GAMA BOMB（ガマ・ボム）とは？80年代スラッシュを継承する北アイルランドの暴走集団！

GAMA BOMB（ガマ・ボム）とは？｜北アイルランド発スラッシュメタルの革命児
1. GAMA BOMBのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
アルバム紹介：GAMA BOMBは“笑って暴れる”スラッシュメタルの象徴

GAMA BOMB（ガマ・ボム）とは？｜北アイルランド発スラッシュメタルの革命児

GAMA BOMB（ガマ・ボム）は、2000年にイギリス・北アイルランドのニュリーで結成されたクロスオーヴァー／スラッシュ・メタル・バンドです。彼らは80年代スラッシュメタルの黄金期に強く影響を受けつつ、ハイスピードなリフ、コミカルな歌詞、そしてユーモアあふれるパフォーマンスで独自の個性を確立しました。結成以来、“現代スラッシュの伝道師”として世界中のメタルファンから高い評価を得ています。

GAMA BOMBは、フィリー・バーン（Philly Byrne）<Vo>とジョー・マクギガン（Joe McGuigan）<Ba,Vo>を中心に結成されました。当初から彼らは、EXODUS、ANTHRAX、NUCLEAR ASSULTといった80年代スラッシュメタルの精神を現代に蘇らせることを目指していました。初期のデモ音源やライブ活動を通じて、彼らのサウンドはアンダーグラウンド・シーンで徐々に注目を集めます。2004年に、デモ『The Fatal Mission』、2005年にデビュ―アルバム『Survival Of The Fastest』を発売し、そのスピードと勢いでスラッシュ復興の風を感じさせる存在となりました。

彼らの名前を世界に広めたのは、2008年に発売された2ndアルバム『Citizen Brain』です。この作品は、オールドスクールなスラッシュサウンドに現代的なエッジを加えた内容で、Earache Recordsからのリリースにより一気に知名度を拡大しました。翌2009年には、3rdアルバム『Tales from the Grave in Space』を発表。Earache Recordsとネットスクリーミング会社が提携し、”全曲無料ダウンロード”できることを発表。この大胆な試みは当時のメタル界でも話題となり、「GAMA BOMB＝革新的でファン想いのバンド」という評価を決定づけました。

2013年に発売された4thアルバム『The Terror Tapes』では、バンドの演奏力と楽曲構成がさらに洗練され、スラッシュメタル本来の疾走感にメロディアスな要素が加わりました。続く5thアルバム『Untouchable Glory』（2015年）では、B級アクション映画やホラーをモチーフにしたテーマが展開され、GAMA BOMB独自のユーモアとメタル愛が全面に押し出されています。この時期彼らは、欧州や南米を中心にツアーを展開し、世界的なファン層を築き上げました。

2020年に発売された『Sea Savage』は、バンドにとって原点回帰の一作と評されます。80年代スラッシュのエネルギーと、現代的な音圧・制作技術が融合したこのアルバムは、彼らが20年にわたって築き上げたスタイルの集大成となりました。ライブ活動を続け、BloodstockやWacken Open Airなどの大型フェスに出演し、2023年には『Bats』を発売。サックスを導入した楽曲があるなど新たなサウンドが展開されています。

GAMA BOMBのサウンドは、超高速ギターリフ、暴走ドラム、そしてボウマンのユーモラスでアグレッシブなボーカルが特徴です。彼らの歌詞には、ホラー、SF、社会風刺、そして80年代ポップカルチャーなど多彩なテーマが盛り込まれています。また、ライブでは観客と一体になって盛り上がる演出が多く、「笑って暴れるスラッシュメタル」という独自のスタイルを確立しています。

彼らは「スラッシュは死んでいない」という信念のもと、オールドスクールの魂を現代に蘇らせることに成功しました。GAMA BOMBの活動は、今もなお世界中のメタルファンに刺激と笑顔を与え続けています。結成から20年以上を経た現在でも、そのスピード、エネルギー、そしてユーモアを失っていません。彼らは「スラッシュメタルの楽しさ」を体現する存在であり、80年代の精神を2025年の今にまで繋ぐ架け橋として輝き続けています。メタルファンなら一度は聴くべき、GAMA BOMBは現代スラッシュの象徴的存在です。

GAMA BOMBのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ

【現メンバー】
■ジョー・マクギガン（Joe McGuigan） – Bass/Vocal（2002～）
■フィリー・バーン（Philly Byrne） – Vocal（2002～）
■ドモ・ディクソン（Domo Dixon） – Guitar（2005～）
■ジョン・ロシュ（John Roche） – Guitar（2012～）
■クリス・ウィリアムス（Chris Williams） – Drums（2024～）

【過去メンバー】
■ダミアン・ボイス（Damien Boyce） – Drums（2002～2004）
■スティーヴ・キャンベルSteve Campbell） – Guitar（2002）
■ケヴィン・キャナヴァン（Kevin Canavan） – Guitar/Vocal（2002～2005）
■ルーク・グラハム（Luke Graham） – Guitar（2002～2012）
■ローナン・フィッツパトリック（Ronan Fitzpatrick） – Drums（2004～2005）
■ポール・キャフリー（Paul Caffrey） – Drums（2005～2020）