バンド紹介

ORANGE GOBLIN（オレンジ・ゴブリン）は、1995年にイギリス・ロンドンで結成されたストーナー・メタル・バンドです。元々はOUR HAUNTED KINGDOMという名前で活動していたが、後にORANGE GOBLINと改名しました。

バンドは、アメリカのストーナー・ロック/ドゥーム・メタルシーンで人気を博していたKYUSS、SLEEP、BLACK SABBATHの影響を受けた重厚なサウンドを特徴としています。

1997年、ELECTRIC WIZARDなどが所属していた元CATHEDRALのリー・ドリアンが設立したレーベルレーベルRise Above Recordsと契約し、デビューアルバム『Frequencies from Planet Ten』をリリース。この作品は、サイケデリックな要素とヘヴィなリフが融合したサウンドで、ストーナー・メタルファンの間で話題となりました。

1998年には、2ndアルバム『Time Travelling Blues』をリリース。このアルバムではよりヘヴィでグルーヴ感のあるサウンドが強調され、ストーナー・ロックの枠にとどまらず、ハード・ロックやクラシック・メタルの影響も感じさせるものとなり、続く3rdアルバム『The Big Black』（2000年）では、ブラック・サバス的なダークな雰囲気とブルース・ロックの要素を取り入れ、バンドの音楽的な幅を広げました。また、アルバム『Coup de Grace』（2002年）では、ストーナーメタルとパンク/ハードコアの要素を融合させるなど、サウンドの実験も行われています。

2004年の『Thieving from the House of God』**では、スラッジメタル的な攻撃的なリフと、従来のグルーヴィなサウンドを融合させた作品となり、バンドの進化を示しました。

2004年、ピーター・オマリー（Peter O’Malley）<Gt>が脱退し、バンドは4人編成へと移行。2007年に、自主制作で『Healing Through Fire』をリリース。このアルバムは、バンドのルーツであるストーナーメタルに回帰しながらも、ハードロックの要素が強調された作品となりました。

その後、バンドは一時的に活動を休止するが、2012年に『A Eulogy for the Damned』を発表し、活動を本格的に再開。このアルバムは、ストーナーメタルのダイナミックなリフとグルーヴ感を強調しつつ、メロディアスな要素を取り入れたことで高い評価を得ました。

2014年には、『Back from the Abyss』をリリース、2018年には9作目のアルバム『The Wolf Bites Back』を発表。この作品では、ヘヴィメタルやパンクの影響も色濃く、ORANGE GOBLINならではの重量感のあるサウンドがさらに深化しています。

近年では、バンドは精力的にツアーを行い、特にヨーロッパやアメリカでの人気を確立。2020年には新型コロナウイルスの影響でライブ活動が一時中断されたが、その後も精力的に活動を続け、2024年には、6年ぶりに『Science, Not Fiction』が発売されましたが、2025年1月22日、バンドは30周年記念ツアーの終わりまでに解散することが発表されました。