HELLRIPPER(ヘルリッパー)は、2014年にスコットランド・アバディーンで始動した、ジェイムズ・マクベイン(James McBain)によるひとりブラック/スピード・メタル・プロジェクトです。現代エクストリーム・メタル・シーンにおいて、オールドスクールな邪悪さと圧倒的スピード感を高純度で体現する存在として、世界中のメタルファンから高い評価を受けています。
HELLRIPPERの最大の特徴は、ジェイムズ・マクベイン(James McBain)が作詞・作曲・演奏・コンセプト構築のすべてを一人で担っている点にあります。ブラック・メタルの邪悪な美学と、80年代スピード/スラッシュ・メタル由来の爆走リフを融合させたサウンドは、初期衝動に満ちつつも、明確な思想と方向性を持っています。スコットランドという土地柄も相まって、荒涼とした空気感とダークな世界観が音楽全体に色濃く反映されています。
プロジェクト初期は、アンダーグラウンド志向の強いデモやEP作品を中心に活動し、プリミティヴで荒々しいブラック/スピード・メタル・スタイルを確立していきました。この時期からすでに、スピード感を重視したリフ構成、荒れ狂うヴォーカル、悪魔的・オカルティックなリリックというHELLRIPPERの核となる要素が明確に示されています。
2017年に発表されたデビューアルバム『Coagulating Darkness』は、バンドの名を国際的に広めるきっかけとなった重要作です。ブラック・メタルの邪悪さとスピード・メタルの疾走感を高次元で融合させた本作は、オールドスクール・メタルへの深い愛情と、現代的なアプローチを同時に感じさせる内容となっており、アンダーグラウンド・シーンで大きな注目を集めました。
続く2020年には、2ndアルバム『The Affair Of The Poisons』を発売。本作ではサウンドの完成度がさらに高まり、楽曲構成やリフの多彩さ、世界観の統一感が一段と強化されました。ブラック・メタル的な禍々しさに加え、スラッシュ・メタル的な切れ味やヘヴィ・メタルのキャッチーさも巧みに取り込まれました。
2023年に発表された3rdアルバム『Warlocks Grim & Withered Hags』では、ジェイムズ・マクベインの表現力がさらに深化します。楽曲のスケール感やダーク・ファンタジー色の強い世界観が際立ち、ブラック/スピード・メタルという枠組みの中で、独自の物語性と雰囲気を作り上げることに成功しています。この作品によってHELLRIPPERは、単なるオールドスクール回帰型プロジェクトではなく、現代メタルにおける重要アーティストとしての地位を確固たるものにし、UKロック&メタルチャートにランクインしました。
HELLRIPPERは、ブラック・メタルの邪悪さ、スピード・メタルの疾走感、そして80年代エクストリーム・メタルのスピリットを愛するリスナーにとって、必ず押さえておきたい存在です。2014年の結成から現在に至るまで一貫した姿勢を保ち続けるこのプロジェクトは、今後も現代メタル・シーンにおいて重要な役割を果たし続けることでしょう。
HELLRIPPERのバンドメンバーと現在のライヴメンバー
【現メンバー】
■ジェイムズ・マクベイン(James McBain) – Everything(2014~)
【ライヴメンバー】
■マックス・サウサル(Max Southall) – Drums(2018~)
■ジョセフ・クインラン(Joseph Quinlan) – Guitar(2018~)
■アンディ・ミルバーン(Andy Milburn) – Bass(2024~)
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