ORIGIN（オリジン）とは？テクニカル・ブルータル・デスメタルの最前線を解説！

ORIGIN（オリジン）とは？アメリカ発の超絶テクニカル・デスメタルバンド
1. ORIGINのバンドメンバーと変遷
ORIGINのアルバム紹介：テクニカル・デスメタルとブルータルの融合

ORIGIN（オリジン）とは？アメリカ発の超絶テクニカル・デスメタルバンド

ORIGIN（オリジン）は、アメリカ・カンザス州トピカで結成されたテクニカル・ブルータル・デス・メタル・バンドで、超高速のブラストビート、複雑かつ精緻なリフワーク、そして非人間的なテクニカル性を誇るサウンドで、テクニカル・デスメタル／ブルータル・デスメタルの最前線を突き進むバンドとして世界的に高い評価を受けています。

1990年にポール・ライアン（Paul Ryan）<Gt,Vo>とジェレミー・ターナー（Jeremy Turner）<Gt,Vo>が中心となり結成され、当初はNECROTOMYと名乗っていましたが、後にTHEE ABOMINATIONと改名。しかし、2人が考えていたヴィジョンとは異なったため、新たなメンバーを加え、1997年にORIGINとして出直すことを決意。初期の段階から高い演奏技術と破壊的なサウンドで注目を集め、同年にデモ音源を発表し、翌年にはRelapse Recordsとの契約を締結。2000年、セルフタイトルのデビュー・アルバム『Origin』をリリースし、本格的なキャリアをスタートさせます。

その後、2002年の『Informis Infinitas Inhumanitas』や、2008年の代表作『Antithesis』など、技巧とブルータリティを極限まで追求した作品群を発表。とくに『Antithesis』は”テクデス”の金字塔として評価が高く、バンドの名を一躍メジャーに押し上げました。以降も『Entity』（2011）、『Omnipresent』（2014）、『Unparalleled Universe』（2017）、そして『Chaosmos』（2022）とコンスタントに作品を発表し、常に進化を続けています。

ORIGINのサウンドは、物理学的・宇宙論的なテーマを扱った歌詞と相まって、知性と暴力性が共存する唯一無二の世界観を構築しています。メンバーチェンジを経ながらも、中心人物であるポール・ライアンを軸に活動を継続しており、2025年現在も世界中のメタルフェスやツアーで圧巻のライブパフォーマンスを披露しています。

テクニカル・デスメタルの頂点を目指すORIGINは、今後もシーンの最前線で強烈な存在感を放ち続けることでしょう。デスメタルの極限美を体感したい方には、まさに必聴のバンドです。

ORIGINのバンドメンバーと変遷

【現メンバー】
ポール・ライアン（Paul Ryan） – Guitar/Vocal（1990～）
ジョン・ロングストレス（John Longstreth） – Drums（1999～2003、2006～）
マイク・フローレス（Mike Flores） – Bass（2002～）
ジェイソン・キーサー（Jason Keyser） – Vocal（2011～）

【過去メンバー】
クリント・アップルハンツ（Clint Appellhanz） – Bass（1997～1999）、Guitar（2002～2006）
ジョージ・フルーク（George Fluke） – Drums（1997～1999）
ジェレミー・ターナー（Jeremy Turner） – Guitar/Vocal（1990～2002、2007～2010）
マーク・マニング（Mark Manning） – Vocal（1997～2001）
ダグ・ウィリアムス（Doug Williams） – Bass（1999～2002）
ジェイムズ・リー（James Lee） – Vocal（2001～2010）
ジェイムズ・キング（James King） – Drums（2003～2006）
ミカ・”マニアック”・メネケ（Mica “Maniac” Meneke） – Vocal（2010）