ZYKLON(ザイクロン)とは?結成の背景とEMPERORとの関係性
ZYKLON(ザイクロン)は、EMPERORのザモス(Zamoth)<Gt>を中心に、1998年にノルウェーで結成されたインダストリアル・デス/ブラック・メタル・バンドです。ブラックメタルの重鎮EMPERORの流れを汲みつつ、より攻撃的で未来的な音像を追求したプロジェクトとして注目を集めました。
ZYKLONの創設メンバーは、ザモス(Zamoth)<Gt>に加えて、同じくEMPERORのタリム(Tyrm)<Dr>、そしてMYRKSKOGのデストラクター(Destructhor)<Gt>を擁する豪華な布陣で構成されていました。初期はLIMBONIC ARTのデーモン(Daemon)<Vo>を迎えて活動していました。
ZYKLONの音楽は、ブラックメタルの暗黒性とデスメタルの獰猛さに加え、冷酷かつ無機質なインダストリアル要素を融合した独自のスタイルが特徴です。高速ブラストビート、機械的なリフ、近未来的な音響処理が印象的で、極限まで突き詰められた音の暴力を体験できます。
ZYKLONは2010年に活動を終了しました。公式な解散理由は明言されていませんが、各メンバーの他プロジェクトへの専念や、音楽的方向性の違いが要因とされています。その後、ザモス(Zamoth)<Gt>はEMPERORの再始動や他のプロジェクトにも関与し、メンバーそれぞれが多方面で活躍を続けています。
ZYKLONは、EMPERORの血統を継ぎつつも、インダストリアルとデス/ブラックメタルの融合を追求した野心的なバンドです。短期間の活動ながら、その音楽性と完成度の高さは、今なお多くのリスナーに強い印象を残しています。ブラックメタルやデスメタルに新たな刺激を求める方にとって、ZYKLONは間違いなく聴くべきバンドの一つです。
ZYKLONのメンバー構成:Emperorの遺伝子を受け継ぐ人物たち
【現メンバー】
ザモス(Zamoth) – Guitar(1998~2010)
タリム(Tyrm) – Drums(1998~2010)
デストラクター(Destructhor) – Guitar(1998~2010)
セクトデーモン(Secthdamon) – Vocal/Bass(2001~2010)
【過去メンバー】
デーモン(Daemon) – Vocal(1998~2001)
ZYKLONのアルバム紹介:ブラックメタル×デスメタル×インダストリアルの融合
Disintegrate(2006)
- In Hindsight
- Disintegrate
- Ways Of The World
- Subversive Faith
- A Cold Grave
- Vile Ritual
- Underdog
- Wrenched
- Vulture
- Skinned And Endangered
Aeon(2003)
- Psyklon Aeon
- Core Solution
- Subtle Manipulation
- Two Thousand Years
- No Name Above The Names
- The Prophetic Method
- Specimen Eruption
- Electric Current
- An Electic Manner
World Ov Worms(2001)
- Hamme Revelation
- Deduced To Overkill
- Chaos Deathcult
- Storm Detonation
- Zycloned
- Terrordrome
- Worm World
- Transcendental War: Battle Between Gods
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