高速な楽曲で構成され、後半には約11分のスローテンポな曲「Emptiness」が収録されています。この意欲的なアプローチは、彼らの音楽的な柔軟性と創造性を示しています。
現在、GATECREEPERはツアーやフェスティバルへの出演を続けながら、新たな音楽制作にも取り組んでいます。彼らはオールドスクール・デス・メタルの精神を維持しつつ、現代的な視点を取り入れたスタイルで、アンダーグラウンドメタルシーンを代表する存在として進化を続けています。
GATECREEPERの音楽は、ヘヴィで直感的なグルーヴを求めるリスナーにとって魅力的であり、デス・メタルの伝統と革新の融合を楽しむことができます。
アルバムレビュー(最新アルバム順)
Dark Superstition(2024)
- Dead Star
- Oblivion
- The Black Curtain
- Masterpiece Of Chaos
- Superstitious Vision
- A Chilling Aura
- Caught In The Treads
- Flesh Habit
- Mistaken For Dead
- Tears Fall From The Sky
Deserted(2019)
- Deserted
- Puncture Wounds
- From The Ashes
- Ruthless
- Everlasting
- Barbaric Pleasures
- Swelterning Madnesss
- Boiled Over
- In Chains
- Absence Of Light
- Anxiety
Sonoran Depravation(2016)
- Craving Flesh
- Sterlized
- Desperation
- Rotting As One
- Stronghold
- Patriarchal Grip
- Lost Forever
- Flamethrower
- Grotesque Operations
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