バンド紹介

RAGNAROK（ラグナロク）は、ノルウェー出身のブラック・メタル・バンドで、1994年に結成されたバンドです。彼らはノルウェーのブラック・メタル・シーンにおいて、初期から激烈な音楽スタイルと冷徹な雰囲気で知られています。

RAGNAROKは、初期のデモ『Et Vinterland I Nord』で注目を集め、1995年にはヘヴィメタル専門レーベル「Head Not Found」と契約し、1995年にデビュー・アルバム『Nattferd』をリリースしました。この作品は、ノルウェー語の歌詞とトラディショナルなブラック・メタルの要素が融合した、冷たく攻撃的な音楽で話題となりました。

1997年には2ndアルバム『Arising Realm』をリリースし、このアルバムには現DIMMU BORGIRのシャグラット（Shagrath）がキーボードでゲスト参加しており、シーンの中での彼らの存在感を高めました。その後も『Diabolical Age』（2000年）、『In Nomine Satanas』（2002年）、『Blackdoor Miracle』（2004年）といった作品を発表し、着実にディスコグラフィーを構築していきました。

しかし、バンドは幾度ものメンバー交代を経験し、音楽性も初期のプリミティヴなスタイルから、より洗練されダークなサウンドへと変化していきます。2014年には創設メンバーであるジョント（Jontho）<Vo,Dr>がドラムからフロントマンへと転向し、さらなる変革期を迎えました。

2016年には8thアルバム『Psychopathology』をリリースしました。この作品はテクニカルかつ冷酷なブラック・メタルとして高く評価されました。2019年には9th『Non Debellicata』を発表し、ノルウェー的な厳格なブラック・メタルの精神を受け継ぎながら、現代的な感性を織り交ぜたサウンドを提示しています。

RAGNAROKは、サタニズムや北欧神話、闇と戦争などをテーマとした歌詞と、ブラストビートを主体としたアグレッシヴなサウンドで知られています。彼らの音楽は、MAYHEMやDARKTHRONEといった伝統的ブラック・メタル・バンドと並び、ノルウェー・ブラック・メタルの正統派としての地位を確立しています。