FEAR FACTORYとは？唯一無二のインダストリアル・メタルの先駆者を解説！

FEAR FACTORYとは？結成からブレイクまでの歴史と今なお進化するメタルの未来形
1. バンドメンバー：FEAR FACTORYのメンバー変遷
アルバム紹介：FEAR FACTORYの音楽的特徴と世界観

FEAR FACTORYとは？結成からブレイクまでの歴史と今なお進化するメタルの未来形

FEAR FACTORY（フィアー・ファクトリー）は、1989年にアメリカ、ロサンゼルスで結成されたインダストリアル、グルーヴ、デス・メタル・バンドです。バートン・C・ベル（Burton Christopher Bell）<Vo>、ディーノ・カザレス（Dino Cazares）<Gt>、レイモンド・ヘレーラ（Raymond Herrera）<Dr>を中心に結成。バンドは重厚なギターリフ、デジタルサウンド、そして攻撃的なボーカルスタイルで知られています。

インダストリアル・メタルとグルーヴ・メタルを融合し、未来的で機械的な音楽性を持ちながらも、ヘヴィメタルの伝統的な要素を維持しています。バートン・C・ベル（Burton Christopher Bell）<Vo>によるクリーンボーカルとグロウルの組み合わせは、バンドの特徴的なスタイルの一部です。

1992年に発売されたデビュー・アルバム『Soul of a New Machine』は、デス・メタルにインダストリアルな要素を融合させ、その後発売された2ndアルバム『Demanufacture』（1995年）はメタル界に衝撃を与えるほどの完成度を誇り、FEAR FACTORYの代表作として今なお高く評価されています。この作品では、インダストリアルな打ち込みサウンドとヘヴィなリフが完璧に融合し、独自の世界観を築き上げました。その後も『Obsolete』（1998年）、『Digimortal』（2001年）などのアルバムで近未来的かつディストピア的なテーマを継続しながら、インダストリアル・メタルの最前線を走り続けました。

2002年にディーノ・カザレス（Dino Cazares）<Gt>がその他のメンバーとの不仲により脱退、解散となりますが、2004年にディーノ・カザレス（Dino Cazares）<Gt>以外のメンバーで再結成。2009年にメンバー間でのトラブルが重なりレイモンド・ヘレーラ（Raymond Herrera）<Dr>、クリスチャン・オールド・ウォールバース（Christian Olde Wolbers）<Gt,Ba>が脱退しバンドは存続の危機に陥りますが、2004年に脱退したディーノ・カザレス（Dino Cazares）<Gt>が復帰。バンドはメンバーの入れ替えを経ながらも、活動を続けましたが、今度はバートン・C・ベル（Burton Christopher Bell）<Vo>が脱退し、活動継続が危ぶまれましたがそのままバンドは、2021年にアルバム『Aggression Continuum』をリリース。この作品は、バートン・C・ベル（Burton Christopher Bell）<Vo>の脱退前に録音されたもので、バンドの音楽的な進化と継続的な影響力を示しました。

2023年にFEAR FACTORYの曲をカヴァーしている映像がきっかけとなり、イタリア出身のミロ・シルベストロ（Milo Silvestro）<Vo>が加入し、新体制でツアーや新作制作に取り組んでおり、今後の動向にも大きな注目が集まっています。

FEAR FACTORYは、インダストリアルな未来観とヘヴィメタルの融合を体現する唯一無二の存在として、30年以上にわたって世界中のメタルファンを魅了し続けているバンドです。

バンドメンバー：FEAR FACTORYのメンバー変遷

【現メンバー】
ディーノ・カザレス（Dino Cazares） – Guitar/Bass/Vocal[backing]（1990～2002、2009～）
トニー・カンポス（Tony Campos） – Bass/Vocal[backing]（2015～）
ミロ・シルベストロ（Milo Silvestro） – Vocal（2023～）
ピーター・ウェバー（Pete Webber） – Drums（2023～）

【過去メンバー】
バートン・C・ベル（Burton Christopher Bell） – Vocal（1989～2020）
レイモンド・ヘレーラ（Raymond Herrera） – Drums（1989～2009）
クリスチャン・オールド・ウォールバース（Christian Olde Wolbers） – Guitar/Bass（1993～2009）
ジョン・ベックデル（John Bechdel） – Keyboard（1998～2004）※アディショナルメンバー
バイロン・ストラウド（Byron Stroud） – Bass（2003～2012）
ジーン・ホグラン（Eugene “Gene” Victor Hoglan Ⅱ） – Drums（2009～2012）
デイヴ・ジブニー（Dave Gibney） – Bass（1990～1991）
アンディ・ロメロ（Andy Romero） – Bass（1991～1992）
アンドルー・シャイヴス（Andrew Shives） – Bass（1991～1994）
マット・デヴリーズ（Matt DeVries） – Bass（2012～2015）
マイク・ヘラー（Mike Heller） – Drums（2012～2023）
アンダース・フリーデン（Anders Friden） – Vocal（1995～）

【現ライヴメンバー】
リッキー・ボナーザ（Ricky Bonazza） – Bass（2024～）