SONATA ARCTICA（ソナタ・アークティカ）とは？フィンランド発高速メロディと北欧叙情が生む唯一無二の世界観

SONATA ARCTICA（ソナタ・アークティカ）とは？フィンランド発メロディック・パワーメタルの代表格
1. SONATA ARCTICAのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
アルバム紹介：SONATA ARCTICAが愛され続ける時代ごとに進化し続ける柔軟なサウンド

SONATA ARCTICA（ソナタ・アークティカ）とは？フィンランド発メロディック・パワーメタルの代表格

SONATA ARCTICA（ソナタ・アークティカ）は、1995年にフィンランド北部ラッピ州ケミで結成されたメロディック・パワー/スピード・メタル・バンドです。北欧特有の叙情的なメロディと高速パートを融合させたスタイルで注目を集め、20年以上にわたり世界的な人気を維持し続けています。

1995年に、ハードロック・バンド、TRICKY BEANSとして結成。1996年にトニー・カッコ（Tony Kakko）<Vo>が加入し、TRICKY MEANSと改名しますが、同郷のバンド、STRATOVARIUSが1997年に発売した『VISIONS』に影響を受け、次第にキーボードを中心としたメロディック・パワー・メタル・バンドに路線を変更して、1999年に4曲のデモを作成。バンド名をSONATA ARCTICAに改名し同年にデビュー・アルバム『Ecliptica』を発売しました。このアルバムは、高速ながら叙情的なメロディが際立つ作品として国際的に高く評価され、SONATA ARCTICAの名を一気にメタルシーンへ広めました。

2001年の2ndアルバム『Silence』、2003年の3rdアルバム『Winterheart’s Guild』は、北欧メロスピの代表作として語られる重要な作品です。
とくに「FullMoon」「Replica」「Victoria’s Secret」などの曲は、ライブの定番曲として長く愛されています。トニー・カッコの独特なメロディと物語性のある歌詞は、この時期に確立されました。また、ギターとキーボードの高速ユニゾン、ドラマチックな展開など、SONATA ARCTICAの核心となるスタイルが完成されたのもこの時期です。

2004年以降はよりシンフォニックでドラマチックな要素が強まり、2007年の5thアルバム『Unia』では大胆に音楽性を変化させ、プログレッシヴで重厚なスタイルへと挑戦しました。

一方、2014年の8thアルバム『Pariah’s Child』では、初期のスピード感と叙情性を復活させました。「Wolves Die Young」「Cloud Factory」など、軽快かつエネルギッシュな楽曲が再びファンを魅了し、バンドの多面性を示す結果となりました。

2020年代に入ってもSONATA ARCTICAは精力的に活動を続け、近年はアコースティックツアーを行い、アコースティックアルバムも制作し、、バンドとしての幅がさらに広がっています。

2024年には『Clear Cold Beyond』を発売し。原点回帰と銘打っており疾走チューンを連発。初期ファンを喜ばせる一面もありつつ、初期の名曲には及ばないなど、賛否両論あるアルバムとなりました。

SONATA ARCTICAは「高速メロディ×北欧叙情」を象徴するバンドとして国際的な評価を維持し、世界のメロディック・メタルシーンを牽引する存在であり続けています。唯一無二のサウンドは、世界中のリスナーを惹きつけ続けています。

SONATA ARCTICAのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ

【現メンバー】
■トミー・ポルティモ（Tommy Portimo） – Drums（1999～）
■トニー・カッコ（Tony Kakko） – Vocal（1999～）
■ヘンリク・クリンゲンベリ（Henrik Kingenberg） -Keyboard/Backing Vocal（2002～）
■エリアス・ヴィルヤネン（Elias Viljanen） Guitar（2007～）
■パシ・カウッピネン（Pasi Kauppinen） – Bass（2013～）

【過去メンバー】
■ヤンネ・キヴィラフィティ（Janne Kiviahti） – Drums（1999～2000）
■ヤニ・リーマタイネン（Jani Liimatainen） – Drums（1999～2007）
■マルコ・パーシコスキ（Marko Paasikoski） – Guitar（2000～2013）
■ミッコ・ハルキン（Mikko Härkin） – Keyboard（2000～2002）