バンド紹介
NEKROMANTHEON(ネクロマンシオン)は、ノルウェーのスラッシュ・メタル・バンドで、1980年代のオールドスクール・スラッシュメタルの精神を現代に復活させるべく結成されました。彼らはノルウェーのコルボトンという地域を拠点としており、この地はDARKTHRONEのメンバーも出身であることから、メタル・シーンにおいて特に注目されています。
NEKROMANTHEONは、2005年頃に結成されました。結成当初から、彼らの音楽スタイルは1980年代のスラッシュメタルへの敬意に満ちており、SLAYER、DARK ANGEL、POSSESSED、SADUSなどの影響を公言しています。メンバーの情熱は、スラッシュメタル特有の暴力的でエネルギッシュなリフ、スピーディーなドラミング、そしてアグレッシブなボーカルスタイルに表れています。
バンド名の「NEKROMANTHEON」は、ギリシャ神話の死者の世界とその召喚を意味する「ネクロマンシー」(死霊術)からインスパイアされています。この名前は、彼らの音楽のダークで邪悪なテーマと一致しています。
NEKROMANTHEONは、2007年にデビューEP「We’re Rotting」をリリースし、スラッシュメタル・ファンの間で注目を集めました。その後、2010年にデビューアルバム「Divinity of Death」をリリース。このアルバムは、オールドスクール・スラッシュメタルの再来とも言える内容で、世界中のアンダーグラウンド・メタルシーンで高い評価を得ました。
2012年には、2ndアルバム「Rise, Vulcan Spectre」をリリース。この作品では、より成熟したサウンドとコンセプトが特徴となり、ノルウェーのグラミー賞にあたるスペルマン賞の「メタル部門」を受賞するなど、大きな成功を収めました。
NEKROMANTHEONは2021年に待望の3rdアルバム「The Visions of Trismegistos」をリリースしました。このアルバムは、さらなる激しさとテクニカルな演奏が融合した作品であり、従来のファンだけでなく、新しいリスナーも引き付けました。リリース後も、精力的にライブ活動を行い、ヨーロッパや世界中のフェスティバルに出演しています
NEKROMANTHEONの音楽は、80年代のスラッシュメタルへの純粋なオマージュでありながら、単なる模倣ではなく、現代的なエネルギーとサウンドプロダクションを取り入れています。彼らの音楽には、スラッシュメタル特有のスピードと攻撃性だけでなく、ダークでミステリアスな雰囲気も漂っています。彼らの歌詞は、古代神話、オカルト、死、破壊といったテーマを探求しており、バンド名とも密接にリンクしています。
NEKROMANTHEONは、ノルウェーのメタルシーンにおいて、ブラックメタルとは一線を画す独自のスラッシュメタルスタイルを確立しています。彼らの活動は、オールドスクール・スラッシュメタルの精神を現代に蘇らせ、同時に新しい世代のメタルファンにもその魅力を伝えるものです。彼らの音楽は、ノスタルジックでありながら革新的であり、スラッシュメタル・ファンにとって見逃せない存在です。
アルバムレビュー(最新アルバム順)
Visions Of Trismegistos(2021)
- The Visions Of Trismegistos
- Seven Rulers Of Fate
- Faustian Rites
- Neptune Descent
- Scorched Death
- Dead Temples
- Thanatos
- Zealot Reign
Rise, Vulcan Spectre(2012)
- Cast Down To The Void
- Blood Wisdom
- Embrace The Oracle
- Coven Of The Minotaur
- The Usuper Command
- Rise, Vulcan Spectre
- Twelve Depths Of Hades
- Raised By Dogs
Divinity Of Death(2010)
- Gringo Death
- The Point Of No Return
- Cry Havoc
- Divinity Of Death
- Lex Talionis
- Devolutionary Storms
- Tortured In Tartaros
- Further Beyond
- Acid Visions
- Psyanide
- Alcoholy Terror
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