ALL ENDS（オール・エンズ）とは？IN FLAMESの血を引くメロディック・ロックバンドを解説！

ALL ENDSの基本情報｜IN FLAMESとの関係で注目されるスウェーデン発女性ツインボーカルバンド

ALL ENDS（オール・エンズ）は、スウェーデン・ヨーテボリ出身のオルタナティヴ／ヘヴィ・メタル・バンドです。バンドは2003年、当時IN FLAMESに在籍していたイエスパー・ストロムブラード（Jesper Stromblad）<Gt>と現IN FLAMESのビョーン・イエロッテ（Bjorn Gelotte）<Gt>のサイドプロジェクトとしてスタートしました。

当初はIN FLAMESのヘヴィかつメロディアスなギターサウンドを受け継ぎつつも、ALL ENDSは女性ツインボーカルによる独自の音楽性を追求し、オルタナティヴ・メタルやポップ要素を取り入れたキャッチーな楽曲と共にビョーン・イエロッテ（Bjorn Gelotte）の妹が在籍している（2009年に脱退）、ということで、注目を集めました。

ALL ENDSは2005年に最初のデモを発表し、2007年にはEP『Wasting Life』をリリース。その後同年に、セルフタイトルのデビューフルアルバム『All Ends』を発表しました。このアルバムには、彼らの代表曲「Still Believe」「Walk Away」などが収録され、叙情的なメロディとパワフルな女性ボーカルの掛け合いが高く評価されました。

2010年には2ndアルバム『A Road to Depression』をリリース。より成熟したサウンドとモダンなアレンジが施され、ヘヴィさとキャッチーさを両立した作品としてファンの支持を集めましたが、IN FLAMESのメンバーはツアーなど多忙になったためプロジェクトから離れ、バンドは独自の音楽的路線を強めていくことになります。

2012年、バンドはFacebookで「バンドは休憩中」ということを発表。2016年にはビョーン・イエロッテ（Bjorn Gelotte）が、プロジェクトはなくなったと発言。解散の発表はありませんが、ほぼ永遠に活動休止中です。

ALL ENDSは、IN FLAMESの影響を受けつつも、ツイン女性ボーカルというユニークな編成でオルタナティヴ・メタルの新境地を切り拓いたバンドです。スウェーデン産メタルらしい完成度の高いサウンドと、感情豊かなボーカルワークが魅力で、今なお再評価の声が高まっています。

IN FLAMES、AMARANTHE、DEADLOCKといったバンドが好きな方には、ぜひ一度チェックしていただきたい存在です。

ALL ENDSのメンバー：IN FLAMES人脈のプロジェクト

【現メンバー】
ジョセフ・”ジョーイ”・スカンサス（Joseph “Joey” Skansas） – Drums（2003～）
ティナ・カールスロッダー（Tinna Karlsdotter） – Vocal（2003～）
ジョナ・サイロン（Jonna Sailon） – Vocal（2009～）
フレドリック・ヨハンソン（Fredrik Johansson） – Guitar（2005～）
ピーター・モードクリント（Peter Mårdklint） – Guitar（2005～）
アンダース・ヤンフォーク（Anders Janfalk） – Bass（2008～）

【過去メンバー】
エマ・イエロッテ（Emma Gelotte） – Vocal（2003～2009）
マイケル・ホーカンソン（Michael Håkansson） – Bass（2003）
イエスパー・ストロムブラード（Jesper Stromblad） – Songwriter（2003～2005）、Co-Founder（2003～）
ビョーン・イエロッテ（Bjorn Gelotte） – Songwriter（2003～2005）、Co-Founder（2003～）

ALL ENDSのアルバム紹介：キャッチーなメロディと重厚なギターリフの融合

A Road To Depression（2010）

1. Obvious
2. Generation Disgrace
3. I Know Who I Am
4. I’m A Monster
5. Hear Me Now
6. Area 1
7. Don’t Be Scared
8. Nobody’s Story
9. Stupid People
10. Wretch
11. Road To Depression
12. Blame
13. Make My Day

All Ends（2008）

1. Still Believe
2. Walk Away
3. Wasting Life
4. First Time
5. Regrets
6. I’m Sorry
7. Pretty Words
8. Spend My Days
9. Just A Friend
10. Close My Eyes
11. We Are Through
12. Redy To Go Back
13. Alone
14. Am I Insane