バンド紹介

OMNIUM GATHERUM（オムニウム・ギャザラム）は、1996年にフィンランドのカリーナで結成されたメロディック・デス・メタルバンドです。バンド名はラテン語で「様々なものの寄せ集め」を意味します。

バンドは1996年にマルクス・ヴァンハラ（Markus Vanhala）<Gt>とオッリ・ラッパライネン（Olli Lappalainen）<Gt,Vo>を中心に活動を開始しました。数回のメンバーチェンジを経ながら、1997年から2002年にかけて4枚のデモをリリースし、徐々にフィンランド国内で注目を集めました。

2003年、デビューアルバム『Spirits and August Light』をリリースし、本格的なキャリアをスタートさせました。このアルバムは北欧メロディック・デスメタルの伝統を受け継ぎつつ、プログレッシブな要素も取り入れた独自のスタイルが特徴でした。

2004年、2ndアルバム『Years in Waste』をリリース。バンドはさらに知名度を高めました。しかし、この時期にはメンバーの入れ替わりが頻繁にあり、バンドの安定性に影響を与えました。

その後、3rdアルバム『Stuck Here on Snakes Way』をリリース。このアルバムでは、よりメロディックな要素とモダンなデスメタルの要素を融合させ、バンドの音楽性がさらに明確になりました。

2008年には『The Redshift』をリリースし、ヨーロッパやアメリカのメロディック・デスメタルファンの間で注目を集めました。この時期の音楽は、メランコリックなメロディと重厚なリフを巧みに組み合わせたスタイルが特徴です。

2011年に5thアルバム『New World Shadows』をリリースしました。このアルバムはOMNIUM GATHERUMの代表作の一つとされ、フィンランドのアルバムチャートで5位を記録しました。ここでは、プログレッシブ・メタルの要素が強まり、長尺の楽曲やドラマチックな展開が増えました。

2013年には『Beyond』をリリースし、メロディック・デスメタルのファンの間で高い評価を得ました。このアルバムはバンドのスタイルをさらに洗練させ、クリーンボーカルを取り入れることで、よりダイナミックなサウンドを作り上げ、2016年の『Grey Heavens』では、攻撃的なデスメタル要素とメロディアスな楽曲のバランスが絶妙に取られ、フィンランドのメタルシーンで確固たる地位を築きました。

2018年には『The Burning Cold』をリリースし、バンドの音楽性はさらに進化。ここでは、よりエモーショナルなメロディと、モダンなプロダクションが際立ちました。特に「Refining Fire」や「Be the Sky」などの楽曲はライブでも人気の高い曲となっています。

2021年には『Origin』をリリースし、バンドのサウンドはより洗練され、メロディック・デスメタルの枠を超えたモダンなメタルへと進化しました。このアルバムでは、シンセサイザーやクリーンボーカルの割合が増え、より幅広いリスナーにアピールできる内容となっています。

OMNIUM GATHERUMはメロディック・デスメタルの伝統を受け継ぎながらも、プログレッシブな要素やモダンなプロダクションを取り入れ、常に進化を続けるバンドです。これからの活動にも期待が寄せられています。