バンド紹介

LOST SOCIETY（ロスト・ソサエティ）は、フィンランドのユヴァスキュラで2010年に結成されたスラッシュ/ニュー/グルーヴ・メタル/メタルコア・バンドです。結成当初はスラッシュ・メタルを中心に活動していましたが、近年ではニュー・メタルやグルーヴ・メタル、メタルコアの要素を取り入れた音楽性へと進化しています。

LOST SOCIETYは、は2012年にフィンランドのバンド・コンテスト「Global Battle of Bands」で優勝し、これがきっかけとなりNuclear Blastと契約を結びました。2013年にデビュー・アルバム『Fast Loud Death』をリリースしました。このアルバムは、80年代スラッシュ・メタルの影響を強く受けた作品で、スピード感のあるリフや激しいボーカルが特徴です。その後、2014年には2ndアルバム『Terror Hungry』を発表し、より攻撃的なサウンドを展開しました。

3rdアルバム『Braindead』（2016年）では、スラッシュ・メタルの要素を維持しつつ、よりヘヴィでグルーヴ感の強い楽曲が増えました。続く4thアルバム『No Absolution』（2020年）では、スラッシュ色が薄れ、ニュー・メタルやメタルコアの影響が顕著になりました。これはバンドの音楽的な方向性の変化を象徴する作品となり、サウンドがよりモダンになったことで新たなファン層を獲得しました。

2022年には5thアルバム『If the Sky Came Down』をリリースしました。このアルバムでは、従来のスラッシュ・メタル要素はほぼ姿を消し、ダークでエモーショナルな要素を取り入れたメタルコア寄りのスタイルへと進化しています。特にサミ・エルバ・サルオヤのボーカル表現が多彩になり、クリーンボーカルとスクリームを巧みに使い分けるスタイルが確立されました。

LOST SOCIETYは、スラッシュ・メタルからスタートしながらも、時代とともに音楽性を進化させてきたバンドです。初期のファストで攻撃的なスタイルから、近年はよりモダンなサウンドへとシフトし、メタルコアやニュー・メタルの要素を強く取り入れています。現在も精力的に活動を続けており、フィンランドのメタル・シーンで確固たる地位を築いています。