SKULL FIST(スカル・フィスト)とは?カナダ発スピードメタル復興バンドの歴史

SKULL FIST(スカル・フィスト)
SKULL FIST(スカル・フィスト)

SKULL FIST(スカル・フィスト)とは?バンド結成から現在までの歴史

SKULL FIST(スカル・フィスト)は、カナダ・オンタリオ州トロントで結成されたヘヴィ/スピード・メタル・バンドです。1980年代のNWOBHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)やクラシックなスピードメタルの影響を強く受けたサウンドで知られ、2010年代以降に世界中で盛り上がったNew Wave of Traditional Heavy Metal(NWOTHM)ムーブメントを代表するバンドのひとつとして注目を集めました。鋭いツインギター、ハイトーン・ヴォーカル、疾走感あふれる楽曲によって、伝統的なヘヴィメタルの魅力を現代に蘇らせた存在として評価されています。

バンドは2006年にザック・スローター(Zach Slaughter)<Vo,Gt>を中心に結成されました。初期の頃からクラシックなメタルの影響を前面に押し出した楽曲を制作し、デモ音源の発表やライブ活動を通じてトロントのアンダーグラウンド・メタルシーンで知名度を高めていきます。スピード感のあるギターリフとキャッチーなメロディを融合させた楽曲は、往年のヘヴィメタル・ファンから高い評価を受け、海外のメタルメディアからも注目されるようになりました。

2010年にはEP『Heavier Than Metal』を発表し、本格的な活動を開始します。この作品はNWOBHMを思わせる疾走感と若々しいエネルギーに満ちた内容で、バンドの存在を世界のメタルファンに印象づけました。特にタイトル曲などは、彼らのスタイルを象徴する楽曲として知られ、多くのファンの支持を受け、Noise Art Recordsと契約しました。

EP発売後に、カナダ、ヨーロッパでツあ0を行った後、2011年にはデビューアルバム『Head öf the Pack』を発売。このアルバムは、クラシックなスピードメタルの要素を現代的なプロダクションで再構築した作品として高く評価されました。「Ride the Beast」や「No False Metal」といった楽曲はライブでも人気が高く、発売後のSABATONGRAVE DIGGERGRAND MAGUSらとのツアーや、アルバムの成功によってSKULL FISTは世界のメタルシーンで注目される存在となります。

その後、メタルフェス、多くのバンドとツアー後、アルバム制作の準備を始めすが、資金不足で延期されました。さらにザック・スローターがスケートボードの事故で骨折したためさらに延期されますが、2014年には2ndアルバム『Chasing the Dream』を発売。本作ではメロディアスな要素がさらに強化され、疾走感のあるスピードメタルに加えて叙情的なメロディを取り入れた楽曲が多く収録されました。タイトル曲「Chasing the Dream」や「Bad for Good」などは、バンドの音楽的成長を感じさせる楽曲として評価されています。アルバム発表後は14か国30公演を行うヨーロッパツアー、南米、アメリカ、カナダなどツアーを続け、ヨーロッパのフェスなどにも出演しました。

2015年、ザック・スローターが4か月間バンドを離れますが復帰。その後、次のアルバムまでには時間が空くことになりまが、バンドは活動を継続し、ライブや制作を続けながら新しい楽曲を準備していきました。

2018年には3rdアルバム『Way of the Road』を発売。この作品では、よりワイルドでロックンロール的な要素が強まり、従来のスピードメタルに加えてストリート感のあるメタルサウンドが展開され、「Way of the Road」は、ライブでも盛り上がる代表曲として知られています。

2022年には4thアルバム『Paid in Full』を発売。このアルバムでは、SKULL FISTの持つスピードメタルの魅力をさらに洗練させた楽曲が並び、ハイトーンヴォーカルとツインギターによる王道メタルサウンドが展開されています。「Long Live the Fist」や『「or the Last Time」などは、バンドの新たな代表曲としてファンから支持を集めました。2023年にはヨーロッパと南米各国を巡るツアーを行い、アメリカのHell’s Heroes Festivalや、ドイツのBang Your Head!!! Festivalに出演しました。

スピードメタルを愛するリスナーにとって、SKULL FISTは現代のメタルシーンを代表するバンドのひとつであり、伝統的ヘヴィメタルを現代に蘇らせるバンドとして、現在もNWOTHMシーンの重要な存在であり続け、1980年代のメタルに強い敬意を払いながらも、若い世代のメタルファンに新しいエネルギーを届けるバンドとして、今後の活動にも大きな期待が寄せられています。

 

SKULL FISTのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ

【現メンバー】
■ザック・スローター(Zach Slaughter) – Vocal/Guitar(2006~2015、2015~)、Bass(2006)
■ケイシー・ゲスト(Casey Guest) – Bass(2011~2015、2015~)
■JJ・タルタリヤ(JJ Tartaglia) – Drums(2014~2015、2015~)
■ブレット・オーヴァーキル(Brett Overkill) – Guitar(2023~)

【過去メンバー】
■ヴァジル(Vassil) – Drums(2006)
■サー・シュレッド(Sir Shred) – Guitar(2006、2010~2011)
■ジョニー・オーヴァードース(Johnny Overdose) – Guitar/Vocal(2008)
■テディ・ターボ(Teddy Turbo) – Bass(2009)
■クリス・カエル(Chris Kael) – Bass(2009)
■アリソン・サンダーランド(Alison Thunderland) – Drums(2009~2011)
■カレブ・ビール(Caleb Beal) – Guitar(2010)
■ジェイク(Jake) – Drums(2011~2012)
■ジョニー・エキサイター/ジョニー・ネスタ(Johnny Exciter / Jonny Nesta) – Guitar(2011~2015、2015~2021)
■クリス・スティーヴ(Chris Steve) – Drums(2012~2014)

 

アルバム紹介:カナダが誇るスピードメタル・バンド、SKULL FISTの魅力とディスコグラフィ

Paid In Full(2022)

Skull Fist - Paid In Full(2022)

  1. Paid in Full
  2. Long Live the Fist
  3. Crush, Kill, Destroy
  4. Blackout
  5. Madman
  6. For the Last Time
  7. Heavier than Metal
  8. Warrior of the North

 

Way Of The Road(2018)

Skull Fist - Way Of The Road(2018)

  1. You Belong to Me
  2. No More Runnin
  3. I Am a Slave
  4. Witch Hunt
  5. Way of the Road
  6. Heart of Rio
  7. Better Late than Never
  8. Don’t Cross Me
  9. Stay True

 

Chasing The Dream(2014)

Skull Fist - Chasing The Dream(2014)

  1. Hour to Live
  2. Bad for Good
  3. Chasing the Dream
  4. Call of the Wild
  5. Sign of the Warrior
  6. You’re Gonna Pay
  7. Don’t Stop the Fight
  8. Shred’s Not Dead
  9. Mean Street Rider

 

Head öf the Pack(2014)

Skull Fist - Head öf the Pack(2014)

  1. Head of the Pack
  2. Ride the Beast
  3. Commanding the Night
  4. Get Fisted
  5. Cold Night
  6. Tear Down the Wall
  7. Commit to Rock
  8. Ride On
  9. Like a Fox
  10. No False Metal
  11. Attack Attack (TOKYO BLADE cover)

 

 

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