ALCEST（アルセスト）とは？ポストブラックと夢幻のシューゲイズを融合した孤高のバンドを解説！

ALCEST（アルセスト）とは？｜ポストブラック×シューゲイザーの融合という音楽スタイル
1. バンドメンバー
ALCESTのディスコグラフィ紹介：ポストブラックの金字塔
1. Les chants de l’aurore（2024）
Spiritual Instinct（2019）
Kodama（2016）
Shelter（2014）
Les voyages de l’ame（2012）
Ecailles de lune（2010）
Souvenirs d’un autre monde（2007）

ALCEST（アルセスト）とは？｜ポストブラック×シューゲイザーの融合という音楽スタイル

ALCEST（アルセスト）は、2000年にフランスでネージュ（Neige）によって結成されたバンドです。もともとはブラックメタルを基調としたソロプロジェクトとしてスタートしましたが、次第にシューゲイズ、ポストロック、アンビエントなどの要素を取り入れた独自の音楽性へと進化を遂げました。その革新的なサウンドは「ポスト・ブラック・メタル」あるいは「ブラックゲイズ（Blackgaze）」という新たなジャンルを形成し、世界中の音楽ファンから高い評価を受けています。

当初のデモ作品『Tristesse Hivernale』（2001年）は、伝統的なブラックメタルに近いスタイルでしたが、2005年に完全なソロプロジェクトとなったことで方向性が大きく変化しました。2007年にリリースされたデビュー・アルバム『Souvenirs d’un autre monde（異世界の思い出）』では、美しくノスタルジックなメロディと幻想的な音像が際立ち、シューゲイザーやドリームポップの影響が色濃く表れています。

続く2010年の2ndアルバム『Écailles de Lune』では、ブラックメタルの荒々しさとシューゲイズの美しさを融合させたサウンドが話題となり、ALCESTはブラックゲイズというスタイルの確立者として広く認知されるようになりました。この作品を機に、ALCESTは国際的な注目を集め、多くのメタルフェスや海外ツアーに参加するようになります。

その後も、『Les Voyages de l’Âme』（2012年）、『Shelter』（2014年）、『Kodama』（2016年）、『Spiritual Instinct』（2019年）、『Les Chants De L’aurore』（2024年）といったアルバムをコンスタントに発表し、それぞれの作品ごとに異なるテーマと音楽性を探求し続けています。特に『Shelter』では、メタル要素を排除したポストロック／ドリームポップ寄りのサウンドが話題となりました。

現在もALCESTは、ネージュを中心に活動を継続しており、幻想的で内省的な世界観を持つ音楽を通して、ポストメタル／ブラックメタル／シューゲイザーの枠を超えた存在として、シーンに強い影響を与えています。日本でも熱狂的なファンを持ち、過去には来日公演も成功させています。

バンドメンバー

【現メンバー】
ネージュ（Neige） – Bass（1999～2000、2001～2016、2018～）、Drums（1999～2000、2000～2009）、Guitar（1999～）、Vocal（1999～）、keyboard（2001～）
ヴィンターハルター（Winterhalter） – Drums（2009～）

【過去メンバー】
アルゴス（Argoth） – Bass（2000～2001）
ベキ（Beki） – Drums（2000）
アイグノール（Aegnor） – Guitar（2000～2001）