SABBAT(サバト)は、日本・三重県桑名市を拠点に活動を開始したブラック/スラッシュ・メタル・バンド。正確には1983年に前身バンドEVILとして始動し、1984年にSABBATへ改名しました。VENOMをはじめとする初期ブラック/スピード・メタルからの影響を土台に、荒々しいスラッシュ・メタル、邪悪なリフ、独特のヴォーカル、オカルティックな世界観を融合。自らのスタイルを「ブラッキング・メタル(Blacking Metal)」と掲げ、欧米のスタイルを単純に模倣するのではなく、日本独自のアンダーグラウンド・メタルとして発展させてきました。
SABBAT(サバト)とは?バンドの基本情報
| バンド名 | SABBAT(サバト) |
|---|---|
| 出身地 | 日本・三重県桑名(Japan, Kuwana, Mie) |
| ジャンル | ブラックメタル/スラッシュメタル |
| 結成年 | 1984年 |
| レーベル | Nuclear War Now! Productions/Iron Pegasus Records/Evil Records |
| 公式ページ | http://www.isten.net/sabbat/ |
| https://www.instagram.com/sabbatmetalucifer | |
| https://www.facebook.com/sabbatofficial | |
| Bandcamp | https://sabbat.bandcamp.com/ |
| YouTube | https://www.youtube.com/channel/UC55fS3AYip5qM0c9ZVDRxrA |
SABBAT(サバト)とは?サウンドと特徴を解説
SABBAT(サバト)の最大の魅力は、1980年代のスピード/スラッシュ・メタルが持つ荒々しい攻撃性と、初期ブラック・メタルの邪悪で禍々しい世界観を融合させた、独自の「ブラッキング・サウンド(Blacking Metal)」サウンドです。VENOMなど初期エクストリーム・メタルの影響を感じさせながらも、長い活動の中でSABBATならではの個性的なスタイルを築き上げています。
・高速リフとオールドスクール・メタルらしい疾走感
・ゲゾル(Gezol)<Ba,Vo>の個性的で邪悪なヴォーカルと存在感の強いベース
・悪魔主義やオカルトを軸としたダークな世界観
・NWOBHMやスピード・メタルの影響を残すドラマティックな楽曲展開
・自ら「ブラッキング・メタル(Blacking Metal)」と掲げる独自の音楽スタイル
SABBATの音楽は、後世のブラック・メタルに多いトレモロ・リフやブラストビートだけに依存するものではありません。NWOBHM、スピード・メタル、スラッシュ・メタル、初期ブラック・メタルの要素が複雑に交差し、荒削りなギター・リフと疾走するリズム、不穏なメロディが独特の緊張感を生み出しています。SABBATは、VENOM、BATHORY、HELLHAMMERなどの初期ブラック・メタルが好きな人はもちろん、オールドスクール・スラッシュや1980年代型ヘヴィ・メタルを好むリスナーにもおすすめです。40年以上にわたって流行に迎合せず、自らの「Blacking Metal」を追求し続けていることこそ、SABBAT最大の特徴といえるでしょう。
SABBAT(サバト)のバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【現メンバー】
■ゲゾル(Gezol) – Bass/Vocal(1984~)
■ゾルゲリオン(Zorugelion) – Drums/Vocal(1990~)
■ジノワール(Ginoir) – Guitar(2021~)
【過去メンバー】
■ヴァルヴィン(Valvin) – Drums(1984~1985)
■オズニ―(Ozny) – Guitar(1984~1986)
■エリザヴェート(Elizaveat) – Guitar(1984~1991)
■サム(Samm) – Drums(1985~1990)
■テミス・オズモンド(Temis Osmond) – Guitar/Keyboard/Vocal(1990~2005)
■サトシ・イシダ(Satoshi Ishida) – Guitar/Vocal(2007~2015)
SABBAT(サバト):バンド結成から現在までの歴史
三重県桑名市でSABBATの前身となるEVILを結成。
Gezolがヴォーカルを担当するようになり、SABBATに改名。
デビューシングル『Sabbat』をGezol<Ba,Vo>のレーベル、Evil Recordsから発売。
4枚のEP『Born By Evil Blood』『Desecration』『The Devil’s Sperm Is Cold』『The Seven Deadly Sins』を発売。日本国外での人気が出始める。
デビューアルバム『Envenom』を発売。
2ndアルバム『Evoke』を発売。
3rdアルバム『Disembody』を発売。
4thアルバム『Fetishism』を発売。
5thアルバム『The Dwelling』を発売。
6thアルバム『Karisma』を発売。
7thアルバム『Satanasword』を発売。
8thアルバム『Karmagmassacre』を発売。
日本国内だけでなく海外でのライヴ活動や作品リリースを継続。数多くのEP、スプリット、ライヴ盤、限定作品を発表し、世界のアンダーグラウンド・シーンでカルト的な支持を獲得。
9thアルバム『Sabbatrinity』を発売。
Gezol<Ba,Vo>を中心に活動を継続。海外ツアーやフェスティバルへの出演などを通じて、日本を代表するアンダーグラウンド・メタル・バンドとして存在感を示す。
SABBAT名義での活動開始から40周年を迎え、10thアルバム『Sabbaticult』を発売。
SABBAT(サバト)のアルバム紹介:日本ブラック/スラッシュ・メタル黎明期を築いた伝説
※リンクされた曲名をクリックすると、バンド、レーベル公式ページの動画を観ることができます♪
Sabbaticult(2024)

- Sabbaticult
- Desecration
- Oh, My Baby 666
- Satanic Witches’ Fire
- Black Metal Tornado
- Sabbatrinity
- Witches’ Mountain
- Kanashibari the Dwelling – Eternal Curse 7×3 –
Sabbatrinity(2011)

- Black Metal Scythe
- Total Destruction
- Witchflight
- Witch Hammers
- Northern Satanism
- Root of Ultimate Evil
- Ravens Tell
- Witch’s Torches – Version 2 –
- Karmagmassacre
- Witch’s Weed
前作から8年を経て発売された9thアルバム。「Black Metal Scythe」の邪悪な勢い、「Witch Hammers」のリフ、「Northern Satanism」の暗黒性、「Root of Ultimate Evil」のスラッシュ感など、SABBATの魅力を比較的つかみやすい楽曲が揃っているため、SABBATをこれから聴いてみたい人の入門盤としても候補になる作品です。
Karmagmassacre(2003)

- The Answer Is Hell
- I’m Your Satan
- Demonic Serenade / Brothers of Demons
- Registry of Dark Side
- In League with Devils
- Black Magical Circle of Witches
- The Letter from Death
- Possession of the Reaper
- Satanasword
SABBATの原点である邪悪さ・疾走感・オールドスクールなヘヴィ・メタル精神を2000年代へ持ち込んだ一枚。VENOM、BATHORY、HELLHAMMERなどの初期ブラック・メタルや、80年代型スラッシュ/スピード・メタルが好きな人には特におすすめできる作品で、SABBATが約20年にわたって築き上げてきた「Blacking Metal」のひとつの到達点として楽しめるアルバムです。
Satanasword(2000)

- Charisma
- Angel of Destruction
- Kiss of Lilleth
- Death Zone
- The Gate
- Dracula
- Nekromantik
- Jealousy Carnage
SABBATが1980年代から掲げてきたブラック/スラッシュ・メタル=「Blacking Metal」を、より鋭く攻撃的な形で提示した7thアルバム。モダンな音像へ移行するのではなく、「これがSABBATのBlacking Metalだ」と言わんばかりのオールドスクールなスタイルを貫いています。
Karisma(1999)

- 亡靈侍 / Bowray Zamurai / Samurai Zombies
- 大蛇 / Orochie / Orochie
- 破流魔化貪 / Harmageddon / Harmageddon
- 魔窟 / Makutsu / Den of Hades
- 御菊人形 / Okiku Ningyo / Okiku Doll of the Devil
- 妖蟲~日本的末世錄~ / Yoochuu / Japanese Revelation
SABBATの中でも一番個性的で、日本的なアルバムとなる6作目。VENOMなどから受け継いだ初期ブラック・メタルの邪悪さ、スラッシュ/スピード・メタルの疾走感、NWOBHMや正統派ヘヴィ・メタルに通じるギター・ワーク、さらに日本語詞や日本的な旋律を融合。初期の『Envenom』『Evoke』とは少し違ったSABBATを聴きたい人、あるいはブラック/スラッシュだけでなく、正統派メタルのギター・ソロや長尺でドラマティックな曲が好きな人には、ぜひ聴いてほしい作品です。
The Dwelling(1996)

- The Dwelling – The Melody of Death Mask
SABBATの作品の中でも一番異彩を放つ5thアルバム。本作最大の特徴は、アルバムそのものを約59分に及ぶ「The Melody of Death Mask」という1曲で構成していること。初めてSABBATを聴く人向けというより、『Envenom』『Evoke』『Disembody』などを聴いた後、SABBATのさらに深い世界へ入りたい人におすすめしたい一枚です。
Fetishism(1994)

- Disembody to the Abyss
- In Satan We Trust
- Satan Is Beautiful
- Sausine
- Elixier de vie
- Lost in the Grave
- Burn the Church
- Ghost Train
- The Exorcism (Kanashibari Part 5)
- Evanescent Quietude
初期SABBATの野蛮さと、その後の作品でさらに開花する複雑な作曲センスをつなぐ4thアルバム。オープニングの「Disembody to the Abyss」から、荒々しいギター、疾走するドラム、Gezol<Ba,Vo>の異様なヴォーカルが炸裂。続く「In Satan We Trust」「Satan Is Beautiful」と、SABBATらしい邪悪な世界観が途切れることなく展開。初期の原始的ブラック/スラッシュから、より複雑でドラマティックなSABBATへ変化していく過程を捉えた作品としても興味深い一枚です。
Disembody(1993)

- The Seven Crosses of Damnation
- Bird of Ill Omen
- Metamorphosis
- Diabolicaldom
- Unknown Massacra
- Evoke the Evil
- Flower’s Red
- Reversed Bible
- Hungarian Death No. 5
- Ghost in the Mirror (Kanashibari Part 4)
『Envenom』で提示した原始的なブラッキングメタル(Blacking Metal)を、『Evoke』を経てさらに攻撃的に発展。高速スラッシュの疾走感だけでなく、テンポチェンジやメロディックなギター、正統派ヘヴィ・メタルの感覚を取り込むことで、SABBATならではの個性をより明確になった3rdアルバム。初期の荒々しさを維持しながら、より複雑でドラマティックな作曲へ進んでいくSABBATの過渡期を記録した重要作です。
Evoke(1992)

- Danse du Sabbat
- Envenom into the Witch’s Hole
- Godz of Satan
- Sabasius
- Total Necro…
- Torment in the Pentagram
- Beyond the River
- The Whisper of Demon
- Hellhouse (Kanashibari Part 3)
- The Curse of Phraoh
- Metalucifer and Evilucifer
前作で提示したブラック/スラッシュ・メタルをさらに発展させ、邪悪な雰囲気、スラッシュ・メタルの疾走感、正統派ヘヴィ・メタルのメロディをより明確に融合した2ndアルバム。デビューアルバム『Envenom』の荒々しいエネルギーを受け継ぎながら、リフやギター・ソロ、テンポチェンジなどを充実させ、よりドラマティックなブラック/スラッシュ・メタルへと進化しています。
Envenom(1991)

- Bewitch
- The Sixth Candle
- Satan Bless You
- Evil Nations
- Devil Worship
- Reek of Cremation
- Deathtemptation (Kanashibari Part 2)
- King of Hell
- Eviler
- Carcassvoice
- Dead March
- Reminiscent Bells
待望のSABBATのデビューアルバムは、1985年の自主制作シングル『Sabbat』以降、EPやシングルを重ねてきたSABBATが、それまで培ってきた音楽性をフルアルバムという形でまとめ上げた作品です。荒々しいスラッシュ・リフ、スピード・メタルの疾走感、Gezolの強烈なヴォーカルとベース、悪魔的な世界観、そして正統派ヘヴィ・メタルへの愛情。これらが混然一体となって生み出されるのが、SABBATの「ブラッキングメタル(Blacking Metal)」です。
SABBAT(サバト)とは?バンドを知るための3つのFAQ
Q1. SABBAT(サバト)はどんなバンドですか?
A. SABBAT(サバト)は、1983年に日本・三重県桑名市で前身バンドEVILとして始動し、1984年にSABBATへ改名したブラック/スラッシュ・メタル・バンドです。
Gezol(ゲゾル)<Ba,Vo>を中心に、ブラック・メタルの邪悪な世界観とスラッシュ/スピード・メタルの疾走感、NWOBHMや正統派ヘヴィ・メタルの要素を融合。独自のスタイルを「ブラッキングメタル(Blacking Metal)」と掲げ、40年以上にわたって日本国内外のアンダーグラウンド・メタル・シーンで活動しています。
Q2. SABBAT(サバト)のおすすめアルバムは何ですか?
A. 初めてSABBATを聴くなら、まずはデビューアルバム『Envenom』(1991年)がおすすめです。
荒々しいギター・リフ、Gezol(ゲゾル)<Ba,Vo>の個性的なヴォーカルとベース、悪魔的な世界観など、初期SABBATの魅力が凝縮されています。その後は『Evoke』(1992年)、『Fetishism』(1994年)へ進むと音楽性の発展を追いやすいでしょう。また、約1時間に及ぶ大作を収録した『The Dwelling』(1996年)は、より複雑でドラマティックなSABBATを楽しみたい人におすすめです。
Q3. SABBAT(サバト)の音楽ジャンルと特徴は?
A. SABBATの音楽は、一般的にブラック・メタル/スラッシュ・メタルに分類されます。
VENOMなど初期ブラック・メタルの邪悪さに、80年代スラッシュ/スピード・メタルの疾走感、NWOBHMや正統派ヘヴィ・メタルのリフとギター・ソロを融合しているのが特徴です。後世のブラック・メタルとは異なる原始的でヘヴィ・メタル色の強いサウンドを持ち、SABBAT自身はその独自のスタイルを「ブラッキングメタル(Blacking Metal)」と表現しています。


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