HARAKIRI FOR THE SKY(ハラキリ・フォー・ザ・スカイ)とは?バンド結成から現在までの歴史
HARAKIRI FOR THE SKY(ハラキリ・フォー・ザ・スカイ)は、オーストリア・ウィーンおよびザルツブルグで結成されたポスト・ブラック・メタル・バンドです。中心人物は、M.S.(Matthias Sollak)<All Instruments>と、J.J.(V. Wahntraum)<Vo>の2人で、ブラック・メタルを基盤としながらも、ポストロックやエモ、シューゲイザーの要素を大胆に取り入れた独自の音楽性で注目を集めています。
結成当初から彼らは、従来のブラック・メタルに見られる攻撃性だけでなく、内省的でメランコリックな感情表現を重視しており、長尺の楽曲構成や美しいメロディライン、絶望感と叙情性が共存するサウンドを特徴としています。このスタイルは後に「ポスト・ブラック・メタル」の代表格として語られるようになります。
2012年に、デビューアルバム『Harakiri for the Sky』を発売し、アンダーグラウンドながら高い評価を獲得します。続く2014年の2ndアルバム『Aokigahara』では、日本の青木ヶ原樹海をテーマにしたコンセプトと、より洗練された楽曲構成により一気に注目度を高めました。叙情的なギターと激情的なスクリームが融合したスタイルが確立され、ポスト・ブラック・メタル・シーンの重要バンドとして認識されました。
2016年に発売された3rdアルバム『III: Trauma』では、よりダークで感情的なアプローチが強まり、個人的な苦悩や精神的葛藤を色濃く反映した作品となりました。この作品により、ヨーロッパを中心に支持を拡大し、ライブ活動も活発化していきます。
2018年には4thアルバム『Arson』を発売し、サウンドの幅をさらに拡張します。ポストロック的な美しいパートと、ブラック・メタルの激しさのコントラストがより際立ち、バンドとしての成熟を感じさせる作品となりました。
2021年には5thアルバム『Mære』を発売し、国際的な評価を決定づけます。本作では、より洗練されたプロダクションとドラマティックな展開が強化され、ポスト・ブラック・メタルの枠を超えた普遍的なエモーショナル・サウンドを提示しました。
2022年、デビューアルバムと2ndアルバムの再録音アルバムを発売した後、2023年に6thアルバム『Scorched Earth』を発売。重厚さと叙情性のバランスをさらに深化させています。長尺かつドラマ性の高い楽曲構成はそのままに、よりダイナミックで洗練されたサウンドへと進化しており、キャリアの集大成とも言える作品となりました。
ライブ活動においては、スタジオではデュオである彼らも、サポートメンバーを迎えたフルバンド編成で世界各地のフェスやツアーに出演しており、ヨーロッパを中心に確固たる人気を築いています。特にポスト・ブラック・メタルやデプレッシブ・ブラック・メタルのファン層からの支持が厚く、その感情的なライブパフォーマンスでも高く評価されています。
HARAKIRI FOR THE SKYはコンスタントにツアーやフェス出演を続けながら、新たな楽曲制作にも取り組んでいると見られます。ポスト・ブラック・メタルというジャンルを代表する存在として、今後もさらなる進化が期待されるバンドです。彼らの音楽は、絶望や孤独といったテーマを扱いながらも、美しさや救いを感じさせる点に大きな魅力があります。ブラック・メタルの枠にとらわれない表現力と、強烈な感情の振れ幅を持つサウンドによって、現代メタル・シーンにおいて唯一無二の存在として確固たる地位を築いています。
HARAKIRI FOR THE SKYのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【現メンバー】
■M.S.(Matthias Sollak) – All Instruments(2011~)
■J.J.(V. Wahntraum) – Vocal(2011~)
【現ライヴメンバー】
■マロック(Marrok) – Guitar(2012~)
■ミーシャ(Mischa) – Drums(2013~)
■ポール・ファーバー(Paul Färber) – Drums(2018~)
■ラデク・カルピエンコ(Radek Karpienko) – Bass(2021~)
■ケリム・”クリム”・レクナー(Kerim “Krimh” Lechner) – Drums(2021~)
■P.G. – Bass(2023~)
HARAKIRI FOR THE SKYのアルバム紹介:ポストブラック×エモの融合が生む唯一無二の世界
Scorched Earth(2025)

- Heal Me
- Keep Me Longing
- Without You I’m Just a Sad Song
- No Graves but the Sea
- With Autumn I’ll Surrender
- I Was Just Another Promise You Couldn’t Keep
- Too Late for Goodbyes
- Street Spirit (Fade Out) (RADIOHEAD cover)
Harakiri For The Sky MMXXII(2022)

- Lungs Filled with Water
- 02:19 AM, Psychosis
- From Yesterday to Ashes
- Drown in My Nihilism
- Dancing on Debris
Aokigahara MMXXII(2022)

- My Bones to the Sea
- Jhator
- Homecoming: Denied!
- 69 Dead Birds for Utøya
- Parting
- Burning from Both Ends
- Panoptycon
- Nailgarden
- Gallows (Give ‘Em Rope)
- Mad World (TEARS FOR FEARS cover)
Mære(2021)

Disc 1
- I, Pallbearer
- Sing for the Damage We’ve Done
- Us Against December Skies
- I’m All About the Dusk
- Three Empty Words
Disc 2
- Once upon a Winter
- And Oceans Between Us
- Silver Needle // Golden Dawn
- Time Is a Ghost
- Song to Say Goodbye (PLACEBO cover)
Arson(2018)

- Fire, Walk with Me
- The Graves We’ve Dug
- You Are the Scars
- Heroin Waltz
- Tomb Omnia
- Stillborn
- Voidgazer
Aokigahara(2014)

- My Bones to the Sea
- Jhator
- Homecoming: Denied!
- 69 Dead Birds for Utøya
- Parting
- Burning from Both Ends
- Panoptycon
- Nailgarden
- Gallows (Give ‘Em Rope)
Harakiri For The Sky(2012)

- Lungs Filled with Water
- 02:19 AM, Psychosis
- From Yesterday to Ashes
- Drown in My Nihilism
- Dancing on Debris

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