RAMMSTEIN（ラムシュタイン）とは？ドイツ発インダストリアルメタルを代表する怪物バンドの正体

RAMMSTEIN（ラムシュタイン）とは？ドイツ発インダストリアルメタルの象徴
1. RAMMSTEINのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
アルバム紹介：“重厚×電子音”が生む唯一無二のサウンド

RAMMSTEIN（ラムシュタイン）とは？ドイツ発インダストリアルメタルの象徴

RAMMSTEIN（ラムシュタイン）は、1994年にドイツ・ベルリンで結成されたインダストリアル・メタル・バンドです。重厚なギターリフ、機械的で精密なビート、ドイツ語による力強いボーカルを特徴とし、世界で最も成功したドイツ語を用いたバンドとして知られています。

RAMMSTEINは、ほぼ全員が旧東ドイツのアーティストで構成されており、現在に至るまでメンバーチェンジのない稀有なバンドとして知られます。結成当初から、「工場の機械音のような精密なリズム」「シアトリカルなライブ演出」を武器に、インダストリアルメタルとヘヴィメタルのハイブリッドスタイルを確立しました。

1995年、デビューアルバム『Herzeleid』を発表。この作品は、攻撃的なインダストリアル要素を伴ったダークなエレクトロサウンドと、低音ヴォーカル
が特徴の作品で、ドイツ国内で高い評価を得ました。同時に、バンドの特徴である炎・火炎放射・演劇的要素を含む過激なライブパフォーマンスもこの頃から確立され、注目を集め始めます。

RAMMSTEINの世界的成功を決定づけたのが、1997年の2ndアルバム『Sehnsucht』です。激しいギターリフとドイツ語の特徴を生かした韻と強烈な語感が融合した「Du Hast」は世界的メガヒット曲となり、この成功により、RAMMSTEINはヨーロッパのみならず、KORN主催のFamily Value Tourに参加するなど、アメリカ市場でも認知度を高め、その他のフェス出演や大型ツアーが増加します。

2001年の『Mutter』、2004年の『Reise, Reise』など、2000年代の作品は商業的にも成功し、RAMMSTEINの地位を不動のものにします。2009年には6thアルバム『Liebe ist für alle da』を発売。アルバム発売後の北米ツアーでは、バンドが行うパフォーマンスが猥褻行為にあたるとされ、バンドメンバーが逮捕されました。（その後釈放）

2013年のツアー後、”休暇”という形をとり活動休止しますが、2015年に活動を再開し、新曲発表後、復帰ツアーを行い、その後、2019年に『タイトルなし』（公式サイトでは“7番目のアルバム”と表記）を発売。「Deutschland」「Radio」「Ausländer」などのミュージックビデオは論争を巻き起こしながらも高い評価を得ました。コロナ禍によるツアー中断の中、バンドは創作活動に専念し、2022年にアルバム『Zeit』を発売。”生”と“死”をテーマにしたコンセプトアルバムは、世界各地でチャート1位を獲得するなど、RAMMSTEINが“時代を超えて愛されるバンド”であることを証明しました。

RAMMSTEINは、東ドイツカルチャーの精神、炎を用いた唯一無二のライブ演出、社会性・風刺を含んだ歌詞表現を融合させた、世界で最も特異で成功したインダストリアル・メタル・バンドです。30年以上の活動を経ても独自性を失わず、常に挑戦し続ける姿勢によって、“インダストリアルメタル最大の怪物”と称される存在であり続けています。

RAMMSTEINのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ

【現メンバー】
■リヒャルト・Z・クルスペ（Richard Z. Kruspe） – Guitar（1994～）
■ティル・リンデマン（Till Lindemann） – Vocal（1994～）
■パウル・ランダース（Paul Landers） – Guitar（1994～）
■オリバー・“オリー”・リーデル（Oliver “Ollie” Riedel） – Bass（1994～）
■クリストフ・“ドゥーム”・シュナイダー（Christoph “Doom” Schneider） – Drums（1994～）
■クリスティアン・“フラーケ”・ロレンツ（Christian “Flake” Lorenz） – Drums（1991～2021）