BRUTAL TRUTHの歴史とメンバー変遷｜グラインドコア界の異端児を深掘り！

BRUTAL TRUTHの基本情報：結成から解散までのバンドの歴史
1. BRUTAL TRUTHの代表的なメンバー紹介
アルバム紹介：BRUTAL TRUTHの音楽性とグラインドコアへの影響

BRUTAL TRUTHの基本情報：結成から解散までのバンドの歴史

BRUTAL TRUTH（ブルータル・トゥルース）は、1990年にアメリカ・ニューヨークで結成されたグラインドコア／デスメタル・バンドです。バンドの中心人物は、元ANTHRAX、NUCLEAR ASSAULTのダン・ルリカ（Dan Lilker）<Ba>であり、彼がその激烈な音楽性を主導しました。

バンドBRUTAL TRUTHは「残酷な真実」を意味してお

り、彼らの歌詞や世界観、そして何より音楽スタイルに象徴的な表現となっています。特徴は、超高速ブラストビート、ノイズのようなギターリフ、咆哮するボーカルといった要素を掛け合わせた、極限まで突き詰められたグラインドコア・サウンドです。

結成当初よりRelapse Recordsと契約し、1992年にデビューアルバム『Extreme Conditions Demand Extreme Responses』をリリースしました。この作品はグラインドコア史において重要な1枚とされ、ブルータルかつ政治的なメッセージ性でも注目を集めました。続く1994年の2ndアルバム『Need to Control』では、よりノイズ的な要素やインダストリアルな実験性を強め、バンドとしての独自性を確立しました。その後もEPやライブ盤などを精力的にリリースしましたが、1999年に一度解散を発表します。

2006年、BRUTAL TRUTHは再結成を果たし、2009年には12年ぶりの4thアルバム『Evolution Through Revolution』を発表します。この作品では、再結成にもかかわらず勢いを全く失わない猛烈なサウンドが披露され、往年のファンのみならず新世代リスナーからも高評価を得ました。

2011年には5thアルバム『End Time』をリリースし、グラインドコアの最前線に再び名を刻みます。しかし2014年、メンバーの音楽的方向性の違いや活動疲労を理由に、再び解散を発表しました。

バンドの核であるダン・ルリカ（Dan Lilker）<Ba>は、ANTHRAX、NUCLEAR ASSAULT、S.O.D.などの伝説的バンドでも活動してきた経歴を持ちます。ケヴィン・シャープ（Kevin Sharp）の狂気的かつアジテーション的なボーカルスタイルも、BRUTAL TRUTHの象徴的な要素です。また、リチャード・ホーク（Richard Hoak）は正確無比なブラストビートでバンドの爆発力を支えてきました。これらのメンバーは、他にもVENOMOUS CONCEPT、TOTAL FUCKING DESTRUCTIONなど、ハードコア／グラインド系のプロジェクトにも積極的に関わっています。

BRUTAL TRUTHは、その激烈な音楽性と強烈な社会批評を融合させたサウンドで、グラインドコアというジャンルに新たな可能性をもたらしました。特にRelapse Recordsとの連携による数々の名作は、グラインド／デス・メタルファンにとって欠かせない存在となっています。解散後も多くのバンドに影響を与え続けており、現在でもその名前は世界中のメタルシーンで語り継がれています。

BRUTAL TRUTHの代表的なメンバー紹介

【現メンバー】
ダン・ルリカ（Dan Lilker） – Bass（1990～1998、2006～2014）
ケヴィン・シャープ（Kevin Sharp） – Vocal（1990～1998、2006～2014）
リチャード・ホーク（Richard Hoak） – Drums（1994～1998、2006～2014）
ダン・オヘア（Dan O’Hare） – Guitar（2013～2014）

【過去メンバー】
スコット・ルイス（Scott Lewis） – Drums（1990～1993）
ブレント・マッカーシー（Brent McCarty） – Guitar（1990～1998、2006）
ジョディ・ロバーツ（Jody Rpberts） – Guitar（2006～2007）
エリック・バーク（Erik Burke） – Guitar（2007～2013）