OBITUARY(オビチュアリー)は、アメリカ合衆国フロリダ州タンパで結成されたデス・メタル・バンドです。DEATH、MORBID ANGEL、DEICIDEなどと並び、フロリダ・デス・メタルシーンの中心的な存在であり、世界的な「フロリダ・デスメタル」のの黎明期を支えた重要なバンドとして知られています。
OBITUARY(オビチュアリー)とは?バンドの基本情報
| バンド名 | OBITUARY(オビチュアリー) |
|---|---|
| 出身地 | アメリカ合衆国フロリダ州タンパ(United States, Florida, Tampa) |
| ジャンル | デスメタル |
| 結成年 | 1988年 |
| レーベル | Relapse Records/Candlelight Records/Roadrunnner Records/RC Records/Roadracer Records |
| 公式ページ | https://www.obituary.cc/ |
| https://www.instagram.com/obituaryband | |
| https://www.facebook.com/ObituaryBand | |
| Bandcamp | https://obituary.bandcamp.com/music |
| X(旧:Twitter) | https://x.com/obituarytheband |
| YouTube | https://www.youtube.com/@ObituaryTheBand |
OBITUARY(オビチュアリー)とは?サウンドと特徴を解説
OBITUARY(オビチュアリー)の最大の魅力は、フロリダ・デスメタル特有の凶暴性に、重く引きずるギター・リフと強烈なグルーヴ、そしてジョン・ターディ(John Tardy)<Vo>の唯一無二のデス・ヴォイスを融合させたサウンドです。単純なスピードだけに頼らず、ミドル~スロー・テンポを効果的に使うことで、圧倒的な重量感を生み出しています。
・ミドル~スロー・テンポを生かした強烈なグルーヴ感
・ジョン・ターディ<Vo>による絶叫と咆哮を融合した個性的なデス・ヴォイス
・スラッシュ・メタルの攻撃性を残したシンプルで強力な楽曲構成
・ドナルド・ターディ<Dr>のパワフルで躍動感あふれるドラミング
・速さよりも「重さ」「ノリ」「圧迫感」を重視したデスメタル・サウンド
初期では、荒々しいスラッシュ・メタルの攻撃性と初期デスメタルの邪悪な雰囲気を融合し、OBITUARY独自のスタイルを確立しました。その後は、よりミドル・テンポとグルーヴを強調した重量級のサウンドへ発展しています。特にOBITUARYを象徴するのが、ジョン・ターディのヴォーカルです。一般的な低音グロウルとは異なり、呻き声、絶叫、咆哮を混ぜ合わせたような異様な声質は、一声聴いただけでもOBITUARYだと分かるほど強烈な個性を持っています。DEATHやMORBID ANGELとは異なる方向からデスメタルの可能性を切り開いたバンドであり、フロリダ・デスメタルの名盤を探している方はもちろん、グルーヴ重視のヘヴィなメタルが好きな方にもおすすめです。
OBITUARY(オビチュアリー)のバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【現メンバー】
■ドナルド・ターディ(Donald Tardy) – Drums(1988~1998、2003~)
■トレヴァー・ペレス(Trevor Peres) – Guitar(1988~1998、2003~)
■ジョン・ターディ(John Tardy) – Vocal(1988~1998、2003~)
■テリー・バトラー(Terry Butler) – Bass(2010~)
■ケニー・アンドリュース(Kenny Andrews) – Guitar(2012~)
【過去メンバー】
■ダニエル・タッカー(Daniel Tucker) – Bass(1988~1989)
■アレン・ウェスト(Allen West) – Guitar(1988~1989、1991~1998、2003~2006)
■フランク・ワトキンス(Frank Watkins) – Bass(1989~1998、2003~2010)
■ジェイムズ・マーフィー(James Murphy) – Guitar(1990)
■ラルフ・サントーラ(Ralph Santlla) – Guitar(2007~2011)
OBITUARY(オビチュアリー):バンド結成から現在までの歴史
アメリカ合衆国フロリダ州タンパで、スラッシュ/デス・メタル・バンド、EXECUTIONERとしてスタート。
バンド名をXECUTIONERに改名。
バンド名をOBITUARYに改名し、デビューアルバム『Slowly We Rot』を発売。
元DEATHのジェイムズ・マーフィー<Gt>が加入し、2ndアルバム『Cause Of Death』を発売。北米でSACRED REICHとFORCED ENTRY、ヨーロッパでDEMOLITION HAMMERとMORGOTH、再びSEPULTURAとSADUSとツアーを行う。
ジェイムズ・マーフィー<Gt>が脱退しCANCERに加入、アレン・ウェスト<Gt>が復帰。
3rdアルバム『The End Complete』を発売。アメリカとヨーロッパでチャート入りし、CANNIBAL CORPSE、MALEVOLENT CREATION、AGNOSTIC FRONTなどと1年以上渡りツアーを行う。
4thアルバム『World Domise』を発売。前作ほどの売上はなかったが、アメリカ、ヨーロッパ地域でチャート入りし、NAPALM DEATH、MACHINE HEAD、PITCHSHIFTER、EYEHATEGODなどとツアーを行う。
2年半の休止期間を経て、5thアルバム『Back From The Dead』を発売。
ツアーの疲労、レーベルの支援不足、家庭の事情などが重なり、解散。
各々、プロジェクトや他バンドへのサポート参加などの活動を経て、再結成。
6thアルバム『Frozen In Time』を発売。
Candlelight Recordsと契約し、7thアルバム『Xexutioner’s Return』を発売。
8thアルバム『Darkest Day』を発売。その後、フランク・ワトキンス<Ba>が脱退し、テリー・バトラー<Ba>が加入。
Relapse Recordsと契約し、9thアルバム『Inked In Blood』を発売。
CARCASS、NAPALM DEATH、VOIVOD、HERODとヨーロッパでツアーを行う。
10thアルバム『Obituary』を発売。
SLAYERのフェアウェルツアーの一環としてヨーロッパツアーに出発し、LAMB OF GOD、ANTHRAXと共演。
11thアルバム『Dying Of Everything』を発売。
北米でIMMOLATION、BLOOD INCANTATION、INGROWNなどとツアーを粉う。
OBITUARY(オビチュアリー)のアルバム紹介:フロリダ・デスメタルの先駆者が築いた名盤とサウンド
※リンクされた曲名をクリックすると、バンド、レーベル公式ページの動画を観ることができます♪
Dying Of Everything(2023)

- Barely Alive
- The Wrong Time
- Without A Conscience
- War
- Dying Of Everything
- My Will To Live
- By The Dawn
- Weaponize The Hate
- Torn Apart
- Be Warned
前作から6年ぶりとなる11thアルバム。「The Wrong Time」の強烈なミドル・テンポ・グルーヴ、「Dying of Everything」の重量級リフ、「My Will to Live」の破壊力など、初期の原始的なパワーと現代的なサウンドが共存しています。現在進行形のデスメタルとして説得力を持ったアルバムを作り上げた点でも重要です。
Obituary(2017)

- Brave
- Setence Day
- A Lesson In Vengeance
- End It Now
- Kneel Before Me
- It Lives
- Betrayed
- Turned To Stone
- Straight To Hell
- Ten Thousand Ways To Die
- No Hope
10作目となるセルフタイトルアルバム。長いキャリアを経た10作目で自らのバンド名をタイトルに掲げた本作は、OBITUARYの音楽的アイデンティティを凝縮した作品です。デスメタルの攻撃性だけでなく、スラッシュ・メタル、スラッジ的な重量感、ロックンロール的なグルーヴなども感じられます。
Inked In Blood(2014)

- Centuries Of Lies
- Violent By Nature
- Pain Inside
- Visions In My Head
- Back On Top
- Violence
- Inked In Blood
- Deny You
- Within A Dying Breed
- Minds Of The World
- Out Of Blood
- Paralyzed With Fear
前作から約5年ぶりとなった本作では、ジョン&ドナルドのターディ兄弟、トレヴァー・ペレスという中核メンバーを軸に、OBITUARY特有の重く粘りつくリフを現代的なプロダクションで鳴らしています。初期作品を模倣するのではなく、「OBITUARYにしか作れないデスメタル」を21世紀のサウンドとして提示した作品といえるでしょう。
Darkest Day(2009)

- List Of Dead
- Blood To Give
- Lost Inside
- Outside My Head
- Payback
- Your Darkest Day
- This Life
- See Me Now
- Fields Of Pain
- Violent Dreams
- Truth Be Told
- Forces Realign
- Left To Die
前作の攻撃的な方向性を継承した8thアルバム。派手なテクニックを前面に出すのではなく、シンプルで記憶に残るリフと重量感のあるリズムによって押し切るOBITUARYらしさが際立っています。発売後、長年ベースを担当してきたフランク・ワトキンス<Ba>が脱退し、元TERRORIZER、元DEATHのテリー・バトラー<Ba>が加入しました。
Xecutioner’s Return(2007)

- Face Your God
- Lasting Presence
- Evil Ways
- Drop Dead
- Bloodshot
- Seal Your Fate
- Feel The Pain
- Contrast The Dead
- Second Chance
- Lies
- In Your Head
タイトルに初期バンド名「Xecutioner」を使用したことからも分かるように、自らのルーツを強く意識した作品です。『Frozen in Time』で復活を果たしたOBITUARYが、さらに攻撃的で生々しいサウンドへと踏み込み、2000年代のバンド活動を本格化させました。バンドが『Xecutioner’s Return』以降、自分たちのスタジオで磨いてきたサウンドを受け継いでいると説明しており、本作は現代OBITUARYへつながる重要な転換点でもあります。
Frozen In Time(2005)

- Redneck Stomp
- On The Floor
- Insane
- Blindsided
- Back Inside
- Mindset
- Stand Alone
- Slow Death
- Denied
- Lockjaw
再結成後、約8年ぶりとなる6thアルバム。トレヴァー・ペレス<Gt>の刻む重量級リフ、ドナルド・ターディ<Dr>のドラム、そして一声でOBITUARYだと分かるジョン・ターディ<Vo>のヴォーカルは健在で、復活後もバンドの本質が失われていないことを証明しました。作品名が示すように、流行へ無理に迎合するのではなく、OBITUARYが長年培ってきた重厚なデスメタルを再提示した作品です。
Back From The Dead(1997)

- Threatening Skies
- By The Light
- Inverted
- Platonic Disease
- Download
- Rewind
- Feed On The Weak
- Lockdown
- Pressure Point
- Back From The Dead
- Bullituary(Remix)
タイトル通り強烈なデスメタルを展開しながら、グルーヴを前面に出した楽曲など、1990年代後半ならではのOBITUARYを聴くことができる作品。しかしアルバム発表後、様々な事情が重なり解散してしまいます。1990年代後半にはデスメタルを取り巻く音楽市場そのものも大きく変化しており、OBITUARYの第一期はここで一区切りとなりました。
World Demise(1994)

- Don’t Care
- World Domise
- Burned In
- Redefine
- Paralyzing
- Lost
- Solid State
- Splattered
- Final Thoughts
- Boiling Point
- Set In Stone
- Kill For Me
当時のヘヴィ・ミュージックにおけるグルーヴ重視の流れとも呼応し、ストレートな初期デスメタルとは異なる感触を持つ作品。それまでのOBITUARYらしいデスメタルを土台にしながら、よりグルーヴを重視した方向性を打ち出し、初期3作品と比較すると評価が分かれることもありますが、OBITUARYが同じスタイルを繰り返すだけではなく、自らの音楽性を広げようとしていた時期を理解するうえで重要なアルバムです。
The End Complete(1992)

- I’m In Pain
- Back To One
- Dead Silence
- In The End Of Life
- Sickness
- Corrosive
- Killing Time
- The End Complete
- Rotting Ways
OBITUARYの知名度をさらに高めた作品。初期作品の凶暴さを維持しながら、より明確なグルーヴとキャッチーなリフを強調。「The End Complete」はミュージック・ビデオも制作され、バンドの代表曲となりました。同作はOBITUARYにとってアメリカ、イギリスなどでチャート入りを果たした重要作品でもあり、1990年代初頭のデスメタル人気を象徴する一枚となりました。
Cause Of Death(1990)

- Ifected
- Body Bag
- Chopped In Half
- Circle Of The Tyrants(CELTIC FROST cover)
- Dying
- Find The Arise
- Cause Of Death
- Memries Remain
- Turned Inside Out
DEATHでも活動したジェイムズ・マーフィー<Gt>が参加した2ndアルバム。前作の原始的な凶暴性を受け継ぎながら、楽曲構成や演奏、ギター・ソロなどを発展させた作品となりました。OBITUARYの入門作品を1枚選ぶのであれば、『Slowly We Rot』と並んで最有力候補となるアルバムです。
Slowly We Rot(1989)

- Internal Bleeding
- Godly Beings
- ‘Til Death
- Slowly We Rot
- Immortal Visions
- Gates To Hell
- Words Of Evil
- Suffocation
- Intoxicated
- Deadly Intentions
- Bloodsoaked
- Stinkupuss
OBITUARY(オビチュアリー)とは?バンドを知るための3つのFAQ
Q1. OBITUARY(オビチュアリー)はどんなバンドですか?
A. OBITUARY(オビチュアリー)は、1984年にアメリカ・フロリダ州タンパで結成されたデス・メタル・バンドです。
DEATHやMORBID ANGELなどと並び、フロリダ・デスメタルを代表する存在として知られています。重く引きずるギター・リフ、強烈なグルーヴ、ジョン・ターディの個性的なデス・ヴォイスが大きな特徴です。
Q2. OBITUARYの初心者におすすめのアルバムは何ですか?
A. 初めてOBITUARYを聴くなら、1989年のデビュー作『Slowly We Rot』、1990年の『Cause of Death』、1992年の『The End Complete』がおすすめです。
特に『Cause of Death』は「Chopped in Half」「Turned Inside Out」などの代表曲を収録しており、OBITUARYならではの重量感とグルーヴを楽しめる名盤です。
Q3. OBITUARYは2026年現在も活動していますか?
A. はい、OBITUARYは2026年現在も活動を続けています。
長期間の活動休止を経験したものの2000年代に本格復活し、2023年には11作目のスタジオ・アルバム『Dying of Everything』を発表しました。結成から40年以上を経ても、初期から受け継がれる重厚なデスメタル・サウンドを武器に活動を続けています。



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