FEAR FACTORY(フィア・ファクトリー)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスで結成されたインダストリアル・メタル/グルーヴ・メタル/デス・メタル・バンドです。デス・メタルやグラインドコアの攻撃性に、機械的なギターリフ、正確無比なドラム、シンセサイザーやサンプリングなどのインダストリアル要素を融合。さらに、獰猛なデス・ヴォイスとメロディアスなクリーン・ヴォーカルを使い分けるスタイルによって、1990年代以降のヘヴィ・ミュージックに大きな影響を与えました。
FEAR FACTORY(フィア・ファクトリー)とは?バンドの基本情報
| バンド名 | FEAR FACTORY(フィア・ファクトリー) |
|---|---|
| 出身地 | アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス(United States, California, Los Angels) |
| ジャンル | インダストリアルメタル/デスメタル/グルーヴメタル |
| 結成年 | 1990年 |
| レーベル | Nuclear Blast Records/Candlelight Records/AFM Records/Calvin Records/Roadrunner Records |
| 公式ページ | http://www.fearfactory.com/ |
| https://www.instagram.com/fearfactory/ | |
| https://www.facebook.com/fearfactory | |
| X(旧:Twitter) | https://x.com/FearFactory |
| YouTube | https://www.youtube.com/fearfactorymusic |
FEAR FACTORY(フィア・ファクトリー)とは?サウンドと特徴を解説
FEAR FACTORY(フィア・ファクトリー)の最大の魅力は、デス・メタルの攻撃性とグルーヴ・メタルの重量感に、インダストリアル特有の無機質で機械的なサウンドを融合させた独自の音楽性です。特にディーノ・カザレス(Dino Cazares)<Gt>の鋭く刻まれるギターリフと、バスドラムが正確にシンクロするリズムは、巨大な機械が高速で稼働しているかのような圧倒的な迫力を生み出します。
・デス・メタルとグルーヴ・メタルを融合した攻撃的なヘヴィネス
・ギターとバスドラムが緻密にシンクロする独特のリズム
・シンセサイザーやサンプリングを取り入れた未来的なインダストリアル・サウンド
・獰猛なスクリームとメロディアスなクリーン・ヴォーカルの鮮烈な対比
・機械、人工知能、管理社会、人間対テクノロジーなどを描くSF・ディストピア的な世界観
デビュー当時は、デス・メタルやグラインドコアの影響を強く感じさせますが、1995年の2ndアルバム『Demanufacture』でFEAR FACTORY独自の機械的なインダストリアル・メタルを確立しました。さらにその後は、メロディと壮大な世界観を強化し、ヘヴィでありながら未来的な美しさを持つサウンドへと発展しています。FEAR FACTORYは、デス・メタルの凶暴性、グルーヴ・メタルの重量感、インダストリアルの冷たい機械音を融合したバンドです。近未来的なヘヴィ・サウンドは、インダストリアル・メタルが好きな方はもちろん、デス・メタル、モダン・ヘヴィネス、メタルコアなどが好きな方にもおすすめです。
FEAR FACTORY(フィア・ファクトリー)のバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【現メンバー】
■ディーノ・カザレス(Dino Cazares) – Guitar/Bass/Vocal[backing](1990~2002、2009~)
■トニー・カンポス(Tony Campos) – Bass/Vocal[backing](2015~)
■ミロ・シルベストロ(Milo Silvestro) – Vocal(2023~)
■ピーター・ウェバー(Pete Webber) – Drums(2023~)
【過去メンバー】
■バートン・C・ベル(Burton Christopher Bell) – Vocal(1989~2020)
■レイモンド・ヘレーラ(Raymond Herrera) – Drums(1989~2009)
■クリスチャン・オールド・ウォールバース(Christian Olde Wolbers) – Guitar/Bass(1993~2009)
■ジョン・ベックデル(John Bechdel) – Keyboard(1998~2004)※アディショナルメンバー
■バイロン・ストラウド(Byron Stroud) – Bass(2003~2012)
■ジーン・ホグラン(Eugene “Gene” Victor Hoglan Ⅱ) – Drums(2009~2012)
■デイヴ・ジブニー(Dave Gibney) – Bass(1990~1991)
■アンディ・ロメロ(Andy Romero) – Bass(1991~1992)
■アンドルー・シャイヴス(Andrew Shives) – Bass(1991~1994)
■マット・デヴリーズ(Matt DeVries) – Bass(2012~2015)
■マイク・ヘラー(Mike Heller) – Drums(2012~2023)
■アンダース・フリーデン(Anders Friden) – Vocal(1995~)
FEAR FACTORY(フィア・ファクトリー):バンド結成から現在までの歴史
アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスで、ULCERATIONというバンド名で結成され、1990年にFEAR THE FACTORY、その後、現在のFEAR FACTORYに改名されました。
Roadrunner Recordsと契約し、デビューアルバム『Soul Of A New Machine』を発売。その後、BIOHAZARD、SEPULTURA、BRUTAL TRUTH、CANNIBAL CORPSE、CATHEDRALらとツアーを行う。
2ndアルバム『Demanufacture』を発売。その後、BLACK SABBATH、MEGADETH、IRON MAIDEN、OZZY OSBOURNEなどとツアーを行い、多くのフェスに参加。
3rdアルバム『Obsolete』を発売。ビルボードチャートでトップ100にランクインし、国内でゴールドディスクを獲得。その後、SLAYER、RAMMSTEIN、STATIC-Xなどと多くのツアーを行う。
4thアルバム『Digimortal』を発売。ONE MINUTES SILENCE、DEVIN TOWNSEND、GODFLESHなどとツアーを行う。
次作のアルバムの方向性とメンバー間の個人的な対立が起こり、解散するも、すぐにディーノ・カザレス<Gt>以外のメンバーで再結成。
様々なフェスに参加した後、5thアルバム『Archetype』を発売。
一時的に活動を停止。クリスチャン・オールド・ウォールバース<Gt.Ba>、レイモンド・ヘレーラ<Dr>は別バンド、ARKAEAを結成。
6thアルバム『Transgression』を発売。その後、SUFFOCATION、HYPOCRISY、DECAPITATEDなどとツアーを行う。
バートン・C・ベル<Vo>とディーノ・カザレス<Gt>が和解し、クリスチャン・オールド・ウォールバース<Gt.Ba>、レイモンド・ヘレーラ<Dr>を除く新ラインナップで再始動。
7thアルバム『Mechanize』を発売。その後、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパでツアーを行う。
8thアルバム『The Industriallist』を発売。
9thアルバム『Genexus』を発売。その後フェスや、COAL CHAMBER、ONCE HUMAN、BEFORE THE MOURNINGなどとツアーを行う。
バートン・C・ベル<Vo>とディーノ・カザレス<Gt>による大規模な法廷闘争が起こり、さらにオリジナルメンバー間でのいざこざで活動休止状態になる。
バートン・C・ベル<Vo>が脱退。
裁判問題が片付き、10thアルバム『Aggression Continuum』を発売。
オーディションの末、ミロ・シルヴェストロ<Vo>が加入。その後、8thアルバム『The Industriallist』の再録音アルバム『Re-Insustriallized』を発売。
FEAR FACTORY(フィア・ファクトリー)のアルバム紹介:インダストリアル・メタルを進化させた革新的バンド
※リンクされた曲名をクリックすると、バンド、レーベル公式ページの動画を観ることができます♪
Re-Industrialized(2023)

- The Industrialist
- Recharger
- New Messiah
- God Eater
- Depraved Mind Murder
- Virus Of Faith
- Defference Engine
- Disassemble
- Religion Is Flawed Because Man Is Flawed
- Enchanced Reality
- Human Augementation
2012年に発売された『The Industriallist』で使用されていたプログラミングドラムをRAVENなどで活躍したマイク・ヘラー<Dr>によって再録音。生ドラムへの変更によって重量感やダイナミズムが増し、より肉体的で攻撃的なサウンドへと生まれ変わっています。『Re-Industrialized』は単なる再発盤ではなく、『The Industrialist』をFEAR FACTORYが本来目指していた姿に近づけた再構築作品です。
Aggression Continuum(2021)

- Recode
- Disruptor
- Aggression Continuum
- Purity
- Fuel Injected Suicide Machine
- Collapse
- Manufactured Hope
- Congnitive Dissonance
- Monolith
- End Of Line
バートン・C・ベル<Vo>はすでにバンドを離れていたものの、脱退以前に録音されていたため、結果的に彼の傘下した最後のアルバムとなった10thアルバム。FEAR FACTORYらしい機械的なギター、インダストリアルな電子音、巨大なスケールを持ったメロディが融合しており、バートン・C・ベル<Vo>時代の集大成ともいえる作品です。
Genexus(2015)

- Autonomous Combat System
- Anodized
- Dielectric
- Soul Hacker
- Protomech
- Genexus
- Church Of Execution
- Regenerate
- Battle For Utopia
- Expiration Date
『Demanufacture』や『Obsolete』の流れを受け継ぐ未来的なインダストリアル・メタルと、2010年代らしい重量感のあるプロダクションを融合し、長年FEAR FACTORYが描いてきた「人間と機械」というテーマを、人工知能や進化した機械生命という視点から発展させた作品です。
The Industrialist(2012)

- The Industrialist
- Recharger
- New Messiah
- God Eater
- Depraved Mind Murder
- Virus Of Faith
- Defference Engine
- Disassemble
- Religion Is Flawed Because Man Is Flawed
- Human Augementation
で人間とテクノロジーの関係というバンドの重要テーマで、「機械が自我を獲得する」というFEAR FACTORYらしいSF的なコンセプトを持った作品。この作品ではドラムがプログラミングを中心に制作されたことも特徴です。
Mechanize(2010)

- Mechanize
- Industrial Discipline
- Fear Campaign
- Powershifter
- Christploitation
- Oxidizer
- Controlled Demolition
- Designing The Enemy
- Metallic Division
- Final Exit
STRAPPING YOUNG LADのバイロン・ストラウド<Ba>、元DEATHなどのジーン・ホグラン<Dr>を迎えた新体制で制作された7thアルバム。重量感あふれるギターと強烈なドラミングが、タイトル通りの、FEAR FACTORY本来の機械的なリフと攻撃性を前面に押し出した作品を創り出しています。
Transgression(2005)

- 540,000° Fahrenheit
- Transgression
- Spinal Compression
- Contagion
- Empty Vision
- Echo Of My Scream
- Supernova
- New Promise
- I Will Follow(U2 Cover)
- Millennium(KILLING JOKE Cover)
- Moment Of Impact
従来のFEAR FACTORYらしいインダストリアル・メタルだけに限定せず、オルタナティヴ・メタルやよりメロディックなアプローチなど、新しい方向性を積極的に導入した作品。そのため『Demanufacture』や『Obsolete』のような機械的なサウンドを期待したファンからは賛否が分かれました。
Archetype(2004)

- Slave Labor
- Cyberwaste
- Act Of God
- Drones
- Archetype
- Corporate Cloning
- Bite The Hand That Bleeds
- Undercurrent
- Default Judgement
- Bonescraper
- Human Shields
- Ascension(Outro)
- School(NIRVANA Cover)
ディーノ・カザレスの不参加、クリスチャン・オールド・ウォルバース<Gt>がベースからギターに転向し制作された5thアルバム。インダストリアルな冷たさとヘヴィなグルーヴ、バートン・C・ベル<Vo>のメロディアスな歌唱が融合した作品で、再始動後の代表作として支持されています。
Digimortal(2001)

- What Will Become ?
- Damaged
- Digimortal
- No One
- Linchpin
- Invisible Wounds(Dark Bodies)
- Acres Of Skin
- Back The Fuck Up
- Byte Block
- Hurt Conveyor
- (Memory Imprints)Never End
前作までの機械的なサウンドを継承しながら、よりコンパクトでキャッチーな楽曲構成を採用した作品。特に、代表曲「Linchpin」はメロディアスなサビを持ち、FEAR FACTORYを初めて聴く人にも比較的入りやすい曲です。一方で、従来よりもモダン・ヘヴィネスや当時のニュー・メタルに接近した部分もあり、ファンの間では評価が分かれる作品です。
Obsolete(1998)

- Shock
- Edgecrusher
- Smasher / Devourer
- Securitron(Police State 2000)
- Descent
- Hi-Tech Hate
- Freedom Or Fire
- Obsolete
- Resurrection
- Timelessness
名盤『Demanufacture』で確立した機械的なサウンドをさらにスケールアップさせながら、メロディやドラマ性を強化した作品です。人間と機械の対立を描いたコンセプトもバンドの未来的なイメージと非常に相性が良く、FEAR FACTORYならではの世界観がひとつの完成形を迎えます。
Demanufacture(1995)

- Demanufacture
- Self Bias Resistor
- Zero Signal
- Replica
- New Breed
- Dog Day Sunrise(HEAD OF DAVID Cover)
- Body Hammer
- Flashpoint
- H-K(Hunter-Killer)
- Pisschrist
- A Therepy For Pain
デビューアルバム『Soul of a New Machine』にあったデス・メタルの荒々しさを残しながら、ギターとドラムのシンクロをさらに徹底。シンセサイザーやサンプリングを融合することで、まるで巨大な機械が稼働しているような冷徹なサウンドを作り上げました。『Demanufacture』はFEAR FACTORYの代表作であるだけでなく、インダストリアル・メタルを語るうえで欠かせない「名盤」といえる作品です。
Soul Of A New Machine(1992)

- Martyr
- Leechmaster
- Scapegoat
- Crisis
- Crash Test
- Flesh Hold
- Lifeblind
- Scumgrief
- Natividad
- Big God / Raped Souls
- Arise Above Oppression
- Self Immolation
- Suffer Age
- W.O.E.
- Desecrate
- Escape Confusion
- Manipulation
デビューアルバムは、初期FEAR FACTORYを代表する作品で、後年の作品と比較するとデス・メタルやグラインドコアからの影響が非常に強く、荒々しく攻撃的なサウンドが特徴です。オリジナルメンバー各々の役割の重要さが随所で確認することができます。
FEAR FACTORY(フィア・ファクトリー)とは?バンドを知るための3つのFAQ
Q1. FEAR FACTORY(フィア・ファクトリー)はどんなバンドですか?
A. FEAR FACTORY(フィア・ファクトリー)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスで結成されたインダストリアル・メタルを代表するバンドです。
デス・メタルの攻撃性、グルーヴ・メタルの重量感、電子音を取り入れた未来的なサウンドを融合しています。特に、機械のように正確なスタッカート・リフとドラム、激しいスクリームとメロディアスなクリーン・ヴォーカルの対比が大きな特徴です。
Q2. FEAR FACTORYの初心者におすすめのアルバムは何ですか?
A. 初めてFEAR FACTORYを聴くなら、1995年の2ndアルバム『Demanufacture』がおすすめです。
機械的なギターリフ、精密なリズム、インダストリアルな電子音、メロディアスなヴォーカルというFEAR FACTORYの基本スタイルを確立した代表作です。さらにメロディや壮大な世界観を楽しみたい場合は『Obsolete』、より現代的で攻撃的な作品なら『Mechanize』もおすすめです。
Q3. FEAR FACTORYの現在のヴォーカルは誰ですか?
A. EAR FACTORYでは長年バートン・C・ベル(Burton C. Bell)がヴォーカルを担当していましたが、2020年に脱退しました。その後、新ヴォーカリストとしてイタリア出身のミロ・シルヴェストロ(Milo Silvestro)が2023年に正式加入しました。
バートン・C・ベル(Burton C. Bell)時代を象徴するスクリームとクリーン・ヴォーカルのスタイルを継承しながら、ディーノ・カザレス(Dino Cazares)率いる新生FEAR FACTORYのフロントマンとして活動しています。



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