SATANIC WARMASTER(Finland・フィンランド)

SATANIC WARMASTER(サタニック・ウォーマスター)
SATANIC WARMASTER(サタニック・ウォーマスター)

バンド紹介

SATANIC WARMASTER(サタニック・ウォーマスター)は、フィンランド出身のブラック・メタル・プロジェクトで、2000年にリーダーであり唯一の正式メンバーであるヴェルヴォルフ(Werwolf)<Vo,All Instruments>によって結成されました。このプロジェクトは、北欧ブラック・メタルの伝統を受け継ぎながら、攻撃的で原始的なサウンドを特徴としています。彼らの音楽は、特に1990年代のブラック・メタルに影響を受けており、ローファイで荒々しいプロダクションと、邪悪さを強調するメロディックなリフが印象的です。

SATANIC WARMASTERは、ブラック・メタルの原点に立ち返り、真に「地下シーン」の精神を体現することを目的としてスタートしました。ヴェルヴォルフは全ての楽器とボーカルを担当しており、基本的にソロプロジェクトとして運営されています。初期には、限られた数のカセットテープやアナログレコードで作品をリリースし、主にアンダーグラウンドなブラック・メタル・シーンで注目を集めました。

2001年にはデビューアルバム『Strength and Honour』をリリース。この作品は、荒々しいローファイ・サウンドと邪悪な雰囲気を持ち、カルト的な評価を得ました。アルバムのテーマは主にサタニズム、反キリスト主義、北欧神話、戦争、そして自然崇拝が含まれます。

その後の活動では、精力的にデモ、スプリット作品、EPをリリース。これらは多くの場合、限定版でリリースされ、コレクター間で高い価値を持つようになりました。2003年に2ndアルバム『Opferblut』、2005年には3rdアルバム『Carelian Satanist Madness』をリリース。これらの作品は、より洗練された作曲と、フィンランドの自然や伝統に対する深い敬意を反映した内容で、ファンや批評家の間で評価が高まりました。

その後も『Nachzehrer』、『Fimbulwinter』などのフルアルバムやEPをリリース。特に『Fimbulwinter』は、従来のスタイルを保ちながらも、より壮大なメロディック要素を取り入れた作品として注目されました。

SATANIC WARMASTERは基本的にスタジオプロジェクトですが、ヴェルヴォルフは時折セッションメンバーを招き、ライブ活動を行うこともあります。彼の姿勢は一貫して地下シーンに根差しており、大規模な商業的活動や主流のメタルフェスティバルへの出演には積極的ではありません。

最近では、新しい音楽作品のリリースを続ける一方、過去の作品の再発やリマスター盤も発表しています。SATANIC WARMASTERの音楽は、初期のブラック・メタルの精神を体現し続けており、アンダーグラウンドシーンにおける象徴的な存在として君臨しています。

SATANIC WARMASTERは、ブラック・メタルの核心を維持し続け、世界中のブラック・メタルシーンにおいて重要な役割を果たしている存在です。

 

アルバムレビュー(最新アルバム順)

Exultation Of Cruelty(2024)

 

 

Agmongandr(2022)

 

 

Fimbulwinter(2014)

 

 

Nachzehrer(2010)

 

 

Carelian Satanist Madness(2005)

 

 

Opferblut(2003)

 

 

Strength & Honour(2001)

 

 

 

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