MISERY INDEXの歴史と音楽性｜元DYING FETUSメンバーが築いた激烈サウンド！

MISERY INDEXとは？DYING FETUSからのスピンオフとしての誕生
1. MISERY INDEXのメンバー構成の変遷
アルバムで振り返るMISERY INDEXの進化

MISERY INDEXとは？DYING FETUSからのスピンオフとしての誕生

MISERY INDEX（ミザリー・インデックス）は、2001年にアメリカ・メリーランド州で結成されたデス・メタル／グラインドコア・バンドです。バンドの中心人物であり創設者でもあるジェイソン・ネザートン（Jason Netherton）<Vo,Ba>は、かつてDYING FETUSに在籍していたことで知られており、彼の脱退後に新たな音楽的ビジョンを掲げてMISERY INDEXを立ち上げました。

MISERY INDEXの音楽は、激烈なグラインドコアとブルータルなデス・メタルを融合させたスタイルを特徴とし、同時に政治的・社会的テーマを扱ったリリックでも高く評価されています。単なる暴力的な音の洪水にとどまらず、鋭い社会批評や反資本主義的なメッセージが込められており、知的で攻撃的なエクストリーム・ミュージックとして注目を集めています。

2003年にリリースされたデビューアルバム『Retaliate』は、瞬く間にアンダーグラウンド・シーンでの存在感を確立し、その後も『Discordia』（2006年）、『Traitors』（2008年）、『Heirs to Thievery』（2010年）といった作品で着実にファン層を拡大しました。特に『The Killing Gods』（2014年）は、バンドの音楽的多様性と構築力の高さを示すアルバムとして、批評家からも高い評価を受けました。

近年では、2022年にリリースされた『Complete Control』によって、その攻撃性とスピード感をさらに研ぎ澄ましつつ、MISERY INDEXはエクストリーム・メタル界の最前線に立ち続けています。2025年現在も精力的に活動を続けており、世界各国のフェスやツアーに出演しながら、新たな世代のリスナーにもその存在をアピールしています。

MISERY INDEXは、単なる音楽的破壊力だけではなく、現代社会に対する鋭い視点をもって構築された“知的暴力”とも言えるサウンドで、今なおシーンに強烈な影響を与え続けているバンドです。

MISERY INDEXのメンバー構成の変遷

【現メンバー】
ジェイソン・ネザートン（Jason Netherton） – Bass/Vocal（2001～）
アダム・ジャービィス（Adam Jarvis） – Drums（2004～）
マーク・クレッペル（Mark Kloeppel） – Guitar/Vocal（2005～）
ダリン・モリス（Darin Morris） – Guitar（2010～）

【過去メンバー】
ケヴィン・タリー（Kevin Talley） – Drums（2001～2002、2004～）
スパーキー・ボイルズ（Sparky Voyles） – Guitar（2001～2010）
マイク・ハリソン（Mike Harrison） – Guitar/Vocal（2001～2002）
マット・バイヤーズ（Matt Byers） – Drums（2002~2004）
ブルース・グレイグ（Bruce Greig） – Guitar（2002～2003）