バンド紹介

MECHINA（メキナ）は、アメリカ・イリノイ州を拠点とするシンフォニック/インダストリアル・デス・メタル/ジェント・バンドで、壮大なSF的世界観と緻密なサウンドスケープで知られています。バンドは2004年に結成され、メンバーは多様な音楽的要素を取り入れつつ、重厚なメタルサウンドとオーケストラ的なアレンジを融合させた独自のスタイルを築きました。

結成直後、MECHINAはインダストリアルメタルを基調とし、メカニカルで未来的なサウンドを志向していました。初期のEPやデモを通して徐々にその名を広め、メタルシーンにおける独自の立ち位置を確立します。

2005年にリリースされたデビューアルバム『The Assembly of Tyrants』では、インダストリアルな要素を中心にしつつも、すでにシンフォニックで壮大な世界観を感じさせるサウンドが垣間見られました。その後、2011年にリリースされた『Conqueror』でバンドは本格的にシンフォニックメタルの方向へ舵を切り、ギターの重厚なリフ、複雑なリズム、オーケストレーションを特徴とするスタイルを確立しました。

2014年から2019年にかけて、MECHINAは毎年コンセプトアルバムをリリースし、独自の宇宙叙事詩を描き続けました。これらのアルバムは、地球外文明や未来社会をテーマとした歌詞を特徴とし、各アルバムが連続した物語を紡ぐ壮大な作品群となっています。この時期の代表作には『Xenon』(2014)、『Acheron』(2015)、『As Embers Turn to Dust』(2017)などがあります。

2020年代に入ってもMECHINAは活動を続け、さらなる音楽的進化を遂げています。最新作では、シンフォニックメタルやインダストリアルの要素に加え、ジェント的な複雑なリズムワークを強調したサウンドが展開されています。多層的なサウンドデザインと緻密に構築された物語はファンの間で高く評価されています。

MECHINAは、ヘヴィメタルとシンフォニック、インダストリアル、ジェントを巧みに融合させた独自のスタイルを持つバンドであり、壮大な物語性とサウンドスケープによってリスナーを未来的な世界へ誘います。その独特な音楽性と継続的な創作意欲によって、今後もさらに多くのメタルファンを魅了し続けることでしょう。

バンドメンバー

【現メンバー】
ジョー・ティベリ（Joe Tiberi） – Guitar/Programming（2004～）
デイヴィッド・ホルク（David Holch） – Vocal（2004～）
メルローズ（Melrose） – Vocal[Female]（2016～）

【過去メンバー】
ダン・ハース（Dan Haas） – Bass（2004～2005）
スコット・オロイエル（Scott Oloier） – Drums（2004～2006、2006～2007）
カーク・ピラー（Kirk Pillar） – Drums（2004）
ランディ（Randy） – Bass（2006～2007）
ジョン・オロイエル（Jon Oloier） – Bass（2005～2006）
ヴィンス（Vince） – Drums（2006）
アンソニー・ハーヴェマン（Athony Havemann） – Bass（2007～2010）
デイヴィッド・ガヴィン（David Gavin） – Drums（2007～2010、2011）
スティーヴ・アマラントス（Steve Amarantos） – Bass（2010～2013）
ダン・アンダーソン（Dan Anderson） – Drums（2010～2011）