SABATON（サバトン）とは？戦争と歴史を歌うパワーメタルの英雄たちを解説！

SABATON（サバトン）とは？スウェーデン発・戦争と歴史を奏でるパワーメタルの伝道師
1. SABATONのメンバー紹介【現メンバーと歴代メンバー】
アルバム紹介：SABATONは戦争の歴史を語るメタルの伝道師

SABATON（サバトン）とは？スウェーデン発・戦争と歴史を奏でるパワーメタルの伝道師

SABATON（サバトン）は、1999年にAEONというバンドを前身として、スウェーデンのファールンで結成されたパワー・メタル・バンドです。バンド名の「SABATON（サバトン）」は、中世の甲冑の足甲（Sabatons）に由来しており、戦争をテーマにした彼らの音楽性を象徴しています。

SABATONは、歴史的な戦争や実在の兵士たちの物語をテーマにした歌詞と、勇壮で重厚なサウンドが特徴です。メタルファンはもちろん、戦史ファンやミリタリー愛好家からも高い支持を受けており、世界中で熱狂的なファンベースを築いています。

2001年に自主制作のデモ作品『Fist for Fight』で注目を集め、デビューを目指しアルバムを作りますがお蔵入りとなり、試行錯誤を繰り返しながら、結成から6年を経て、2005年のデビューアルバム『Primo Victoria』で大きなブレイクを果たしました。このアルバムをきっかけに、SABATONは「戦争メタル（War Metal）」の代名詞的存在となりました。

その後も、『The Art of War』（2008）や『Carolus Rex』（2012）といった歴史に根差したコンセプトアルバムを発表し、シーンでの地位を確立します。特に『Carolus Rex』は、スウェーデン王カール12世を題材にした母国語版と英語版の両方がリリースされ、国際的にも高く評価されました。

2012年には大幅なメンバーチェンジを経て、ヨアキム・ブローデン（Joakim Broden）<Vo>とパル・スンドストロム（Par Sundstorom）<Ba>を中心とする新体制がスタート。その後も『Heroes』（2014）、『The Last Stand』（2016）、『The Great War』（2019）、『The War to End All Wars』（2022）といった作品を通じて、第一次世界大戦などをテーマにした楽曲を展開し続けています。

ライブでは戦車型のドラムセットや爆破演出などを用いたスケールの大きなパフォーマンスが話題を呼び、ヨーロッパを中心に数多くのフェスに出演。また、スウェーデンでは自らの名を冠した「Sabaton Open Air」フェスを主催し、多くのメタルファンを集めています。

2025年現在も精力的に活動を続けるSABATONは、単なるパワーメタルバンドにとどまらず、歴史を音楽で伝える文化的存在として、世界中のリスナーに影響を与え続けています。

SABATONのメンバー紹介【現メンバーと歴代メンバー】

【現メンバー】
パル・スンドストローム（Par Sundstrom） – Bass/Vocal（1999～）
ヨアキム・ブローデン（Joakim Broden） – Vocal（1999～）、Keyboard（1999～2005、2012～）
トッベ・エングルンド（Thobbe Englund） – Guitar/Vocal（2012～2016。2024～）
クリス・ローランド（Chris Rorland） – Guitar/Vocal（2012～）
ハネス・ヴァン・ダール（Hannes Van Dahl） – Drums/Vocal（2013～）

【過去メンバー】
ダニエル・ムルバック（Daniel Mullback） – Drums/Vocal（）
オスカル・モンテリウス（Oskar Montelius） – Guitar/Vocal（）
リカード・スンデーン（Rikard Sunden） – Guitar/Vocal（）
ダニエル・ミュール（Daniel Myhr） – Keyboard/Vocal（）
ロッバン・バック（Robban Back） – Drums（1993～1999）
トミー・ヨハンソン（Tommy Johansson） – Guitar/Vocal（1999～2008）