UNEARTH(アンアース)とは?バンド結成から現在までの歴史
UNEARTH(アンアース)は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンで結成されたメタルコア・バンド です。メロディック・デスメタルの叙情的なギターとハードコアの攻撃性を融合させたサウンドで、2000年代のUSメタルコア黄金期を代表するバンドとして知られています。
UNEARTHは、1998年にケン・スージー(Ken Susi)<Gt>とバズ・マクグラス(Buz McGrath)<Gt>を中心に結成されました。当時のアメリカ・ボストンはハードコアとメタルコアのシーンが非常に活発で、OVERCAST、SHADOWS FALLらと共に、彼らもその流れの中で頭角を現していきます。初期は、スウェーデンのメロディック・デスメタルの影響を受けたツインギターと、ハードコア由来のブレイクダウンを組み合わせたスタイルを特徴としていました。1999年にバンドとして初のEP『Above The Fall Of Man』を発売し、2001年にEulogy Recordingsと契約。同年に発売されたデビューアルバム『The Stings of Conscience』は、UNEARTHの音楽性を確立した重要な作品です。メロディックなギターリフと攻撃的なリズムが融合したサウンドは当時のメタルコア・シーンでも高く評価されました。アルバム発表後は北米ツアーを中心にライブ活動を積極的に行い、メタルコア・シーンでの知名度を徐々に高めていきます。特にハードコア系のツアーやフェスティバルに参加することで、熱狂的なファンベースを築いていきました。
2004年に発売された2ndアルバム『The Oncoming Storm』は、バンドを世界的なメタルコア・バンドへと押し上げた代表作です。「Black Hearts Now Reign」「Zombie Autopilot」「The Great Dividers」といった人気曲が収録され、ツインリードのメロディックなギターと重厚なリフが大きな話題となり、ビルボードチャートにランクイン。アルバムの成功により大規模なツアーを行うようになり、KILLSWITCH ENGAGE、AS I LAY DYINGなど同時期のメタルコア・バンドと共にツアーを行い、USメタルコア・シーンの中心的存在となり、2005年には「Extreme The Dojo Vol.13」でATREYU、NORMA JEANらと共演し、初来日公演を行いました。
2006年に発売された3rdアルバム『III: In the Eyes of Fire』では、より攻撃的でダークなサウンドへと進化しました。名プロデューサーのテリー・デイとを迎えて制作されたアルバムは、ギターリフの複雑さや演奏のテクニカルな側面が強調された作品であり、バンドの演奏力の高さを示すアルバムとなっています。アルバム発表後には大規模なワールドツアーを行い、アメリカだけでなくヨーロッパやオーストラリアなどでもライブ活動を展開しました。
2008年に発売された4thアルバム『The March』では、メロディックな要素とヘヴィネスのバランスがさらに洗練されました。このアルバム発売後、北米ツアーを中心に数多くのライブを行い、LAMB OF GODなどのバンドと共演するなど、より幅広いメタル・シーンの中で存在感を高めていきます。また、多くのメタルフェスにも出演し、ライブバンドとしての評価を確立しました。
2011年発売の5thアルバム『Darkness in the Light』では、より重厚でモダンなメタルの要素が取り入れられ、2014年に発売された6thアルバム『Watchers of Rule』では、初期の攻撃性を取り戻しつつも現代的なサウンドを取り入れた作品となりました。
2018年の7thアルバム『Extinction(s)』では、社会問題や環境問題をテーマにした歌詞が取り入れられ、よりメッセージ性の強い作品となり、2023年には8thアルバム『The Wretched; The Ruinous』を発表。このアルバムでは初期メタルコアの攻撃性とモダンメタルの重厚さが融合したサウンドが展開されています。アルバム発売後には大規模なツアーが行われ、アメリカやヨーロッパのフェスティバルにも出演し、日本にはアルバム発売前に約8年ぶりとなる来日公演を行いました。
2024年、2ndアルバム『The Oncoming Storm』を記念して20周年ツアーを開始。同年にEP『The Wretched; The Ruinous』を突如発売し話題になりました。
現在もUNEARTHはUSメタルコアを代表するベテラン・バンドとして活動を続けています。2000年代のメタルコアシーンの中で大きな役割を果たしたバンドですが、KILLSWITCH ENGAGE、AS I LAY DYING、TRIVIUMほどの波には乗れませんでした。しかしながら、長年のツアー経験によって鍛えられたライブパフォーマンスと、メロディック・デスメタルのギターとハードコアの攻撃性を融合させたサウンドは、現在も多くのファンを魅了しています。UNEARTHはメタルコアの歴史において重要な存在であり、今後もシーンを支えるバンドとして活動を続けていくことでしょう。
UNEARTHのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【現メンバー】
■バズ・マクグラス(Buz McGrath) – Guitar(1998~)
■トレヴァー・フィリップス(Trevor Phipps) – Vocal(1998~)
■マイク・ジャスティン(Mike Justian) – Drums(2002~2007、2022~)
■クリス・オトゥール(Chris O’Toole) – Bass(2014~)
■ピーター・レイマン(Peter Layman) – Guitar(2023~)
【過去メンバー】
■クリス・”ローヴァ―”・リビッキ(Chris “Rover” Rybicki) – Bass(1998~2002)
■マイク・ラドバーグ(Mike Rudberg) – Drums(1998~2002)
■ケン・スージー(Ken Susi) – Guitar(1998~2022)
■ジョン・”スロー”・マグガード(John “Slo” Maggard) – Bass(2002~2014)
■デレク・カースウィル(Derek Kerswill) – Drums(2007~2010)
■ニック・ピアーズ(Nick Pierce) – Drums(2012~2022)
アルバム紹介:USメタルコアを牽引したUNEARTHのディスコグラフィー
The Wretched; The Ruinous(2023)

- The Wretched; The Ruinous
- Cremation of the Living
- Eradicator
- Mother Betrayal
- Invictus
- Call of Existence
- Dawn of the Militant
- Aniara
- Into the Abyss
- Broken Arrow
- Theaters of War
Extinction(s)(2018)

- Incinerate
- Dust
- Survivalist
- Cultivation of Infection
- The Hunt Begins
- Hard Lined Downfall
- King of the Arctic
- Sidewinder
- No Reprisal
- One with the Sun
Watchers Of Rule(2014)

- Intro
- The Swarm
- Lifetime in Ruins
- Guards of Contagion
- From the Tombs of Five Below
- Never Cease
- Trail to Fire
- To the Ground
- Burial Lines
- Birth of a Legion
- Watchers of Rule
Darkness In The Light(2011)

- Watch It Burn
- Ruination of the Lost
- Shadows in the Light
- Eyes of Black
- Last Wish
- Arise the War Cry
- Equinox
- Coming of the Dark
- The Fallen
- Overcome
- Disillusion
The March(2008)

- My Will Be Done
- Hail the Shrine
- Crow Killer
- Grave of Opportunity
- We Are Not Anonymous
- The March
- Cutman
- The Chosen
- Letting Go
- Truth or Consequence
Ⅲ:In The Eyes Of Fire(2006)

- This Glorious Nightmare
- Giles
- March of the Mutes
- Sanctity of Brothers
- The Devil Has Risen
- This Time Was Mine
- Unstoppable
- So It Goes
- Impostors Kingdom
- Bled Dry
- Big Bear and the Hour of Chaos
The Oncoming Storm(2004)

- The Great Dividers
- Failure
- This Lying World
- Black Hearts Now Reign
- Zombie Autopilot
- Bloodlust of the Human Condition
- Lie to Purify
- Endless
- Aries
- Predetermined Sky
- False Idols
The Stings Of Conscience(2001)

- My Heart Bleeds No Longer
- One Step Away
- Fuel the Fire
- Only the People
- Stings of Conscience
- My Desire
- Vanishment
- Shattered by the Sun
- Monition
- Stronghold

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